活動報告・レポート
2017年9月18日(祝・月)
やってみる
やってみる

自分の考えと違う他人の意見を聞き入れる度量の無い人は人をリードする人になれません。視察研修の内容を協議して「今回の視察はあの施設を視察しよう」と意見をまとめました。そこで案内を出したところ、一部の人から「私はその施設で研究している内容には賛成出来ないから視察行程を見直すべきだ」という意見が出されました。

人それぞれに価値観の違いはありますから、協議の場で肯定の意見や否定の意見を言うことは賛成です。自分の価値観を示すことで話し合いは深まっていくからです。

しかし自分の意見と異なる意見を真っ向から否定して、その意見に基づいた視察や研修内容を否定し、その行程であれば参加しないと言い張ることは如何なものかと思います。

自分と違う価値観に基づいた研究をしている人や施設があれば、行くこともしないで否定するよりも、「自分の考えや主張とは違うけれど、現場に行く機会があるのだから現場を見て学んでみよう」と思う方が良いと思います。違う価値観に接することで「こんな考え方もあるのだ」と分かりますし、その人の考えや立場が理解できるからです。相手の考えや立場を理解しても自分の意見と異なる場合は同調する必要はありませんが、その全てを否定するようでは自分の幅が狭くなります。

ものの見方は人によって違います。ある事象の報道を見て「賛成」と思う人もあれば「反対」と思う人もいます。現在、社会で起きている事象は、正しいか正しくないか、どちらが正解か分からないことがあります。

一般的には、より多くの人が賛成している意見が正しいと判断されて社会は前に向いて進むことになりますが、それはその他の意見が間違っているからと思うのではなくて、「多くの人がそう考えているのであれば、正しいと判断して実施してみる」という感覚も大切だと思います。

世の中には「やってみなければ分からない」ことが多いからです。やらなかったことは社会が評価のしようがありませんから、何もなかったことと同じことになります。やらない間は、それが正しいか正しくないかは分かりません。そのことが社会に示されて初めて社会から評価され、正しいか正しくないかを知ることになるのです。

もしかしたら社会の評価が間違っているかも知れません。しかし社会の評価という洗礼を受けないものが社会で受容されることもないと思います。

ですから違う価値観のものがあっても、現場を見ることやそれに関する話を聞いてみることが大事なことです。その価値観を頭から否定すると、自分の価値観の世界が全てとなってしまいます。自分がすべて正しいのであればそれでも良いのですが、全て正しいと主張をする人の、全ての意見が社会から評価される人はいないと思います。

まずはやってみること。それが大事なことだと思います。

助け合い

一代で事業を興し、現在は会社の会長職となり、社会貢献を行っている人がいます。助けを必要としている子ども達を支援している友人がその会長を訪ねた時、「あなたのやっていることは素晴らしいことです。私も恵まれない家庭環境の中で育ったので、懸命に仕事だけをしてきました。お陰様で事業は成功していますが、事業以外の部分で社会に貢献していなかったことに気付いています。あなたは自分の仕事をするのと並行して子ども達を支援していることは素晴らしいことです。その気になればゆったりとした生活も、海外旅行も行けるのにそれをしないで社会貢献していることは立派です。応援しますから」と話してくれたと伝えてくれました。

助けを必要とする子どもを支援する人がいますし、そんな活動をしている大人を助けようと思う人がいます。社会は助け合いの構図で成り立っていることに気付き、人の社会は良いものだと感じています。