活動報告・レポート
2017年9月7日(木)
志と行動
志と行動

市政を変えることを目指して行動を開始しようとしている政治家志望の方が訪ねてくれました。大阪府下在住の人ですが、住んでいる市の現状を変えたいと思い政治家になることを決意したようです。今回、ご縁があったことから大阪府下から僕の事務所を訪ねてくれました。

自身が暮らしている市の「市政改革」を目指していることから、近隣の先輩議員を訪ねているのですが、知人を通じて紹介があり和歌山市まで来てくれたものです。

僕のこれまでの経験を伝え、候補者としてすべきことや議員の日常の仕事などのアドバイスをしました。

彼と話をしていると、平成15年に和歌山市議会議員に挑戦した時のことを思い出しました。誰にも知られていなかった候補者が和歌山市議会に挑戦することは冒険でしたが、志と行動をしたことから結果を出すことができました。あの時は、空き地にプレハブを建てて数人で後援会活動を開始しました。早いもので、あれから14年の歳月が流れました。

自分では一期目の時と同じ気持ちを持って活動していますが、もう後輩に議員としての心構えをアドバイスする立場になっていることに驚きます。歳月を重ね経験したことで伝えられることがありますから、経験の力は大きいと感じています。

これから進むべき道への道しるべとなるアドバイスができたと思いますが、まだ道が出来ていないところに道を作ることは容易ではありません。しかし志を持って歩き出さなければ道はできません。まだ出来ていない道を作り出すことは素晴らしいことだと思うので、これまでと違う環境に身を置くことになりますが、勇気を持って歩き出して欲しいと思います。志があるから行動できます。

都市の再開発

和歌山市では中心市街地の再開発が進められています。JR和歌山駅と南海和歌山市駅前の再開発計画に基づいて、ふたつの駅前が変わろうとしています。以前から、和歌山市と和歌山県が連携しながら再開発事業を進めていくことが肝要だと考えているところです。

そのことから僕は平成26年2月県議会において一般質問を行っています。

その時の質問項目は「都市空間の再構築戦略について」です。僕の問いに対して、当時の県土整備部長は次のような答弁をしています。

JR和歌山駅周辺及び和歌山市駅周辺は、県内外からの人流・物流の中心であるとともに、商業あるいは教育・文化施設の集積された重要な拠点であり、また、県都和歌山市の玄関口であることから、同市の都市再生を進めていくに当たって活性化を図る必要があると考えております。

JR和歌山駅周辺におきまして、民間事業者が再開発事業を行おうとした場合の支援制度については、国土交通省の社会資本整備総合交付金による市街地再開発事業や地方都市リノベーション事業等がありますが、その適用につきましては事業内容を具体化する必要があると考えております。

また、和歌山市駅周辺につきましては、周辺再開発に向けて、南海電鉄を中心に、県や市などの関係機関も連携しながら、特に住宅の整備をはじめ、集客施設の整備などによる賑わい空間の創出、駅前広場の再整備による交通結節点の強化などの様々な検討が進められているところであります。

県としましては、都市再生の実現に向けて自ら様々な構想を検討・提案し、和歌山市に強く働きかけるとともに、関係事業者等と連携を密にして進めてまいりたいと考えております。

この時の答弁にあるように、現在、和歌山市中心市街地の再開発が進捗しているので成果は上がっていると感じています。

ここから再開発事業は加速していくことになりますから、和歌山県として、これまでの和歌山市との連携の状況と、進め方についてチェックしたいと考えています。また工事や計画図面の現状を踏まえて意見もいただいていることから、しっかりとチェックしていきます。

今回意見をいただいたことで、平成26年2月議会一般質問の議事録を見なおしたのですが、つくづく行政の仕事は過去からの積み重ねだと感じています。過去に議論を交わしたことが現実の姿になろうとしていることが分かるからです。県行政と県議会は県政の両輪であり、議論し合いながら、そして計画の確認や修正をしながら良い方向に進めていくものだと感じています。

まちが動くには県行政と県議会が計画に関して議論を交わし、意見を出し合いながら進められるベースが必要です。行政のプロである県と、住民の立場からの意見や提言をする県議会が議論を交わし、計画と実行のレベルを高めていくことが両輪として機能していることになります。

平成26年2月議会定例会で議論した「都市空間の再構築戦略について」の問い合わせをいただき、このように感じることがありました。