今週初めに先輩から「新しい議会報告書ができたようですね。知り合いに配布するので100部下さい」と連絡をいただきました。そこで今日、お会いして「議会報告書」をお渡ししました。「期待していた通り頑張ってくれていますね」と笑顔で話してくれました。
これまでの会社役員の経験からの意見をいただきました。「人は論理で動きませんし、理屈だけで動いてくれません。そこに心がこもっていることが大切な要素です。私の経験から仕事の指示をする場合、心をこめて丁寧に説明する方が、命令口調で指示するよりも成果があがったように思います。上司と部下と言っても人と人との関係が大切なので仕事を通じて信頼関係を築けるような会話が必要です。政治も同じだと思います。私達は、道路を造っただとか、橋をかけただとかの話よりも、政治家個人としての人柄を重視しています。どれだけ人間味のある人なのか、温かい心を持っているのかなどの資質を重視しています。そんな心は、人生の経験者であれば接した時に分かりますから、政治家には心のある人であって欲しいと思います。片桐さんは一期目の時から応援していますが、大切な部分は変わっていないので嬉しく思います。議会報告書を読ませてもらって、熱心な活動をしてくれていることが分かります。これからも応援していますから」と話してくれました。
話をしている中で先輩から、自身に関する大切な相談をいただきました。内容は伏せますが、早急に対応したいと考えています。相談の中で先輩は次のようなことを語ってくれました。
「元会社の同僚だったIさんは、生前片桐さんのことを次のように話していましたよ。『病気に犯された私の命は治療を続けても、この先どうなるか分かりません。しかし納得して治療を受けることで病気と闘えるのです。治療入院中のこの病院は信頼できますし、主治医の先生も本当に信頼できる先生です。この病院への入院の手配と治療に関して支援してくれている片桐君に心から感謝しているのです。片桐君は私が命を懸けて闘うことを支援してくれています。納得して治療を受けられる手配を整えてくれたのは片桐君ですから、本当に感謝しています』と言っていましたよ。同期ですからIさんの気持ちは分かっています。Iさんはその病院で納得して治療を行えたので後悔はしていませんでした。本当に片桐さんに感謝していましたよ。私も自分のことを託すのは片桐さんだと思っています。普段の活動や議会活動を知っているので、忙しいことは分かっていますが、私もIさんと同じように納得して病気と闘いたいと思っています。そのために力を貸して欲しいと思います。忙しい片桐さんに自分のことを頼むのは心苦しいのですが、無理をきいてもらえると有り難いです」と話をいただきました。
突然の報告に驚きましたが、「何としても全力を尽くさなければ」と思いました。先輩の覚悟とこれまで闘ったことのない相手との闘いに挑む気持ちを受け取りました。
これまで多くの方から応援していただき、皆さんの心をいただいてきました。個別には思うように恩返しをすることはできていないのですが、和歌山県、そして和歌山市の発展のために全力を注いでいると自負しています。そんな皆さんへの恩返しができる機会を大切に考えていますから、何としても先輩のこれから始まる闘いに勝てるように応援したいと思っています。
納得できることは行動するための動機付けになります。納得できる闘いの準備をしたいと考えています。
「片桐章浩を応援する会」主催の議会報告会を開催しました。今回が59回目の開催となるので、垂れ幕も大きいものを制作してくれていました。
今回のテーマは大きくみっつです。一つは和歌山県発展のために必要な道路整備について。二つ目は賑わいと和歌山市中心部の活性化対策について。三つ目は和歌山県の産業振興策についてです。
和歌山県の課題は人口が減少していることと、将来も減少傾向が続くこと。人口減少に歯止めをかけることが最大の課題です。そのための方策として和歌山県内のインフラ整備、若い人達の県外流失を食い止めること。そして働く場所を確保するための産業振興が必要です。
このテーマは二か月前に「片桐章浩を応援する会」のメンバーと和歌山県を元気にする方法について話し合ったことで決めたものです。和歌山県に来て数か月の方から、「何か所か他の府県で生活をした経験がありますが、それらの都市と比較して和歌山県は元気がありません。現状を踏まえて和歌山県の将来展望を聞きたいと思います。そして将来、若い人達に定住してもらい人口減少に歯止めをかけるための対策が必要だと思います」という話を伺いました。
そこで「次回の議会報告会で説明することにしましょう」と話し合って決めたものです。今回はその三つのテーマに沿った形で説明を行いました。道路の整備によって県内の移動時間が短縮され、大阪府や奈良県、京都府への移動時間も短くなりました。移動時間の短縮によって利便性が向上していることから、人の移動、物流、観光客の増加、そして情報が行き来するようになりました。道路整備は半島の弱点を補うもので、他の府県と対等に競い合える土壌が整いつつあることを示しています。国や県ができることをしていますから、後は市町村の実力を発揮する段階になっています。
道路が整備されるということは人が交流することになりますから、他府県からビジネスや観光で来てくれる代わりに、もし興味あるものや必要なもの、人が存在していなければ、リピート性がなくなることになります。
「人が来てくれたけれど求めるものや人がいなかったから帰る」という事態に陥ります。これまで宿泊で来県してくれていたものが、移動時間の短縮によって日帰りされてしまうことも考えられるようになりました。ですから市町村は滞在してもらうだけの実力を身に付ける必要があります。
特に高速道路が整備された後は、まちづくりや観光資源の活用を図り来てもらえるしくみを作らないことには直ぐにリターンされますから、これまで以上に人が交流できるまち、滞在して楽しいまち、おもてなしが行き届いているまちづくりが必要となります。見るだけの観光の取り組みでは観光客に来てもらえなくなります。
利便性が整うことは交流機会が増えることになりますから、人の資質や観光資源が試されることになります。県土発展の鍵は人材にありますから、インフラ整備と共に人材育成を図る必要があります。人材こそ地域の宝物であり、将来の発展を目指すために必要な存在です。
インラフ整備と人材育成は県土発展のための政策の大きな二本柱となるものです。
続いて和歌山市の中心市街地の再開発についてです。中心地で若い人が交流できる環境を整えるために平成30年度から平成32年度にかけて大学を開学する計画を立てています。大学生が集まるとその場所を核として商業や居住空間ができますから、賑わいを創出することができます。これまでの和歌山市になかった空間が出来上がるので、若い人の交流機会と、卒業後は市内で働いてもらえることにつながります。和歌山市内で働くことは生活拠点も和歌山市となりますから、将来に及ぶ人口維持につながります。
三点目は産業創出です。基幹産業が和歌山県内に進出してくれるなら新産業を創出する必要性は低いのですが、なかなか来てくれないため和歌山県として産業を創出することが必要だと訴えています。
大阪府や兵庫県でできないものがエネルギー、資源産業の創出です。わが国に存在していない資源産業を和歌山県で創出できれば県土は大きく発展します。メタンハイドレートや海流発電を実用化すれば、和歌山県は資源を把握することになりますから県外への移出や国外への輸出も考えられることになります。資源産業は規模が大きいため域内経済も雇用確保も図れますから和歌山県が誇るべき産業になる可能性を秘めています。
何としても将来、資源産業を実現させるための土台を作りたいと思っています。その将来に向けた土台作りのため県議会で取り上げていますし、関西広域連合議会でも質疑を行いました。和歌山県がエネルギー産業の拠点となり、資源産業を創出する県になるための提言、取り組みを行いたいと考えています。
59回目は以上のような報告会としました。いよいよ次回は60回目の開催となります。今からどんな内容にするのか楽しみが増えました。