活動報告・レポート
2017年11月12日(日)
旧和歌山県議会議事堂
旧和歌山県議会議事堂
旧和歌山県議会議事堂

旧和歌山県議会議事堂で開催されたコンサートに行ってきました。この旧和歌山県議会議事堂は明治31年(1898)に建設された歴史的建造物で、明治44年には夏目漱石が「現代日本の開化」と題して講演もしているほどです。和歌山県では平成24年度から27年度に保存整備事業を行い岩出市に移築、建築当初の姿に復元させています。現在は一般公開すると共に、イベントやコンサートなどに利用されています。

なおこの議事堂ではこれまで二度、和歌山県議会本会議が開催されています。この議場に入ると、明治の当時の空気が感じられ、伝統に支えられている和歌山県議会の重みを感じられます。県議会の伝統を背負っている責任と自覚を感じられる場所でもあります。

旧和歌山県議会議事堂コンサート

さて今日は宮本静さんのデビュー7周年記念の歌謡コンサートでした。故郷の歌を歌い続けている宮本さんの歌声が伝統の旧県議会議事堂内に響き渡り、故郷の香りを充満させてくれました。

第二部では地元かつらぎ町を中心に活動している和太鼓の「鼓舞」が迫力ある演奏を聴かせてくれました。宮本さんの歌と合せた「鼓舞」の太鼓も故郷の匂いを発してくれました。特にアンコール曲の盛り上がりは圧巻でした。この歌と演奏を聴いただけでも、今日のコンサートに来て良かったと思います。会場内で「凄いラストだった」、「迫力があったね」などの声を聞きました。

旧和歌山県議会議事堂コンサート

秋の日曜日、伝統ある旧県議会議事堂で歌謡コンサートを楽しめたことを嬉しく思います。スタッフに聞いたところ「今日の日のために一年間準備してきました」ということでした。出演者、スタッフ、関係者の皆さん、ありがとうございました。

大雨への対応

先月、10月に和歌山県にも到来した台風21号と台風22号。特に台風21号は和歌山県内に多くの被害を齎しました。床上浸水や床下浸水などの被害を受けた方の話を聞かせてもらいました。

「当日は和歌山市内の交通センター周辺が通行止めになっているなど仕事の帰り道の運転は怖いぐらいでした。河川が増水していたので道路と田んぼとの境界が分からなくなっていて運転は怖かったです。家の近くの山から道路に滝のような雨の流れがあり、このままだと浸水するかも知れないと不安になりました」という声です。

暫く話を聞いていたので「あっ、忙しいのにすみません。話を聞いてもらって長引かせてしまって」と言うので「大丈夫ですよ。聞かせてもらうことが役立ちますから」と答え、車に置いていた資料を持って戻りました。

そして紀の川平野の改修や紀の川や和田川の改修計画と進捗状況を説明したところ、「貴重な資料と話を聞かせてもらってありがとうございます。ここまで説明してくれるとは思いませんでした」と丁寧に答えてくれました。

道路の冠水や家屋などの浸水被害の影響があると、国や和歌山県、和歌山市や紀の川市が何も対策を実施していないと思うのは当然のことだと思います。

ただ河川の改修には長い時間と予算が必要となるので見えにくいと思いますが、着々と改修事業を進めています。事業完成までにはまだまだ年月を必要とするので、「直ぐに被害を食い止めます」とは言えませんが、「大雨に備えて紀の川や和田川などの改修計画は進めています」と答えています。

大雨や震災、津波などの大災害へ備えのための対策は普段から進めています。有効であると考えられる災害対策に終わりはないので、ゴールのない取り組みは継続して実施しているところです。

参考までに、和歌山県では台風21号で被災された中小企業事業者への県の融資制度に対象事業者を追加し支援を行っています。今回の自然災害によって被災し、市町村長の罹災証明を受けた事業者の方が対象となります。