地元の公衆トイレの美化に取り組んで17年目を迎えているのが「片男波自治会8の字会」の皆さんです。雨天の日曜日ですが、今日のトイレの清掃を行っています。特筆すべきは17年間の一日も休むことなくトイレ掃除を続けていることです。「一日も休むことなく」の意味は、日曜日と祝日だけではなく年末もお正月も含めて毎日ということです。こんな活動ができる地域は少ないと思いますし、心から素晴らしいことだと思います。
今回トイレを美しくする新聞「かわや版2017年春号」に「8の字会」の活動を取り上げてくれています。勿論、「和歌山おもてなしトイレ大作戦」の第一号で改修したトイレでもありますし、和歌山市のイメージを高めてくれている8の字公園のトイレと地域の皆さんの活動です。
この活動のスローガンは「美は美を守り美を作る」ですが、今では全国でも有名なトイレ美化運動のスローガンになっています。
トイレ掃除は「毎日実施していると汚れがあっても除去し易いのですが、掃除をしないで3日も経過するときれいな状態に戻すことが大変な作業になります」と話してくれたように、毎日継続するとこが大事なことです。
8の字会の掃除活動が始まるずっと以前は、「汚れていて汚いトイレ」だったこともあったようですが、掃除を継続していることから「汚されることはなくなりました」という状態になっています。トイレを美化することは地域をきれいに保つことであり、人の心を美化することにもつながっているのです。
こんな片男波自治会8の字会が模範にしているのが鳥取県倉吉市の公衆トイレです。平成13年5月に倉吉市の公衆トイレの視察に行ったことがあります。全ての公衆トイレがきれいに維持されていたことに驚いたのは当然のこと、きれいなトイレを誇っている市民の意識の高さに驚いたと話してくれました。
倉吉市のお店で昼食を取っていました。その時、お店の人に「倉吉市の売り物は何ですか」と質問したところ、「公衆トイレです」と答えたそうです。「トイレが市の誇るべきものであり売り物だと思えることが凄い」と思ったそうです。
かつて鳥取県で開催した「わかとり国体」の時、当時の倉吉市長が、「訪れる人が感じるまちの印象はトイレによって変わる。国体で訪れる人に好印象を持って帰ってもらえるようにトイレをきれいにしよう」と取り組んだのが最初だそうです。
それから倉吉市の公衆トイレは全国で有名になり、公衆トイレを視察に来る人が多くなっています。そんな倉吉市の公衆トイレを目指した活動を続けているのが片男波自治会8の字会なのです。
今では和歌山県を代表するきれいな公衆トイレになり、和歌山市以外でも有名になっています。今秋、倉吉市民の人が視察に来てくれるまでになっています。
トイレの美化は地域の美化となり、人の心の美化にもなります。8の字会会長と話をしていて心の美化につながっていくように感じました。
最後に会長が「長い時間、話ができたことを嬉しく思っています」と話してくれて、懇談を終えました。トイレを誇りに思えることは嬉しいことです。
次に訪問した方は僕のホームページを見てくれていて「外務省に陸奥宗光の銅像があるのですね。和歌山県として誇るべきことです」と最初に話してくれました。ホームページの活動報告を見てくれていること、そして陸奥宗光のことを誇りに思ってくれていることを嬉しく思います。
そして「私は水道事業に関心があり、かつて和歌山市の水道事業の成り立ちについて調査したことがありました。その時に陸奥宗光の功績を知ることになりました。陸奥宗光は和歌山県に軍隊を組織したのですが、服装や靴を作るために必要な産業に力を入れました。それが皮革であり縫製の産業化なのです。そして皮革や縫製は多くの水を必要とするので、水を分配するシステムを作り上げました。それが和歌山市の工業用水のモデルになったのです。現在に至るまで和歌山市は皮革や縫製産業が主要産業となっていますが、和歌山市の産業構造の基を作ったのが陸奥宗光だったようです」と話してくれました。
産業面でも和歌山県にとって大切な人物であったことが分かる話です。
「陸奥宗光は和歌山県の誇りですから、もっと全国的に評価され注目されるべきです」と話してくれました。このように議会や活動の中で取り上げると、関心を持ってくれますし、記憶を呼び覚ませてくれることにもなります。そして知り得る話を伝えてくれることが、現代に歴史を呼び覚ますことになります。
問題があれば議会で取り上げること、情報発信することがとても大事なことであると、改めて思った次第です。
- フードバンクの取り組みに関心を持って「手伝えることがあれば役に立ちたいと思います」と伝えてくれました。情報発信をすることで支援が広がるなら嬉しいことです。
- 「和歌山市内の太陽光発電計画について関心があるので、計画の状況や見通しを知りたい」と連絡をいただきました。地域の動きへの関心が高まり情報を得ることで、その人の判断材料になります。情報発信の大切さを感じています。
- 知人の親族がお亡くなりになったためお通夜に参列させていただきました。ご冥福をお祈りしています。