県議会一般質問二日目です。本日は、「IR誘致について」、「観光について」、「自然エネルギーの開発と自然保護について」、「外国人の県職員への採用について」などの議論が交わされました。
カジノを含めたIR誘致を行うことで和歌山県に観光客が来てもらえることになること、また現状でも外国人観光客が増加していることから、この成果を維持するための必要な取り組みについての議論がありました。
また自然エネルギーの開発と自然保護に関して当局は、「責任ある政治、行政を担うものとしては辻褄合わせも必要となる」ことの見解を示しました。つまり既存の発電所と自然エネルギーとのバランスが大事で、どちらかだけを残すことは、リスクが高くなるので為政者としては、社会を構成するエネルギーの組み合わせやバランスを考える必要がある見解を示したものです。
少し問題があるから、その取り組みを辞めることや、他のエネルギーに代替させようとするのは長期的視点に立った政策とは言えません。これまでも社会は科学の進歩とリスクを押さえ安全性の追求の最適なバランスを模索しながら発展してきました。その進歩の経緯を無視して大胆に社会を変えることは適切な政治とは言えません。過去からの経緯を考えながら次代を担っていくための変化を求めること。それが責任ある政治、行政に求められることだと考えます。
政治には、数字を当てはめると正しい答えを導いてくれるような方程式はありません。人、地域、社会の要請、時代の価値観などを総合的に勘案して政治的回答を見つけようとしています。そのため全ての人の価値観を取り入れたものに仕上げることは難しいこともあります。勿論、少数意見の留保は民主主義の原則ですからそれを、考えながら社会、地域としてそこで暮らす多数の人の進むべき道筋を示すことが政治です。
県議会では違う価値観を持ち込んで議論を戦わせていますし、過去からの経緯を尊重しながら、社会の変化に基づいた決め事をしていこうと考えています。将来に向けて結果を導くための現在の議論に価値があると考えています。和歌山県での役割を担っているのが和歌山県議会です。皆さんも関心を持って見てくれると有り難いと思います。
和歌山県では「地域未来投資促進法」に基づく基本計画を策定しています。これは県内への企業立地を更に促進するために企業立地をした場合の奨励金制度を、平成29年7月31日に施行された「地域未来投資促進法」に基づいて充実しようとするものです。
和歌山県内での投資を促進させるために、和歌山県全域を投資促進区域として設定することにしています。これまでは紀の川流域と紀中、紀南地域の二つの地域で策定していましたが、企業投資を促す地域を拡大するものです。
また奨励金対象に観光分野も追加していることが和歌山県としての特徴です。なお計画期間は平成34年度までの5カ年計画として「和歌山県長期総合計画」の最終目標から割り出した数値目標を定めています。
この「地域未来投資促進法」に基づく基本計画によって和歌山県への企業進出が更に加速することを期待しています。
健康増進と健康寿命を伸ばすことについて話し合いました。
看護士さんと意見交換を行ったのですが、「看護士は患者さんの命と健康回復のお手伝いをすることができますが、患者さんにならないと私達はそのお手伝いをすることができません。現在、病気になっていない人の健康のケアをすることができないのです。しかし健康だと思っていても病魔が忍び寄っている場合がありますし、ストレス社会、生活習慣病予備軍の人達が潜在的にたくさんいると思っています。健康でいるから健康管理をしていない人、健康に関心がない人に対して意識啓発や健康指導をすることがとても大切だと思っています。そのためには看護士の仕事の枠を超えた役割を担ってみたいと思います」という主旨の話を聞かせてもらいました。
健康寿命日本一を目指している和歌山県として必要な取り組みだと思います。和歌山県との関わり方も含めて役割を検討したいと考えています。