活動報告・レポート
2017年11月3日(祝・金)
陸奥宗光シンポジウム
防災訓練
新太田自治会防災訓練

新太田自治会の防災訓練に参加しました。今回が5回目の開催で、毎回100人以上の自治会員さんが参加している訓練です。開会式での自治会長の挨拶の中で「防災訓練ができることは嬉しいことです。できない自治会もありますから。訓練開催に当たって自治会役員やスタッフの皆さんが準備してくれているから実現できているのです。訓練に参加できる機会があることを大切に思って下さい」という話がありました。

その通りだと思います。大勢のスタッフの皆さんが準備段階から始まり、当日の受付、進行などの役割を担ってくれていることから実施できているのです。参加する機会を大切に考えたいと思います。

付け加えて自治会長は「和歌山県や和歌山市、連合自治会は防災対策をしっかりと考えてできることは準備してくれていますし、災害発生時の体制を整えてくれています。準備は自治会の外の皆さんが整えてくれているので、実際に避難するのは皆さん自身です。防災意識と避難する行動を取ることが大事なことです。今回参加してくれた皆さんは心配ありませんが、参加していない隣近所の皆さんに、今日の防災訓練で学んだことを伝えて欲しいと思います」と話してくれました。

本当に住民自治の観点から的を得ている挨拶です。自分の身は自分で守るという意識を持って訓練に参加したいものです。

さて今回は、10月に到来した台風21号、台風22号の水害があったことから「洪水時の対応について」の講座を聞かせてもらいました。台風による雨風の被害への備えや準備しておくべきこと、大門川の安全対策として改修計画などを聞かせてもらいました。台風直後だったことから皆さんの関心のある、時宜を得たテーマに基づいた防災訓練に参加させていただきました。

陸奥宗光シンポジウム

陸奥宗光没後120年プロジェクトとして「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かすシンポジウムU」に参加しました。故郷の偉人を称えるシンポジウムに参加できたことを嬉しく思います。

シンポジウム開会に際して挨拶の時間をいただきました。

皆さん、こんにちは。陸奥宗光外務大臣の功績を称えるシンポジウムの開催を嬉しく思います。故郷の偉人の足跡から現代に活かせることを学ぶ。とても大切なことだと思っています。今回は8月24日のシンポジウムに続いての開催となります。

陸奥宗光伯シンポジウム

ところで僕は前回のシンポジウムに参加できませんでした。主催している会の事務局長に「行くから」と約束していたのですが、その時は行くことが叶いませんでした。

今年、僕は和歌山県議会代表として関西広域連合議会に送り出してもらっていて、8月24日は同議会で登壇し一般質問をする日と重なってしまったのです。そこで陸奥宗光伯の命日のシンポジウムに参加できない代わりに、関西広域連合議会で陸奥宗光伯のことを取り上げてみようと思いました。

陸奥宗光伯の命日、そして120周年の命日の日に関西広域連合議会が開催され、そこで一般質問できる機会は二度とありませんから、和歌山県の偉人、陸奥宗光伯を関西広域連合議会で取り上げてきました。偉人の足跡を巡る観光周遊を考えてみることを提言してきました。

関西に来たお客さんは京都や奈良を巡りますが、そこに偉人の足跡を訪ねる観光ルートを設け、京都、奈良、和歌山にも来てもらおうと提言したものです。勿論、和歌山県で訪ねて欲しい偉人は陸奥宗光伯であることを訴えてきました。

もうひとつ。お伝えしておきたいことがあります。今年の修学旅行で母校の生徒が外務省を訪問してくれました。修学旅行先に外務省を選定し訪ねてくれたこともあり、先週、母校を訪ねて先生と話を交わしました。

その中で先生が「陸奥宗光の残した偉大な功績は生徒も知るようになりました。しかし大切なことはその功績を残すことになった志や思いが、どんなものであったかを生徒に伝えることだと思っています」と話してくれたのです。

僕が願っていることは正にそのことでした。残した功績は近代国家の幕開けとなる素晴らしいものですが、その行動に移すに至った思いがあり、大きな志を持っていたのです。その思いや志がどんなものであったのか。その思いや志を描くようになった基を知ることが、もっと大事なことだと思います。

僕は「陸奥宗光の志や思いがどんなものであったのか、それはシンポジウムに来てもらえると分かりますから、お越しください」と話してきました。

陸奥宗光伯が描いた志と熱い思いを知るシンポジウムになることを期待しています。和歌山県の生んだ偉人の物語を楽しみたいと思います。ありがとうございます。

以上の主旨の挨拶をさせていただきました。

陸奥宗光伯シンポジウム

シンポジウムの講師は、東京大学公共政策大学院の竹内春久先生、銅像教育研究会の丸岡慎弥先生、白百合女子大学、武蔵大学の岸本昌也先生の三名で、基調講演とパネルディスカッションで、それぞれの専門分野の観点から陸奥宗光伯を語ってくれました。

シンポジウムの内容は同実行委員会の議事に任せるとしますが、僕が印象に残ったことを数点記述いたします。

  • 人生とは使命であること。人はそれぞれに使命を持って生まれてきているのであって、使命を果たすことが人生であること。
  • 人を成長させるものは友、信念、挫折の三要素であること。
  • 使命を果たすために必要なものは信念であること。信念があるから使命を果たすための長い道を歩けるのです。
  • 偉人とは志を持った人であること。志とは外(相手)に気持ちを向けているものであって利他を優先した考え方のことです。良く似た言葉に夢があります。夢は目標達成の要素になるもので大切ですが対象は自分自身です。そのため利己を優先した考え方だと言えます。

志は利他であり、夢は利己。社会のために尽くしたいのであれば、やはり志を持ちたいものです。

陸奥宗光伯シンポジウム

シンポジウム終了後、講師の先生方と懇親の機会を持ちました。講師の先生方は陸奥宗光伯がご縁で和歌山県に来てくれるようになっています。意見交換をすることで陸奥宗光伯に関するエピソードや和歌山県の良さなどを語り合うことが出来ました。

また橋本市から来てくれたご夫婦から、十里松の話を教えてもらいました。このご夫婦の自宅に松が根付いていますが、この松は十里松と呼ばれていて、陸奥宗光が幼少の頃、和歌山市から十里離れたこの地に流された場所を示している松です。当時10歳だった陸奥宗光がこの十里松の場所に流されてから高野山、そして江戸への道が開けて行くことになるのです。人生の出発地とも言える十里松の話を教えてもらい、昔の十里松の写真をいただきました。

とても充実した懇談の時間となりました。