活動報告・レポート
2017年7月10日(月)
経営者の話
経営者の話

二人の経営者が訪ねてくれました。先週、「片桐さんと会って話をしたい」と連絡をもらっていたことから、今日に時間設定をしたものです。これまで多くの人を指導したことや、一緒に仕事をした経験から来る言葉を教えてもらいました。

「徳を蒔いてあるから」。これまで多くの人から「先生の技術を教えてもらいたい」と依頼を受け、弟子入りさせて技術を教えて来ています。教えることはお金儲けではなくて、その人が生きていくための手段を提供することになるという考えから、技術を伝えてきたそうです。

この教え方はお金を得るのではなくて、その人に生きるための手段を伝達したものですが生徒からは何も得ていません。しかし天から徳をいただいたことになります。

人から徳をいただくことはできません。徳をいただけるのは天からだけです。お金よりも徳がある人という評価を得ることで、この人のところには次々に仕事が舞い込んでくるのです。

更に徳の力の凄さがあります。この先生が、いざという場合に頼みごとをすれば、多くの人が先生のために動いてくれるという事実があることです。人に動いてもらうことは難しいことですが、人を動かす力になるのが徳の力です。ですが徳とは、今は使わないけど将来必要とする時のために貯金をしているようなものです。これは得難い力になります。

「徳を蒔いてある」ことの強さを感じることができました。

「仕事には白い仕事、灰色の仕事、黒い仕事があります。どんな仕事に関わっても良心を持ち合わせていれば大丈夫です」。現実社会では、どんな仕事に携わるのか、どんな仕事の依頼があるのか分かりません。依頼された仕事に対して、「これは無理です」だとか「この仕事はできません」と断るようでは、仕事の依頼はこなくなります。まだ無名時代の人にとって、どんな仕事であっても一旦、検討するだけの余地を残しておくことが大切です。

全ての仕事が良い仕事である白い仕事であれば良いのですが、必ずしもそうはなりません。時には灰色の仕事や黒い仕事の依頼があると思います。

そんな時、断ることも必要ですが、内容を吟味して真っ黒でない限り受けることも必要だと思います。ただ灰色や黒色の仕事を受けた場合でも、良心を持ち合わせて良心に基づいた企画や判断をすることが必要となります。良心という価値の一線を越えてはならないように仕事を進めることです。良心の一線を持ち合わせていれば、どんな仕事を受けても、関わっても大丈夫です。

「仕事はその人の信頼によります。信頼のできない人との仕事は断るべきです」。白い仕事であっても信頼できない人からの依頼であれば断る方が賢明だと言うことです。仕事における信頼できない人とは自分ひとりだけお金を儲けようとする人のことです。

こんなお金に汚い人と仕事をすることは避ける方が後々のためになるという話です。何故なら、お金に汚い人と仕事をすれば、一緒にいた人までお金に汚い人というレッテルを貼られることになるからです。パートナーとして仕事をしている間は分かりませんが、お金に汚い人はパートナーに黙って、交渉相手からお金を得ている場合が多いのです。

その相手にすれば、パートナーを組んでいる二人が相談して、「私からお金を取りに来ている」と思っています。そう思われるだけで大きな損となりますし、良い仕事をしていても天から徳をいただけなくなります。徳の貯金ができないことは大きな損失です。

その他
  • 後援会長、事務局長と「夏の集い」に関する最終確認を行いました。参加申し込みをいただいている皆さんとの出会いを楽しみにしています。
  • 夕方から懇親会を行いました。久しぶりのメンバーとの懇親だったので、楽しみにしていたものです。嬉しい言葉もいただき、即座に予定していた時間は過ぎていきました。夏のひと時を楽しみました。