高野山無量光院を訪ねました。今回の訪問は、和歌山ゴールドライオンズクラブで、高野山清掃と無量光院での例会を実施したことをホームページの活動報告で伝えたところ、「陸奥宗光の功績を教育に活かす実行委員会」の方から連絡をいただき「無量光院に行かれたのですか。あのお寺は陸奥宗光の位牌を弔ってくれているお寺です。また織田信長の位牌もある由緒あるお寺ですよ。無量光院に行かれるなんて凄い活動をしていると思います。皆さんは素晴らしい活動をしたと思います。そこで私達の会も、陸奥宗光の命日が8月24日なので、それまでに無量光院までお参りに行きたいと思いました」と連絡を受けたことがきっかけです。
無量光院というお寺が素晴らしいことは当然ですが、ライオンズクラブが例会場として使わせていただき、その活動を知った「陸奥宗光の功績を教育に活かす実行委員会」が早速、活動に結び付けてくれたことも凄いと思います。
少しだけ誇れるのであれば、和歌山ゴールドライスオンズクラブとして無量光院で清掃例会を実施したことです。高野山例会は本年度会長が「実現したい企画でした」と提案したことから、同クラブで企画、実現させたものです。通常であれば無量光院での例会開催の実現は容易ではないところですが、会長の思いが関係者に伝わったから実現できたものだと思っています。
本年度のライオンズクラブの活動方針として、クラブの活動をクラブ内だけで終わらせないことを目指そうとしています。社会貢献になるような社会奉仕を実施しているのですが、中々地域社会において知られるまで至っていないのが現状です。社会貢献活動を大々的に広報することは望んでいませんが、実施したことを知ってもらいたい、社会から正当に評価してもらいたいと思っています。
そのためSNSでの発信やマス媒体への記事掲載依頼などに取り組んでいますが、それ以外の反応が欲しいと考えていました。そんな折、私達の無量光院での清掃例会を知ってくれた「陸奥宗光の功績を教育に活かす実行委員会」からの反応をいただいたことは、私達の活動の素晴らしさを認めてくれたことだと思い嬉しく感じています。そして社会貢献活動がクラブ以外の皆さんに知ってもらうことになり、しかも同団体の行動につながったことで「高野山例会を無量光院で実施して良かった」と改めて思う次第です。
ライオンズクラブの本年度の活動は7月からスタートしたばかりですが、今日のようにクラブ以外の団体の行動につながったことから、本年度の模範的で代表的な活動になると考えています。
勿論、僕も高野山に同行させていただき無量光院を訪ねて、陸奥宗光伯の供養を行いました。ここで、無量光院のお坊さんが念仏を丁寧に唱えてくれていることが分かる程の空気を感じました。
明治30年8月24日に没した陸奥宗光伯の法要に関してお坊さんは、「陸奥宗光は当寺で永代供養をしていますが、法要を行うのは随分久し振りのことです。陸奥宗光さんも皆さんが来てくれて、きっと喜んでくれていると思います」と伝えてくれました。
法要の後、お坊さんが陸奥宗光伯のことを話してくれました。
「和歌山県から日本、世界へと舞台を変えて活躍した人物で、わが国で列強に対してモノを申した初めての人物だと思います。外国に対して日本人としての存在を知らしめた人物でもあります。しかしその印象や外観は極めてスマートで、その反面、内面では熱い心を持っていたと思います。陸奥宗光伯の功績を教育に活かすことはとても大事なことで、子ども達に郷土の偉人の活躍した様子とその心を教えて欲しいと思います。今の日本人は故郷、祖国を思う気持ちが薄いように感じます。このままで『将来の日本は大丈夫か』と思うところがありますから、外国に対して国の立場を主張できる日本人であって欲しいと思います。陸奥宗光伯に学ぶことはたくさんあります」という主旨の話をしてくれました。
法要も素晴らしいものでしたが、談話も同じように素晴らしいものでした。この法要の場にいられたことを誇りに思いますし、故郷のこと、祖国のことを熱く思っている皆さんと共に法要に参加できたことで、お坊さんが語ったのと同じように感じるものがありました。今回の無量光院での法要は心に残るものでした。
続けて奥の院の陸奥宗光伯のお墓の清掃とお参りを行いました。没してから120年目を迎えた夏を過ごしていますが、苔むしたお墓はきれいに保たれ、今も祖国を見守ってくれているように感じました。
繰り返しになりますが、今年の8月24日で陸奥宗光が没してから120年の年になります。和歌山県内では様々な企画と取り組みが実施されていますが、8月24日が没後120年の日となるので記念シンポジウムが開催される予定です。
残念なことに僕は関西広域連合議会が開催されるため、公務で滋賀県議会に出掛けることになるので、このシンポジウムに参加することは叶いません。
しかし8月24日は関西広域連合議会の一般質問で登壇する日となります。このことが偶然か必然は分かりませんが、陸奥宗光が没した日に関西広域連合議会という舞台で登壇できることは名誉なことであり、和歌山県代表としての誇りを感じます。
そのため今回の一般質問で陸奥宗光伯のことを取り上げることにしています。関西広域連合で和歌山県の偉人の功績を知ってもらえる機会となり、また大政奉還と明治維新150年の記念イベントで取り上げてもらえるような提言を行う予定です。
その後、高野山大学を訪ね、平成27年に建立されたアンベードカル博士の銅像を見学し、瞑想体験を行いました。高野山で陸奥宗光伯の法要を行ったことで、故郷のこと、祖国のこと、これから実施すべき行動などを考えることになりました。