活動報告・レポート
2017年11月4日(土)
関西広域連合
関西広域連合

関西広域連合の全員協議会が開催されました。今回は平成29年12月臨時議会で提案される予定の議案の説明と最近の動きの中から重要事項の報告を受けました。

提案される議案は、平成29年度関西広域連合一般会計補正予算案や「関西防災・減災プラン」の変更についてなどです。

「関西広域防災・減災プラン」の変更に関しては、議員からの提言などに基づいて変更をしたものです。僕の9月委員会で「避難所運営時の防災士の役割は大きいので、その役割を記述すべきである」という提言が採用されています。大災害が発生した時、避難所が開設されますが、過去の事例から避難所運営でトラブルが生じたことがあります。そのため避難所運営に際して行政職員が入るケースがありますが、職員さんは他にすべきことがあるので現場のトラブルに関わっている余裕はありません。府県の職員さんはヘッドクォーターに入り、その役割を果たしてもらうことが必要だからです。

そのため避難所運営には経験と知識を有する防災士に入ってもらい、活躍してもらうことが大切だと考えます。委員会でその提言をしたのですが、今回防災・減災プランの見直しで採用してくれることになりました。

記述内容は、「避難所の民間委託又は自主運営(防災士、ボランティア等との連携協力)」というものです。この一行を記載することは決して簡単なことではありません。本会議や委員会の場で議論を行い、当局に提言の主旨や現場の意見を理解してもらう必要があるからです。

その他にも今回、提言に基づく見直しがあります。主な見直しは「避難所運営でのペット同行避難者及び子どものいる家庭への配慮」や「授乳スペースの確保、女性特有の物資の確保」などがあります。

議員からの議会や委員会での提言を取り入れる体制を整えてくれているのが関西広域連合だと思いました。議員の議会での提言は現場の声であり民意です。皆さんの意見や思いを伝えているのが議員ですから、その声を取り上げて変更を加えてくれる関西広域連合の度量に敬意を表します。議案や計画、プランなどを修正、変更することはなかなか力もいることですが、議会と当局が理解、納得しあえるからできることです。

関西広域連合

本会議や委員会に出席して気付いていることがあります。それは、関西広域連合は議員の意見を聞こうとする姿勢があることです。当局が聞こうとする姿勢があることで、議員も議論するために現場の声を懸命に届けようとします。ですから議論する場が整っているので、やりがいを持って関西広域連合に参加しています。

報告事項として「2025万博の誘致活動について」の説明もありました。ここで「ビッド・ドシエ」について説明がありました。「ビッド・ドシエ」とは、立候補国が博覧会国際事務局(BIE)に提出する正式な立候補申請文書のことです。

日本国として、平成29年9月25日にBIEに対して正式に「ビッド・ドシエ」を提出しています。今後のスケジュールは、11月25日にBIEの総会があり、第二回目のプレゼンを行います。平成30年1月から3月にかけてBIE調査団が来日するので審査を受けます。

平成30年6月のBIE総会で第三回目のプレゼンを行い、11月のBIE総会で最終プレゼンの後に投票が行われ、開催国が決定することになります。

私達にできることは国内の機運醸成を図ることです。和歌山県議会として誘致推進決議を議決していますし、関西広域連合議会としてもいろいろな意見がある中で議論を行った結果、誘致推進決議を可決させました。

日本での開催決定に向けてできることを実行していきたいと考えています。