活動報告・レポート
2017年9月19日(火)
県議会開会
県議会開会

平成29年9月県議会定例会が開会しました。今週は一般質問、来週は常任委員会での審議となります。初日の今日は4人が登壇し、県政に関わる議論を繰り広げました。

この中で観光施策についての議論がありました。和歌山県でも外国人観光客が増加していますが、最近は中国からの観光客が減少傾向にあるというものです。

外国人観光客の増加について数字で示すと、平成23年度は8万人だったものが、平成28年度は55万5千人にまで増加しています。

ただ最近、減少傾向にあるのは、大阪府内でホテルなどの宿泊施設が増加していることから、関西空港に到着した外国人観光客が大阪府内で宿泊するようになったことが要因として考えられています。

これまで大阪府内で宿泊できなかった外国人観光客が関西空港に近い和歌山市内に宿泊していたのですが、大阪府内のホテルでの収容人数が増加したため、和歌山市に宿泊しなくなっているということです。

原因がそうだとすると寂しい感じがあります。和歌山県の観光を目的の一つとして和歌山県内に宿泊してくれていたのではなくて、大阪府内で宿泊できなかったから和歌山県内へ宿泊のためだけに来ていることになるからです。

観光立県、和歌山県としては寂しいことです。以前から指摘していることですが、大阪や京都、神戸などに観光に来ている外国人が、それらの都市で宿泊できないから和歌山県に宿泊している現実から脱却しなければならないという課題がそのままになっていたということです。

しかしそれらの都市でホテルなどの宿泊施設が充実してきたことから、和歌山県への観光客が減少することが顕在化しているのです。和歌山県の観光が関西の他の都市に依存していたことが問題であり、インバウンド対策として自立した観光の取り組みを更に強化していく必要があります。

大きく分類すれば、大阪での食と買い物、京都での歴史観光、神戸ではファッション性に富んだ観光などが魅力だと思いますが、和歌山県はそれらの都市にない魅力を売り込む必要があります。現在も売り込んでいますが、高野山と熊野古道、温泉とゴルフなどが売り物になると思います。

今年8月に視察した熊野古道では外国人向けのサービスが実施されていますし、高野山でも外国人観光客が増えています。これらの場所を訪れることを主目的とした外国人誘客のための取り組みを強化する必要があると思います。

和歌山県では平成28年度の外国人観光客の実績55万人に対して、平成32年度の目標を77万人と設定しているので、それに向けてのインバウンド対策、特に団体観光から個人旅行への転換期を迎えていることを念頭に置いた取り組みが必要です。外国人観光客誘致施策については、今後更に強化していくことになります。

伝わり方

同じ台詞を発しても、俳優によって全く違う台詞に聴こえることを聞きました。全く同じ台詞を話しても、演じる人によって相手に伝わる意味合い、お客さんに伝わる印象が違うそうです。役者の演技力や個性の大切さが感じられる話です。

私達にとっても当てはまることだと思います。同じ言葉を話すとしても、誰が話をするのかによって伝わり方が違ってきます。同じ言葉なのに伝わり方が違うのは不思議に感じますが、人それぞれ個性がありますから伝わり方が違うのは当然のことです。

力強く話す人、優しく話す人、強弱をつける人、淡々と話す人などがいますから、同じ言葉でも相手への伝わり方は違ってきます。

同じ言葉であっても話す人の思いによって伝わり方が違うこと。伝わり方が違うと受け止め方も違うこと。そうすると結果も違ってくることになります。

言葉は大切ですが、伝え方も同じように大切なことです。