活動報告・レポート
2017年7月15日(土)
夏の集い
夏の集い

午後6時開場、6時30分開演、アバローム紀の国において「夏の集い」を開催しました。会場入りしたのが午後3時30分。スタッフの皆さんと受付などの準備とリハーサルなどの時間を取りました。約500名のお客さんに来ていただけることから、昨夜まで準備と来場者の変動などの修正作業を行い、今日を迎えましたが、それでも今朝から変更があり作業に追われました。それでもスタッフの身軽でテキパキとした作業によって、お迎えする準備が整いました。

午後5時には受付体制を確立し、お客さんを迎える準備が出来ました。また誘導係の男性にもお手伝いをいただき、一階と二階そして受付前に待機して、お客さんをお迎えしていただきました。スタッフの「ありがとうございます」の声が行き交うなど、忙しい中にも明るく楽しい空気に包まれたと思います。

さて午後6時30分から5分遅れて「夏の集い」を始めました。冒頭は、2年前の4月の県議会議員選挙の様子をまとめたDVDを上映し、皆さんに観てもらいました。選挙戦から2年が経過しているので丁度、折り返し地点に立っていることになります。前回の選挙戦を「アゲイン」の歌に載せて観ると、改めて激しい戦いを勝ち抜いてきたことを実感することができます。

夏の集い 夏の集い

その後、森川後援会長の挨拶をいただき、皆さんに挨拶を兼ねた最近の活動報告をさせてもらいました。

お集まりいただいた皆さんに心から感謝申し上げます。夏日ともいえる暑い中、そして土曜日の夜、貴重な時間を「夏の集い」に参加していただいたことに改めて感謝申し上げます。また先ほどまで事前準備に関わっていただき無理を聞いてもらっているアバローム紀の国の皆さんにも感謝申し上げます。

また受付や誘導係を担当してくれたスタッフの皆さん、事前準備に関わっていただいた皆さんにも感謝申し上げます。そして今回のチケットを預かっていただいてお声掛けをしてくれた皆さんにも深く感謝しています。皆さんのお蔭で今日の「夏の集い」を開催することができました。本当にありがとうございます。

夏の集い

そこで気付いたことがあります。今回は「夏の集い」というタイトルですが、これだけの感謝の気持ちが詰まっているのだから「夏の感謝の集い」にした方が良かったかなということです。そこでタイトルは「夏の集い」ですが、ここからは「感謝の集い」の気持ちでこの会を進めたいと思います。

感謝の気持ちでこの後、皆さんのテーブルを回らせていただきますが、テーブルは全部で47席から50席あると思います。スタッフからは厳しく「40分で回ってください」と言われていますので、1テーブルあたり1分弱のお時間となってしまいます。皆さんにお許しをいただき1分余りの時間で会場内を回らせていただきますので、なにとぞご理解をお願いいたします。ただし感謝の気持ちはテーブルに残してきたいと思います。

さて少し時間をいただいて最近の活動を報告させていただきます。日常の活動の中でお会いさせてもらっている皆さんから県政の課題を聞いています。頂戴した課題に関しては、現場視察と意見の聞き取りなどを行ってから県議会本会議で取り上げています。先に終えた6月議会でも、その前の2月議会でも本会議で県政の課題について知事や当局と議論を交わしました。和歌山市内で計画されている大型のメガソーラーや子どもの貧困問題への対応など、皆さんから聞かせてもらっている課題を本会議で取り上げて少しでも前進するように取り組んでいるところです。

ここで県政の難しいところがあります。民間事業であれば利益が見込まれる事業であれば事業計画と資金計画を考えて即座に着手します。しかし県政の場合、事業において利益が見込まれ税収があがると思う場合でも、「はい、そうですか」と計画を進めることにはなりません。

民間企業であれば、売り上げや利益に最大の価値を求めますが、県政の場合は税収をあげることに加えて地域の皆さんの暮らしを守るための安全性確保や自然などの環境保全などの価値を検討することになります。安全性や環境保全は、その保全するという行為によって利益を生み出しませんから、一般的には価値を見出しにくいものなのです。

しかし県政には税収の確保、そこに暮らしている人の安全性確保、自然環境を守ることの全ての価値をはかり結論を出す必要があります。専門的には利益衡量といいますが、この 利益衡量に基づいて関係する価値を精査し結論を導く過程こそ、県政であり民主主義なのです。大型の開発をすればこの事業によって儲かるから事業者は利益が上がる、その結果、税収が上がり県の財政状況が改善されるという利点があります。しかしその開発を許可することで、そこに暮らしている人達の安全性が脅かされることがある。例えば豪雨による地滑りや決壊などがあれば、それを認めることはできません。

また他に代え難い自然環境がそこにあり、一度失われると世代を超えて回復が必要な自然があれば、また生態系を壊すようなことがあれば、自然を守ることに価値があると判断することになります。

このように相反する価値がありますから、それらを利益衡量しながら議論を交わし、結論を導くことが県政の役割です。従いまして政治判断が遅いだとか、時間がかかり過ぎるという声もありますが、政治は「この意見が正しいと思うから、この案で行きましょう」とはならないのです。少数意見を留保することが政治であり、違う価値をどのように調整していくかが県政なのです。

このように県政には方程式はありませんから、数字やデータを書き込むことで結論が出て来るものではないのです。県政は方程式の中に制約条件を付け加えていき、結論を出すようにする。そんな役割を担っているのです。

時には何の議論をしているのか分からないという指摘がありますが、それは違う価値を戦わせているからなのです。人は自分と違う価値には、価値を見いだせないため「何時までそんな議論をしているのか」ということになります。是非、県政の本質を理解してほしいと思います。

ところで和歌山県議会の他に、6月からもう一つの役割をいただいています。それは関西広域連合議会議員という役割です。「それは何だ」と思う人がいると思います。関西広域連合の存在を知らない人もいると思います。では「関西広域連合とは何か」と言いますと、中央に集約されている権限と財源を地方に移管することを目指して設立した地方自治体なのです。時代背景があれば分かり易いので代表的な人物の名前を出します。大阪府知事だった橋下徹さんが「道州制だ、関西に権限を委譲させる」と言っていた時代がありました。関西を強くするためには中央省庁から権限と財源を引っ張ってくる必要があり、そのために関西広域連合を設立したのです。今は中央の力が強くなりこの力は弱まっていますが、それでもモノを言える組織なのです。和歌山県も大阪府も京都府も、兵庫県も、奈良県も滋賀県も関西広域連合に所属していますから、オール関西で中央に意見することが出来る組織なのです。

その議員に就任させてもらい、7月に初議会に行ってきました。8月24日に次の議会が開催されるので、そこで一般質問をする予定になっています。そのため関西の中における和歌山県の存在を訴えたいと思っていますし、和歌山県が関西の中でどのような地位にいるべきなのかを議論できることになると考えています。関西の中での和歌山県のあり方をこれからの活動のテーマに加えたいと考えています。和歌山県の枠を超えて、これからの和歌山県のあり方を考えること、皆さんも一緒にテーマとして持っておいていただけると幸いです。

最後になります。仕事でも会社にも地方にも、そして県政にも希望が必要です。希望があるから人は明日に向かって頑張れるのです。7月の東京都議会選挙においては、小池知事に希望を抱いた皆さんが都民ファーストを指示したのだと思います。

こう言うと希望とは大きく輝く太陽のようなものを想像しますが、そうではないと思います。希望は大きく社会のどこかで輝いているものではなく、人の心の中に灯っている小さな光だと思うのです。心の中で小さく灯っている希望は、時には見失うことや消えそうになることがあります。特に県政に関しては希望を見つけにくいと思います。しかし県政に希望が見えないと思うのではなく、「県議会には片桐がいるからまだ希望があるな」だとか「希望の日が灯っている」と思ってもらいたいのです。県政には希望がある。だから託してみようと、皆さんの心の中で希望を灯してもらいたいのです。

そして人生は平坦ではありませんから、その中で節目となる時があります。節目の時には人の助けが必要なことがあります。そんな時にお役に立てる存在でありたいと思っています。

皆さんと共に心の中に希望の明かりを灯し、これからも共に発展したいと思います。今日、お集まりいただいたことに心から感謝申し上げ挨拶といたします。本日はありがとうございます。

開式とした後、それぞれのお席を回らせていただき、その間、舞台ではミュージシャンに出演していただき、午後8時30分、予定通りに閉会させていだきました。

夏の集い

皆さんと会い話すことができ、共に楽しい時間を過ごせたことを心から感謝しています。ありがとうございます。