活動報告・レポート
2017年8月1日(火)
ライブハウス
お悔み

94歳でお亡くなりになったIさん。お悔みをさせていただきました。昨日はお通夜でしたが、60名以上のたくさんの人がお参りに来てくれたことを聞きました。

「94歳の人で、これだけ多くの人がお参りに来てくれる人は他にいないと思います」と葬儀委員長が話してくれました。

この方は、Iさんがお亡くなりになる前に手帳を渡されたそうです。そこには葬儀でして欲しいこと、葬儀代などの支払いについて、お葬式で流す曲目など、自分がして欲しいことが記載されていたそうです。

そして葬儀委員長は「これだけ自分のことをしっかりできていた人はいないと思います。自分が亡くなることで周囲の人に迷惑をかけたくないと思っていたので、生前にできることは全て自分で準備をしていました」と話してくれました。

自分のためにお参りをしてくれる人がたくさんいること。それが人のために生きていたことを証明しています。Iさんが生前、人のために行ってきた善意の数々を僕は知っていますから、Iさんにお世話になった人がお参りに来ていたと思います。

亡くなる三日前、元気で「私が死んだらこうして下さい」と葬儀の内容や支払いなどの相談をしていたそうです。94歳のIさんの見事な生き方だと思います。心からご冥福をお祈りしています。

ライブハウス

和歌山市を音楽で元気にすることを目指しているライブハウスオーナーはたくさんいます。長く付き合いをしている一人の方と懇談しました。

オーナーは「全国でも通用する器材を入れていますし、音響は他府県のライブハウスには絶対に負けません」と話してくれました。

このオーナーは和歌山のミュージシャンが全国に勝負を挑むために必要なライブ環境を整えるための投資と応援をしています。「ライブハウスで儲けられないですよ」と笑って話してくれたように、地方のライブハウスを経営して大きな利益を得ることは難しいと思います。儲けよりも「若い音楽家を応援したい」という気持ちがあるから経営出来ていると思います。

このオーナーはこれまでたくさんのミュージシャンと接してきています。その中で後に売れていくミュージシャンに共通していることを話してくれました。

それは礼儀正しいことと感謝の気持ちを持っていることです。ミュージシャンである前に社会人であることを自覚していることが大事だということです。ライブハウスを提供してくれる人への感謝の気持ち。裏方を務めてくれている人への感謝の気持ち。そしてお客さんへの感謝の気持ちを持っている人が成功を収めているようです。

スタジオ入りした時、オーナーや照明、PAを担当しているスタッフに対して「今日、よろしくお願いいたします」と挨拶が出来る人は成功しているケースが多いと聞かせてくれました。

逆の場合は売れないそうです。スタジオ入りした際、挨拶もしないでステージに上がり音の調整をやり始める。そして「ちょっと、ここがおかしい」などスタッフに高圧的に指示をすることや「これ何とかやって」と命令する人がいるようですが、そんな人は売れないそうです。

それはオーナーやその時のスタッフがそれ以降、応援しないからです。礼儀正しい人を応援したくなるのが人情で、偉そうに人と接する人は応援しないのも人情です。

ですから売れていない時代から、人に対して偉そうにしている人が売れることはないと思います。ステージの上から「そこのPA、これ調整して」など指示する人は、そのライブハウスでライブをする機会は訪れませんし、「よいミュージシャンだと」評判になることはありません。

人から支持されるために必要な礼儀正しいこと、感謝の気持ちを持っていることなどの要素は、ミュージシャンだけではなく全ての人に共通していることだと思います。将来、売れる人に共通しているこれらの素質は、私達にも当てはまることです。

貴重な時間を取っていただいたライブハウスのオーナーに感謝しています。

その他
  • 訪問した時に「暑い中、ご苦労さんやね。人のために何かをやろうとしている人は立派だと思います。今まで知らなかったけれど、話し方も顔立ちもいいから応援します」と話してくれたことに感謝です。
  • 知人の紹介で訪ねた人が「和歌山市に引っ越してきて4年目です。まだ人も地理も分かりませんが、和歌山市で仕事をやり遂げたいと思っています」と話してくれました。「和歌山市には良い人が多いのですが、中には難しい人がいます。人に対して批判的な人、喧嘩腰の人は損をしていると思います」と事例を示して話してくれました。
    このまちで出会う人が和歌山市の評価を決定することになります。