活動報告・レポート
2017年9月23日(祝・土)
健康寿命
健康寿命

健康管理士という資格があります。日々、健康な暮らしを食事の採り方、栄養指導、また運動などの指導を行うことで生活習慣病を予防するお手伝いをする資格者のことです。先日から話し合いの場を持たせてもらっています。

和歌山県では健康寿命日本一を目指した取り組みを各種行っているところなので、健康管理士の方々にも活動する舞台が必要だと思っています。そんな中、和歌山県とは「わかやま健康寿命延伸産業創出」のための取り組みを開始することにしています。

これは健康寿命日本一の実現に必要となる健康寿命延伸産業の創出と振興を図ろうとするものです。内容は、産官学が連携した「わかやまヘルスケア産業革新プラットホーム」を設置し、地域版の次世代ヘルスケア産業協議会として各種の取り組みを行おうとするものです。

具体的な取り組みはこれから検討していくことにしていますが、県としてヘルスケア産業を創業することの支援を行うことがその一つです。セミナーやビジネスコンテストを行い、事業者の掘り起こしとマッチングを目指すことにしています。

また研究開発、新商品の開発の支援も行うことにしています。テーマは食と健康、運動と健康、医療・介護機器と健康、末病と健康などで、それぞれ専門分野の違う事業者に集まってもらい、交流機会を持つことで異業種の組み合わせからヘルスケアの新産業の創出につながることを期待しています。

ところで和歌山県における健康寿命の現状を以下に記します。

健康寿命。男性が71.43歳で全国20位。女性は74.33歳で全国28位となっています。

出典は「平成25年度厚生労働科学研究健康寿命」です。おさらいですが、健康寿命と平均寿命の差が介護を要する年数となりますから、健康寿命と平均寿命の差が小さいほど、介護の必要が少ないと判断できるので、健康で暮らせる期間が長くなるということです。

和歌山県としては健康寿命を延伸させ、平均寿命との差を小さくしたいと考え、健康寿命延伸のための取り組みを推進しています。

要介護認定率は22.2パーセントで、全国ワースト1位です。出典は「平成27年度介護保険事業状況報告」です。

がんで死亡する人の割合。男性が176.2で全国ワースト6位。女性が86.7で全国ワースト20位です。出典は「人口動態統計特殊報告および平成27年度年齢調整死亡率悪性新生物」です。

野菜の摂取量。男性は272.2グラムで全国ワークス10位、女性が264.1グラムで全国ワースト11位です。出典は「国民健康・栄養調査」です。

男女とも歩かない。男性は6,675歩で全国ワースト2位。女性が6,423歩で全国ワースト10位です。

これらの統計の和歌山県民の数字は全国ワーストに位置しているものが多く、これらが総合しあって健康寿命が短くなっているように思います。

これらの数値を改善することを目指した取り組みが「わかやま健康寿命延伸産業創出」の取り組みで、これから本格的に動かせていくことになります。健康や医療の仕事に関わっている皆さんに参加して欲しいと考えています。

ところで健康寿命に大切な三つの柱があります。それは栄養と運動と社会参加が三要素と考えられていることです。三つの柱は相互に関係していることから、どれかの柱が低下すると心身の活力が低下することになります。

このように心身の活力が低下した状態を「フレイル」状態と言います。「フレイル」は飯島勝矢先生、東京大学高齢社会総合研究機構が提唱しているものです。栄養と運動は以前から健康寿命に影響することは言われていますが、「フレイル」の提唱によって社会参加の機会が低下すると「フレイル」の最初の入り口になることが調査で分かってきているようです。高齢になって趣味やボランティア、仕事の機会が失われると健康寿命の低下に結びつくようなので、出来るだけ現役時代と同じとはいきませんが、社会参加することを目指して欲しいと思います。

片付け

友人二人にお手伝いを頼んで、事務所の片付けと整理を行いました。長い間に溜まったものが数多くあり、もったいないという思いもありましたが整理しました。これまでお世話になったもの達に感謝の気持ちを持ちながらお別れを告げました。和歌山市には、青岸に家庭用のゴミ処理場があり、ここに持ち込むと受け入れてくれます。木製品や雑誌、衣服などを持ち込むことができるので、友人達に協力をいただき持ち込みました。ただ、処分する時は自分で破棄することになります。愛着あるものを破棄する瞬間は、心が痛みました。これまで助けてくれたものの数々が手から離れる瞬間の気持ちは何とも言えないものがあります。

できるなら処分するよりもリサイクルするか誰かにもらっていただいて使ってもらうことが一番だと思いました。それは愛着あるものほど誰かに使ってもらいたいと思うからです。

古くなっていくものと離れることは世の常ですが、ものであっても別離はやはり寂しいものです。「ご縁があって自分のところに来てくれた『もの』は大切にしなければ」と強く思いました。これまで助けてくれたもの達に感謝しています。ありがとう。