活動報告・レポート
2017年11月13日(月)
議会報告会
治水対策

和歌山県は10月の台風21号により多大な被害を受けたので、現在実行している水害対策について説明を行いました。説明をした地域は、紀の川と和田川の改修と紀の川平野の治水対策です。紀の川は岩出市の狭窄部の拡幅工事などを実施しています。狭窄部は河川の拡幅ですが、この付近に川底から突出している固定堰があることから土砂が溜まり深さが足りなくなっている箇所があります。この土砂の浚渫工事も実施しているところです。

この周辺の工事は平成28年度に着手しており完成は平成32年度の予定です。この付近の拡幅と浚渫工事が完了すると紀の川に流れ込む貴志川の水量も低下するので、貴志川の増水を防ぐことになります。

台風21号で被害を受けた地域の浸水対策になるので年月を必要としていますが、確実に水害対策を実行しているところなので、結果を待って欲しいと思います。

また紀の川全体の治水防災対策は平成25年度から実施しており、完成は平成54年度の計画となっています。

説明に際して、国や和歌山県、和歌山市や貴志川町は住民の皆さんの安全確保のために治水対策を進めていますが、河川の改修には長い年月が必要となることを伝えました。見える姿になっていないかも知れませんが、治水対策を実行している地域の将来の不安を消すため、そして安全な暮らしが出来る環境を整えることを目指して治水対策事業を実行しているところです。

この地域で生活をしている皆さんにとっては一刻を争う事態であることは承知の上で、できることは確実に実行していることを理解してもらえたと考えています。

津波や巨大地震と共に大雨への備えが必要になっていますし、ゲリラ豪雨が生活への不安を与える時代になっています。過去のデータを超える雨量を計測する地域が発生していることから、治水対策の重要性、緊急性は理解して対応を行っているところです。

議会報告会

夕方からは20歳代前半の若手の皆さんへの議会報告を行いました。民主主義の誕生から現代までの簡単な歴史を説明し、民主主義という社会で生きている私達が政治参画することの意味を伝えました。主権者は国民である私達であることを意識することで、国政の動きの中で「おかしい」と思うことが出てくると思うので、国政が全て正しいと思うのではなくて主権者の視点で事象を見ることが大切です。「おかしい」と思うことがあれば、見過ごすのではなくて言動につなげることを意識して欲しいと思います。この国の主権者が政治の不具合を見逃すことは民主主義の発展につながりません。様々な価値を提言し、議論することで国民全体の価値を高めていくことが民主主義だと思います。まだ社会に慣れていない若い人の疑問や意見を社会は待っています。まだ人脈も少ないと思うので、議員と話し合うことや意見を伝えること、相談することも大事だと伝えました。

わが国の憲法は国民主権を謳っているので、主権者は国民である私達です。主権者が国民の代表である議員を選び法律や政策の決定を行い、それを統治機構である官公庁に事務の委任をしているのです。このように官公庁が法律や政策を決定して推し進めているのではなくて、国民の代表である議員で構成する国会、つまり立法府で法律を決定し、行政府が事務を進めています。

政策を策定するに当たっての意思決定をするのが議会ですから、私達は良く似た価値観を持つ議員を選ぶことが大切なことです。人任せにすることや投票に行かないようでは、自らの価値観を意思決定の場に送り出すことはできません。自分の思いや価値観と違う政治決定をされてしまっても良ければ政治参画しなくても良いのですが、自分の思いや考え方を実現させたければ、議員を選ぶことのできる選挙、投票に行くべきです。

歴史で学んだように、私達の先輩達が血を流して勝ち取ったものが民主主義というスタイルです。王政の中では実現できなかったことが実現できるのが民主主義ですから、主権者意識を持ち、私達の声を代弁してくれる議員を選びたいものです。

もし同じような価値観を持っていない議員だけで議会が構成されたなら、私達の意見を議論の場に持ち込むことができません。そうなると違う価値観の議員の意見が通り、国や府県全体の意見として決定されることになります。

生活や仕事の面から、そうしたくなければ、選挙に行き議員を選ぶ行為をして欲しいと思います。私達は意思表示しないことには、思っていることを実現させることはできないのです。

選挙こそ身近にできる政治参画であり、民主主義の基礎になることです。民主主義を理解した行動を取って欲しいことを依頼しました。