文化財発掘に関する協議を行いました。地域開発と保存の相反する価値を計り、街づくりの中でどう判断していくのか難しいところです。地域の開発がなければ街は衰退していきますし、文化財の保存を考えなければ地域に潜む過去からの力を受け取ることができなくなります。
二つの価値を検討し、文化財の保存を考えながら地域にとって必要な開発も進めることに関する話し合いは有意義な時間となりました。違う価値観を基に考えることは社会と言う実践の場での大切な訓練になります。
和歌山県OBの方と会って話し合った中の会話です。
「私の時代の和歌山県は100万人を超える人が暮らす県であり、ここから更に発展していくと信じていました。今では96万人台まで人口が減少しているので、県の行く末を心配しています。働く場所がないこと等が原因なので、社会増を図るための施策を進めて欲しいと思います。私の住む地域の自治会内には子どもがいません。世帯の最年少が50歳の人なので、小学生や中学生がいないのです。昔は子どもの声が地域に響いていましたが、今では高齢化が進展しています。高齢社会に備えることも大切ですが、和歌山県のことを考えると子ども向けの施策を充実して欲しいと思います」と話してくれました。
和歌山県への愛情がぎっしりと詰まった言葉です。自分達の世代の生活は大切ですが、それ以上に若い世帯が子どもと共に暮らす和歌山県を願ってくれているからです。このような地域の声は県政に係わる一人として大切にすべき言葉ですし、地域の方からの期待だと思います。かつて現役だった人から現役世代に対する温かいエールを受け取りました。
建設業で働く人が「今、神戸まで仕事で出張しています。移動が大変ですが請負単価が違うので若い人達は喜んで行ってくれます」と話してくれました。一週間に3日から4日、神戸の現場で仕事をしていますが、仕事の単価が高いので移動時間のある仕事への不満はないそうです。
むしろ「単価が高いので和歌山県内で仕事をするよりも有り難いと思っています」という意見でした。
神戸市と和歌山市との生活費などが違うことも単価が違う要因だと思いますから、和歌山市で生活をして神戸市水準の賃金を受け取ることで、日常生活の質は向上しているようです。移動時間など仕事の拘束時間は増えますが、それを補って余りある賃金を得られることに満足している感じがしました。和歌山市内で仕事をして仕事の質と賃金などで満足を感じられる県にしたいものです。そうしなければ、若い人の県外流失に歯止めをかけることはできなくなります。
事実、僕の周囲でも大阪市や名古屋市まで仕事のため県外に出ている人が多くなっています。和歌山市で暮らしているので週末は戻っていますが、和歌山市の仕事がこれ以上減少する事態になれば、生活拠点も県外に移してしまう恐れを感じます。仕事の確保と賃金水準を向上させることは県政の大きな課題です。
- 訃報の連絡を受けてお悔みに伺いました。寒暖の差が激しい季節なので体調を崩すことがあります。悲しい知らせを受け取る度に寂しい思いになるので、是非とも健康を大切にして欲しいと思いますし、健康管理に努めたいと思います。
- 今月の邦桐会の日程調整を行いました。今月も皆さんと共にする大切な時間を楽しみにしています。
- 昨日のライブについて感想を聞かせてもらいました。夕方から音楽を楽しむ時間があることは嬉しいことであり、オフの時間の楽しみの一つだというものです。今年12月のライブ日程は決定しているので、もうその次の平成30年1月のライブ日程を決めることにしています。