活動報告・レポート
2017年10月1日(日)
研修会二日目

昨日に引き続いて研修会を続けました。地域の活性化は教育行政にとっても大切な課題です。地域が活性化するということは経済環境の改善、働く機会の増加、交流機会の増加、子ども達に良い環境を与えられることなど、行政が取り組むべき大きな課題です。

ラ・コリーナ近江八幡

滋賀県にある「ラ・コリーナ近江八幡」はバームクーヘンの製造と販売をしている会社ですが、単なる洋菓子店ではありません。県内外から多くのお客さんを集めていることから長浜市の観光にも寄与していますし、何よりも市が好印象を持つことにつながっています。間接的には、これだけの売り上げがあることは税収も増えていることなので、長浜市に大きな貢献をしていることになっています。

良い企業が市にあることで市の印象が良くなり、税収も増えますから、「ラ・コリーナ近江八幡」が長浜市にあることは市にとっての誇りだと思います。

それにしてもここは、洋菓子店のイメージを吹き飛ばすような製造工場と店舗です。公園の中に夢のお菓子屋さんが存在しているという感じがあり、この敷地内は夢のある別空間となっています。緑地帯、身どもが遊べるスペース、楽しみながら買い物ができる演出など、洋菓子店の従来のイメージがなく抜きんでています。

ラ・コリーナ近江八幡

バームクーヘンを買うために県外から人がやってくる。Eコマースの時代にあって、現地に遠くから人を引き寄せることは特別なことです。それはインターネットでは感じ得ない空間と心地良さがあるからだと思います。この店舗で買いたいと思わせるような空間があり、店内の演出があります。列に並んででもそこに行きたい、買い物をしたいと思わせる空間がここに存在しています。

お店が県外から人を呼んでくれることは地域にとって有り難い存在です。観光客を呼び込む仕掛けづくりなどの観光施策が観光行政の一つですが、ここはたくさんのお客さんを呼び込んでくれていますし、観光名所にもなっているからです。行って見たいと思わせる観光施設があると、その周辺は必然的に賑わいます。

これだけのお客さんを集めている観光地としての「ラ・コリーナ近江八幡」に刺激を受けました。訪れた楽しい空間、行って見たくなるスペースを、ここでは創り出しています。きっと地域にとって、他府県の人に自慢できるような誇れる場所になっていると思います。お客さんに自慢して案内できる場所があることは市に必要なことです。


さて研修会も終盤に差し掛かった時、皆さんから今回の研修会に関する感想や意見を聞かせてもらいました。

  • 「知らないことを知ることは教育の原点です。今回の研修会では自分も学ぶことができたので、子ども達にも学ぶことの大切さを違う切り口で伝えることができると思います」。
  • 「研修会で使ったDVDを貸して欲しいと思います。子ども達にも見せて学習機会にしたいと思います。大人が知って大切だと思ったことは、子ども達に教えるべきだと考えています。問題から逃げない、問題を避けないことが教育者にとった大事なことだと思っています」。
  • 「今回は本当に良い研修となりました。社会で起きていることを知るためには、現地を訪れ実際に見ること、関係者の話を聞くことが大事だと思っていますが、その経験をすることができました。関心がないことや問題に向き合わない姿勢は問題です。教育者として、大人として大事なことを学びました」。
  • 「企業にとって大事なことは自分の仕事に高い意識を持つことだと実感しました。高い意識を持つために必要なことは何か考えました。それは数字目標を持つことだと思います。数字目標を掲げ、それを達成するために取り組むことが高い意識を醸成することになります。そために大事なことは、自分の実力を高めること。成長を意識すること。仲間を大切にすること、の三要素が必要です。専門分野外の場所を研修することで反映できることがたくさんあります」。

以上のような感想、意見を聞かせてもらいました。実に身のある研修会になったと考えています。