活動報告・レポート
2017年9月10日(日)
夢の先まで
ミュージカル夢の先まで

ミュージカル「夢の先まで」を鑑賞しました。演出、振付、脚本を担当した柳橋さやかさんが数年前から考えていたことで、半年前に「いよいよミュージカルをやります」と連絡を受けた舞台が実現しました。今日の日を迎えるまでの半年、出演者の皆さんは練習に次ぐ練習を重ね、舞台当日を迎えています。日頃から柳橋さやかさんのレッスンを受講している皆さんですが、お客さんが入る本番のミュージカルの雰囲気は慣れていないと思うのですが、堂々とした演技で私達を楽しませてくれました。

タイトルの「夢の先まで」は誰でも持っている夢なのに、実現することは難しいと思っているけれど、本当は思うことで実現できるものだよと伝えてくれました。

夢は大きな夢、小さな夢など様々な姿があります。世界を駆ける夢もあれば日常の中の夢もあります。どんな夢でも夢を持つことは素晴らしいことです。

第一話の「オバレンジャー」では、人の夢を食べている悪役が登場します。人の夢を食べることで元気になる悪役で、この人物に夢を食べられた人は抜け殻のようになってしまいます。夢をなくした人が今日からの生きがいを失うことを表現していました。人が生きるためには夢が必要で、夢が日常の原動力になっていることが分かるものでした。

ここで登場する人達はそれぞれの職業で社会に貢献しています。そこには夢が込められているのですが、その夢を奪われると仕事も楽しくなくなってしまう。そうならないためにも仕事に夢を持つべきことを語り掛けてくれました。

看護師さんは、患者さんから「ありがとう」と声を掛けてもらえることが生きがいであり、この職業を選択しようと思ったことが夢だったのです。

女性警官は日常の出来事が生きがいであり夢を実現していることに気付きます。お年寄りから道を尋ねられて、道順を教えた後に「おまわりさん、ありがとう」と一声かけてくれることが嬉しいことに気付きます。

日常の些細なことが生きがいになるには、自分の仕事、その職業を志した夢を思い出す必要があります。夢さえあれば困難に直面しても乗り越えられる力を持つことができますし、不安という悪が忍び寄ってきたときでも振り払うことができます。

私達は日常の中で、仕事をしている中で、常に夢を実現させているのです。しかし夢を実現させたその先に向かうことを忘れてはいけません。自分の夢を叶えている毎日がそこにあるとして、周囲の人も幸せにすることが「夢の先」だと思います。周囲の人を幸せにするには笑顔と行動が必要です。でも大丈夫です。夢を叶えている人は笑顔と行動力を持っていますし、笑顔と行動は周囲に伝播するものだからです。

「夢の先」まで行くことは特別なことではなく、やればできることなのです。

事実、「ミュージカルに出演することが夢でした。今日、夢が叶いました」と話す出演者がいました。そう夢を思い、実現するための行動を起こすことで夢は叶います。今日の舞台は、そんなことを思わせてくれました。

「今日のミュージカルを観た人は、明日、『夢の先まで』を観たよと話して下さいね」と出演者が話してくれました。これは、ミュージカルを観たことを話すのではなく、自分の夢を話し、相手の夢を引き出して欲しいというメッセージだと思います。

夢は遠いところにあるものではなく、夢は誰かが実現させてくれるものでもありません。夢は自分のいる場所にあるもので、自分が行動することで実現できるものなのです。

そして凄いことは、夢を持っている人の周囲には夢追い人がたくさんいることです。夢を持つ人は夢を持っている人を引き寄せてくれるからです。夢追い人を笑う人や「無理だよ」など批判する人がいますが、そんなことを夢追い人は気にしません。夢追い人は夢を実現できることを知っているからです。それは思い描き語れる夢は、自分が行動することで実現できることが分かっているからです。

ミュージカル「夢の先まで」を鑑賞して、今よりも少し先にある「夢の先まで」行ってみたくなりました。