暑かった8月を終えて、8月のイベントの中で陸奥宗光伯に関する結果と今後の取り組みについて話し合いました。陸奥宗光伯没後120周年の年でもあり、和歌山県内で多くのイベントが実施されています。
主な取り組みとして、陸奥宗光の生涯を講談師によって口演する「七夕講談会」、青少年向けに「すばらしい先輩・陸奥宗光外務大臣に学ぶ−明治の世、和歌山と日本・世界をすくう−」学習会、「陸奥宗光外務大臣も学んだ航海術の基礎を体験しよう!」帆船体験学習、「陸奥宗光伯 没後120年記念会−大政奉還・明治維新150年−」シンポジウムなどがあります。
今後のイベントとして9月には「伊都・橋本・五條が育んだ明治の偉人 陸奥宗光フォーラム」、10月から12月までの毎月、「陸奥宗光ウォーク」が計画されている他、11月にも数回の講演会が計画されています。
このように陸奥宗光伯に関するイベントが実施されていることで、周囲からは「和歌山県は陸奥宗光に関する講演会やイベントを随分熱心に実施されていますね」だとか「陸奥宗光は和歌山県の誇りですね」などの声を聞かせてくれています。
でも中には「小学校の時に陸奥宗光のことを習った記憶がありません。子ども達には郷土の偉人のことをきちんと教えて欲しいと思います」と言う意見もあります。
確かに、学校で陸奥宗光を習った記憶がないという人が多くいます。どの府県でも郷土の偉人のことを学校で教えていますし、小学校の時に習うからこそ大人になって郷土の偉人のことを語れるのです。
鹿児島県の方は西郷隆盛や大久保利通のことを語れますし、高知県の人は坂本龍馬を熱く語れます。勿論、薩長の偉人は名前が通っているので語れる人がいることは当然だと思いますが、それでも郷土の偉人として誇りを持って語っているように思います。それに対して陸奥宗光のことを熱く語れる和歌山県人は少ないと思います。それは和歌山県人に熱意がないのではなくて、郷土の偉人の物語を学校で教えていないからで、活躍した足跡を教えていないことが原因だと思います。
熱く語れるような偉人の歩いた歴史を教えることが故郷教育だと思います。その人を語るためには誇りと尊敬の気持ちが必要ですから、偉人を誇りに思うようなエピソードや活躍した歴史を学校教育で教えて欲しいと思います。
また「和歌山県人は誇りを語ることができていないようです。揶揄しているように思います」と言ってくれた人がいますが、偉人に対しても同じことが言えます。郷土への誇りを持っているか。郷土のことを揶揄するかによって語る内容が違ってきます。「やっぱり和歌山だから」と伝えるのと、「和歌山の誇りだから」と伝えるのとでは相手の受け取り方は違いますし、伝え方によって自分の気持ちも違ってきます。
故郷を誇りに思うためには、故郷の歴史を知ること、偉人の残した足跡を知ることなどが必要です。そのためには教育が基本ですから、紀州藩の当時の教育の精神に沿った形の教育を実践して欲しいと考えています。
本年度の前半は陸奥宗光伯に関わるイベントが充実していました。報道量も相当なものですし、誌面や情報の記録として残っています。この報道されている量があることは大事なことで、報道の量が数多くあるということは、実施した回数の多さや実施した内容を伝えることになります。周囲への波及効果と共に、報道などの記録が残ることはその次の展開につながることになります。
それは実施したことを後々まで語れること、現在の取り組みの足跡を記せること、次の講演会やイベントの講師依頼などにつながることなどの効果が発生します。
平成29年夏の和歌山県のインターネットには、陸奥宗光伯のイベントの記録が溢れていますから、これが凄いことだと思います。何も実施していなければ、何も発信していなければ記録に残ることはありませんから。やった結果の足跡が記録として残っていることが誇りなのです。
平成29年度、陸奥宗光伯没後120周年のイベントに取り組んでいる人がいる和歌山県を誇りに思います。
- 和歌山市内の遺跡調査の取り扱いに関して協議を行いました。現状の中での最善策を考えています。
- 会社間の新規の業務提携に関しての依頼に関して、その実現可能性について協議を行いました。否定から入るのではなくて、できる方法を検討することにしています。
- 関西広域連合8月議会定例会の結果報告の確認と、9月の常任委員会の案内をいただきました。