活動報告・レポート
2017年10月30日(月)
科学的特性マップに関する意見交換会
科学的特性マップに関する意見交換会

科学的特性マップに関する意見交換会に出席しました。本日和歌山市内で開催されたこの会は、原子力発電環境整備機構(NUMO)が主催したもので、和歌山市では初めての開催となります。この地層処分に関する科学的特性マップは、平成29年7月28日に経済産業省から公表されたもので、この内容に関しての説明と意見交換会の機会を得たものです。

地層処分に関する科学的特性マップが公表されていますが、その内容を詳しく学ぶ機会、知る機会、質疑を交わす機会がなかったことから、今回、この機会に参加することにしました。

どんな問題もそうですが、まず関心を持つことから始まります。関心を持つと情報が入ってくるようになりますし、知りたい情報を得ようと思うので行動につながります。もし関心がなければ今日の意見交換会に申込みをして出席することはなかったと思います。普段は関心を持っていないし、その問題を考えることもないのに、物事が進み出すと反対する人がいます。できるなら普段から関心を持って情報を集める姿勢を持ち、自分の考えを整理しておくことで発生した問題に対応することができます。

今回は国内への地層処分に賛成の人も反対の人も出席していたと思いますが、関心を持って参加し、意見交換会の機会に直接、主催者に意見を述べる、提言することがその問題を進歩させる大切なことであり、関心を持って参加することが社会に影響を与えることになると思います。社会で起きている問題に関心がなく、人任せにすることは自らの意思を持ち込んだ社会形成につながりません。政府が決定して物事を進めている社会の中で暮らすことは何も問題はありませんが、時には社会的問題に関心を持って考えてみる、尋ねてみる、そして意見交換会などに参加するなどの行動に移してみることは社会を変える第一歩になります。

「たった一人の行動なんて意味がない」という意見もありますが、たった一人が行動を起こせば、周囲の人に関心は広がりますから、少なくとも10人、20人などの人に影響を与えることになります。自分がその問題に賛成であれば、周囲の人には「地層処分に関する科学的特性マップの意見交換会に行ってきたけれど、必要な対応だと思うよ」などの意見を述べることになります。周囲の人は、「あなたが言うのであれば、そうかもね。私も考えてみる」となるかも知れません。

科学的特性マップに関する意見交換会

逆に反対意見の人であれば「地層処分に関する科学的特性マップの意見交換会に行ってきたけれど僕は絶対に反対だね」と周囲に伝えると、周囲の人は「そうか。できるならその計画は止めて欲しいと思う」などの意見になるかも知れません。

つまりどんな問題でも、賛成でも反対でもない中間層の人がいます。中間層の人に影響を与えるのが行動する人達です。賛成の人が行動すれば中間層の人は賛成と思うようになりますし、反対の人が行動すれば中間層の人は反対に向かうことになります。

たった一人が関心を持ち行動に移すことで、その問題に関して社会に影響を与えると思います。

選挙も同じことが言えます。昨日の「和音」の音楽イベントで意見交換をした若い人が「僕が投票に行っても何も変わらないと思うから行きませんでした」という意見を述べてくれました。それに対して「一人の力だと考えているなら何も変わらないかも知れません。しかし君が行動を起こす場合を考えて欲しい。きっと選挙に関する話を家族や友達とすると思うよ。話をした友達の中には、『彼が言うのであれば投票に行ってみようかな』と思う人もいる筈です。話題になると友達も関心を持つからね。だから君が選挙に行くという行動を起こすと周囲に影響を与えるので、何人かが投票に行くことになるのです。だから一人の行動は一人の力だけではなくなるから、一人が投票に行くと社会を変えることができるんだよ。もし今まで選挙の投票に行っていなかったとして、今回も行かなければ、今までと同じだよ。何も変わっていないからね。自分が変わると周囲も変わるから社会も変わるんだ。そのことを覚えておいて下さいね。そして次回の選挙は投票に行ってください」と話したことを思い出しました。

社会で起きている問題は関心を持つこと、行動を起こすことで自分の意見をそこに含めることができます。一人の力でも大きな力になる可能性があるのです。今日出席した人は、そんな社会のしくみを分かっている人だと思います。

この問題を勉強する機会になりました。