和歌山市内で、ライオンズクラブ国際協会のガバナー公式訪問とクラブ三役懇談会が開催されました。一年に一度、開催されるガバナー公式訪問は、各クラブの活動の励みになるものであり、活動の節目となるものです。事前に提出したアンケートに基づいてキャビネット幹事の質問に各クラブが答える形で懇談会は進められます。
地区ガバナーが伝えたかった主な四つのメッセージを感じ取りました。
- ライオンズクラブは世界最高の奉仕団体なので、メンバーにはその自覚と誇りを持って欲しい。サークルや同好会とはやっていることが違います。
- 会員同士の食事会はコミュニケーションを深めるために必要な手段です。もっと食事の時間を楽しみましょう。食事は食べること自体が目的ではなく会員の親睦と活動が円滑になるためのコミュニケーションの手段なのです。コミュニケーションが図れないことが問題になります。
- 何事も経験する限りは、達成感を味わえるものにしなければ意味はありません。達成感を味わうために活動をしたいと思います。
- 新しい言葉が出てきます。それはリーダーが常に変わっていること、変化しているからです。フォロワーは新しい言葉が出てきたら勉強をして理解することが大切なこととなります。言葉を理解してリーダーと共に行動することが大事なことで、行動が伴わなければ言葉に意味を込めることはできません。
またガバナーやキャビネット幹事の話の中から、ライオンズクラブの活動の鍵となる言葉を探しました。
「笑顔」、「情熱」、「結束」、「強いリーダーシップ」、「心のこもった」、「汗を流す」、「仲間意識」、「格好良い」。これらの言葉です。活動をする上において、これらの言葉を感じられるなら、良い活動をしていると思います。
またガバナー訪問の中で特に和歌山県にとって嬉しいことがありました。それは和歌山県に対してのライフジャケット寄贈を、責任を持ってやり遂げることです。和歌山県との約束で、津波対策として県内の津波危険地域の幼稚園と保育園に対して、ライフジャケットを備え付けるために寄贈することを実施する決意を示してくれました。これまでも寄贈を実施してきた結果、残りは和歌山市内の3,300人分のライフジャケットが必要となります。
このライフジャケット推進事業は継続して実施することにしています。参考までに、この事業は、僕がゾーンチェアパーソンの時に開始した事業なので、やり遂げてくれる意思を示してくれたことは有り難いことですし、責任を果たせることになると感じています。
次に和歌山レオクラブの会員がライオンズクラブの海外派遣事業として、今夏ペルーに行ってきています。派遣された人から、その報告を聞かせてもらいました。
報告は素晴らしいものでしたが、ペルーに派遣されて学んだことを記します。
- 相手の価値観は違うこと。自分が思っている当たり前のことは、相手にとっての当たり前でないことを知ることができたこと。自分の価値観は相手に通用しないですし、まして世界で通用する普遍的なものでもありません。
- 開発途上国と先進国との違いを感じたこと。ペルーでは道路での物乞いがあることは当たり前の光景ですし、交通事情が悪いことも当たり前の光景です。日本とは違う光景があることを知ることは大事なことです。
- 自分の好きなことをすること。自分の夢は何なのかを考える契機となったこと。「あなたの夢は何ですか」という質問に答えられる自分でいたいものです。
キャビネットと其々のクラブが議論を交わすことで理解が深まることがありましたし、クラブの活動を考える契機にもなりました。それぞれが違う価値観を持って活動していますから、活動に間違いも正解もありません。やりたいことを、実行力を持ってやることが正解だと思います。
最後に。第二副ガバナーが地元の小学校を訪問した時に見つけた言葉を紹介します。それは「1.2.3」と書かれていた事柄です。
1は命が大切。2はニコニコが大切。3はさっさとすること。子どもにとって大切な「1.2.3」は大人にとっても大切なことだと思います。