和歌山県内に進出予定の方から事業の進め方や事業スケジュールについて説明を受けました。これは地元に対して大阪市内から事業者が来県してくれたものです。
地方における近年の事業は、地元から受け入れてもらえることが必須条件です。特に最近は地元との共生の考え方が大事なので、地元から反対の意見が出始めるとその事業は進展することが困難になります。
これまでの傾向から地元に反対される事業者には特徴があると思います。
事業主体が地元に入らないでコンサルタントに任せ切りになっていること。
→地元と事業者が顔の見える関係を築くことが必要です。顔が見えないことは信頼関係を築けないことになります。事業は信頼関係を築くことで進展します。
地元の考え方を聞く姿勢を持たないで、「他の地域では受け入れてくれた」など他の地域の話を持ち込んでくること。
→地域事情はそれぞれ違いますし、事業時期によっても当該事業を受け入れる環境は違うので、早い時期に他の地域で同じ事業を実施していたとしても、その主張は通りません。
事業主体が偉そうにしていること。地方を見下しているなど、地元との共生意識が薄いこと。
→事業者が地元に対して偉そうにしていると地元は受け入れてくれません。理解されなければ金銭では解決を図れません。
受け入れてくれる地元に対する協力姿勢がないこと。
→地元自治会に加入すること。また地元が困っている課題の中で企業が解決できることであれば協力することが大切です。
地元企業や地元の皆さんの協力を得られるような提案をしていないこと。
→利益も大切ですが、それと同等に地元に貢献する姿勢が必要です。
総括すると、事業者は事業地域において地元の一員であるという意識を持ち、地元との共生関係を築くことが必要だということです。
地域開発や大規模開発、大型店舗の進出などの場合は、地元の協力を得られないと計画は進まないか進展の速度が遅くなります。強引に押し切るというスタイルではなく、地元と共生関係を築き、お互いに有形無形の利益が得られるような関係になれることが大切だと思います。
行政の許可を伴う事業は地元の皆さんと行政の理解を得られることが、当該事業を進めるための前提です。
進出を計画している事業者、そして地元の役員の方と話し合うと、問題点が出て来るので対応策を検討できることになります。
地元地域で問題点が発生して対応する場合、焦る気持ちはあるとしても「ゆっくりと急ぐこと」の大切さを感じることが出来ます。
昨日実施した陸奥宗光伯没後120年記念イベントについての感想を皆さんから聞かせてもらいました。
- 「和歌山県で帆船体験が出来ることを嬉しく思います」。
- 「来年も、その次も帆船に来てもらってくれるよう依頼して下さい。毎年、開催してくれることを期待しています」。
他にも感想を聞かせてもらいましたが、皆さんは極めて好意的な意見、感想を持ってくれています。陸奥宗光伯没後120年記念イベントは、「講談会」、「帆船体験」、そして「記念シンポジウム」の開催など、立て続けに陸奥宗光伯のイベントを実行中です。
地元が盛り上がり、実施前に実施計画や実施後の実施結果などに取り組んで内容の情報を発信していくことが必要だと思いました。
またこのイベントの様子は、和歌山放送がニュースで伝えてくれています。
和歌山市出身の外務大臣、陸奥宗光も学んだ帆船の航海術を体験するイベントがきょう(8/17)、和歌山市で行われ、小学生が帆船に乗り込みました。
これは、明治政府の悲願となっていた不平等条約を改正した外務大臣、陸奥宗光の没後120年を記念して行われている事業の一環で、参加者は、陸奥宗光も青年時代に勝海舟のもとで学んだ航海術の基礎を、グローバル人材育成推進機構所属の帆船「未来へ」で体験しました。
きょう午前9時から、全長52メートルの帆船が停泊している和歌山市西浜の和歌山下津港で行われた歓迎セレモニーでは、主催する実行委員会の立谷誠一会長が挨拶し、「陸奥宗光の時代を知り、新しい時代の担い手として育ってください」と子どもたちに呼びかけ、スタッフから船長へ花束が手渡されました。
イベントには、和歌山市内の小学4年から6年までの児童とその保護者およそ60人が参加し、午前中、陸奥宗光の歴史や六分儀を使った明治時代の航海術を学んだほか、舳先に伸びた棒のようなバウスブリットをつたって歩く体験もしました。
海面からの高さが5メートルほどの舳先を歩いた楠見東小学校5年の中野心晴(なかの・しんせい)くんは、「高いところは苦手なので、とても怖かったけど、楽しかった。陸奥宗光は、和歌山を憎んで和歌山を助けた人で、いまの日本があるのは陸奥のおかげだとわかりました。このあと船を動かすのが楽しみ」と話していました。
子どもたちは、午後から、本格的にロープワークを学び、帆船に乗って港から出て帆を張る作業や操船を体験しました。
実行委員会事務局長の臼井康浩さんは、「陸奥宗光は何をやっても優秀でしたが、1人で船を動かすことはできませんでした。そのことをきょう参加した人たちに感じてもらえたと思います」と話し、陸奥宗光が亡くなって120年目の命日に行う今月24日のシンポジウムへの来場を呼びかけました。
陸奥宗光をテーマにした実行委員会主催のシンポジウムは、今月24日の午後2時から和歌山市手平の和歌山ビッグ愛1階大ホールで開かれます。
以上の内容が放送されたようです。この放送についても情報提供をいただいたように、皆さんの関心が高まっていることを感じています。