会社経営者との懇談の中で「会社を経営している人は自分の会社も事務所、店舗の前ぐらいは毎日掃除をしてきれいに保つようにしなければ繁栄しません」と話してくれました。
この方は会社を経営していますしオフィスビルなどを所有しているので、会社の前の歩道や道路を自分の敷地と同様に毎日、清掃をしています。
「自分の敷地だけをきれいにして歩道の落ち葉を掃かないで放置しているとすれば、お客さんは『この会社は自分のことだけを考えている会社のように見える。お客さんを大事に思っていないのでは』と思われてしまいます。せめて会社の前の歩道ぐらいはきれいにすることが経営者の資質だと思います」と話してくれました。
ビルや店舗を所有している人は自社の周囲の清掃を行っていますが、テナントに入居している人は所有者ではないため、歩道や道路まで清掃しない人が多いと聞きました。
「テナントに入ってもらっている人の態度で、その会社やお店が流行るかどうか分かります。これまでの経験から、会社の前や隣までの範囲を掃除している会社は成功する傾向にあります。会社の前の歩道などにゴミが散らかっている会社は失敗しているように思います」と言うことです。
自分のことだけをする人は周囲の人は助けてくれないということです。お客さんもその雰囲気は分かりますから、お客さんからも敬遠されることになります。
更に「私はテナントへの入居希望者に対して契約するに際して伝えていることがあります。『テナントを借りているという意識で仕事をしているようなら事業は成功しませんよ。テナントを借りるということは、権利を買っているという意識を持って下さい。この場所で商売ができる権利を買っていると思うことで自分の所有物のように思いますし、事務所を大事に思うからです』ということです。大切に事務所を使う会社は成功して自社ビルへと移りますが、周囲の環境が散らかっていても放置している会社は撤退しているケースが多いように思います。酷い経営者になると事務所前にゴミが捨てられていた場合、自分で拾わないで私に電話をしてきます。それは『ゴミが捨てられているから汚いので直ちに取って下さい』という内容です。ゴミが捨てられていることに気付いて私に電話をしてくる時間があるのなら、自分でゴミを拾ったら良いと思います。お金を支払っているから、オーナーに対してゴミを拾うことまで求めている心掛けが駄目だと思います。借りている事務所だけれど自分が権利を持っているのだから自分の事務所だと思わなければ事業はうまくいきません」ということです。
自分のこと以外は人任せという姿勢でいると、困った時に人は助けてくれないのです。
お金を支払って借りているからゴミ拾いも清掃もオーナーがすべきだと思っているなら、お客さんに対しても同じような心構えで接していると思います。その人にとってお客さんも他人なので、大切に思わないからです。
自分の周囲の環境は自分できれいに保つこと。ゴミが捨てられていることに気付いた時は自分で拾うこと。その心掛けが大事なことだと思います。
市民の中には自分の自宅の前の歩道に落ち葉が散らかっている場合、市役所に「落ち葉で散らかっている。掃除に来てくれ」と電話をしてくる人がいるようです。間違いではありませんが、正しい考えでもありません。自分にできることは自分ですることが大事だからです。このような電話をした場合、市役所の職員さんが現場に来てくれますが、職員さんの働く時間と人件費がそれに費やされていることになります。市としては時間と人件費の損失になっていますから、市全体でその分を負担することになるのです。全体のことや利益を考えている人であれば、自宅前の落ち葉を発見した時は自分で拾います。
自分本位の考え方で行動していると周囲からの助けは期待できないことを知っておきたいものです。社会で生きている人は、助け、助けられる存在だからです。
- 今週末の夏祭りに参加することについての集合時間と場所などについて打ち合わせを行いました。夏本番を迎えようとしています。
- 公園を利用してもらえる方法について協議を行いました。公園は近隣の人に利用してもらい、地域内の賑わいを感じる場所であって欲しいと思います。健康器具を複数台設置することで地域の皆さんが利用してくれることになります。高齢者にとっても健康促進は関心事ですし、子どもにとっても公園内に健康器具を設置していると楽しみながら遊ぶことができます。公園に人が集まってもらうことで、コミュニケーションが図れる場所にしたいと考えています。