本当に時間に迫られた一日になりました。しかしその分、とても充実した一日になりました。心に残る一日だと思います。
関西広域連合の全員協議会に出席しました。現在、開会中の和歌山県議会において、関西広域連合議会議員に決めていただいたことから、初会合に出席したものです。新しく関西広域連合議会議員になった人の紹介があり、その後、関西広域連合の最近の取り組みと7月議会の一般質問などに関する説明を受けました。
関西広域連合として大阪万博の誘致に各府県が取り組むことなどの意見交換を行い、全員協議会を終えました。
今日の主な議論は次の通りです。
- 2025年国際博覧会の誘致活動の展開について。
- 高浜発電所の安全確保の申し入れについて。
- 緊迫する朝鮮半島情勢への対応の強化について。
- 地方分権改革について。
- 平成30年度国の予算編成に対する提案について。
- 関西広域連合協議会若者世代による意見交換会の実施について。
- 女性活躍推進に係る取り組みについて。
- 平成29年度夏の省エネルギーの呼び掛けについて。
以上です。今後とも、各府県の議員と共に関西広域連合議会に挑めることを楽しみにしています。
海草・向陽同窓会総会に参加しました。和歌山市内の華月殿で開催された総会において第三代海草・向陽同窓会会長に推挙され、皆さんから同意をいただき会長に就任させていただくことになりました。歴史と伝統ある海草・向陽同窓会会長の職に就かせてもらうことは甚だ僭越ですが、同窓会会員の皆さんの意思なので引き受けさせてもらいました。これまでの伝統をしっかりと引き継ぎたいと考えています。
同窓会における会長就任挨拶の主旨は次の通りです。
会員の皆さんこんにちは。只今、会長に推挙いただき、皆さんから承認いただきました片桐章浩です。何卒、よろしくお願いいたします。最初に、16年間も会長を務めていただいた内藤会長に深く感謝申し上げます。海草・向陽設立90周年、そして100周年の記念式典をやり遂げてきたことを始め、沢山の功績を残してきたことに感謝申し上げます。会長職を退任された後も引き続き私達の面倒を見てくれることを期待してお礼の言葉とさせていだきます。
さて先日、東京都内で開催された向陽同窓会東京支部の総会に校長先生と事務局長とで行ってきました。内藤会長が常々言っていたように100名近くの錚々たる同窓生が集まり、とても良い雰囲気で同窓会を楽しんでいました。東京で出来て和歌山市内で出来ないことはないと思いました。各界で活躍中の会員が参加している素晴らしい総会であり、和歌山市で活動している私達も見習うべきことがあると感じました。
さて先ほど、校長先生が言われていたように、向陽高校は進学率や部活の成績などから文武両道の歴史ある学校としての存在があります。先ほどまでの議論を聞いていて、向陽高校に入学した時のことを思い出していました。皆さんも同じだと思いますが15歳の春のことです。15歳の時に向陽高校校歌を歌ってから数十年が経過していますが、今でも校歌を聞くと当時のことを思い出します。向陽高校に入学が決まった時、父親から「向陽は良い学校だ」と話してくれたことを思い出します。入学前から誇りに思っていましたが、15歳の僕からすると、まさか海草・向陽同窓会会長になるなんて思いもしないことでした。当時15歳の僕には到底信じられないことだと思います。伝統校の同窓会会長になったからには、盛り上げを図りたいと考えています。
ところで今日、関西広域連合に行ってきました。ここでは関西広域連合として2020年の東京オリンピックとの関わり、2025年大阪万博の誘致活動と実現。その先にあるリニア新幹線など、和歌山県そして関西を発展させていく希望のある政策を現在議論しているところです。
在校生が卒業して大人になった時、今、議論して政策に仕上げていることの社会的利益を得て欲しいと思います。そしてまだまだ発展途上にある和歌山県の将来を担える向陽生になるような応援を同窓会としてできたら嬉しいと考えています。
将来の和歌山県、関西、そして日本を背負う人材を伝統ある向陽は輩出できると思いますので、先生方、PTAのみなさん、そして同窓会でタッグを組んで活動したいと考えていますので、先輩、同僚の皆さんのご協力をお願いして就任の挨拶といたします。ありがとうございます。
同窓会は良い雰囲気の中、進行していきました。自己紹介コーナーを設け、参加者全員が高校時代の思い出や近況報告を行い、参加者は世代を超えて交流することになりました。
80歳代の方は「新会長のために来年からも参加するから。新会長の誕生を嬉しく思っています」と話してくれました。
阪急電鉄OBの方からは「私は阪急電鉄に入社してから大阪21世紀協会、そして関西広域連合などに出向して仕事をした経験があります。松下幸之助さんも参加していた由緒ある組織なので、頑張ってください」と言葉をいただきました。
また現在母校の教師を務めている同窓生の言葉は印象に残りました。「教師になって初めて母校に赴任しました。卒業以来だったので赴任した時には懐かしさでいっぱいになりました。校内を歩いていると、『私が学んだのは確かこの教室だったなぁ』と思い入ってみると、あの頃を思い出しました。向陽から見る同じ景色なのに違っていました。あの頃と変わらない教室、校庭から見上げる青空、校舎で切り取られて見える空の形。ふと、あの頃を思い出させてくれるものです。どれも素晴らしい光景です」と話してくれました。ジーンとくる表現でした。
また野球部OBの方は「21世紀枠で選抜に出場して一回戦の応援に行きました。勝利して校歌が演奏された時、歌うことができませんでした。校歌がかかった瞬間、涙が噴出してずっと涙が止まりませんでした。校歌ってこんなに凄いものかと思いました」と話してくれました。
どれもこれもとても素晴らしい感想でした。向陽高校の素晴らしさを実感し、同窓会活動を盛り上げたいと感じています。
若い人たちが企画したライブに「是非ライブに来て下さい。若い人にメッセージを送って下さい」と招待を受けたので参加しました。ライブハウス「サラスバティ」はプロ仕様の機材が揃っている音楽空間です。オープンして2年目のライブハウスで、旧知のオーナーと話をしたところ「高校生や大学生の音楽活動を支援するために開放して使ってもらっています」と語ってくれました。
ロックやラップのライブを楽しみながら、主催者がその合間に挨拶の時間を作ってくれました。
みんな、こんばんは。音楽で盛り上がっていますか。和歌山市を音楽で盛り上げるための活動を行っている県議会議員の片桐章浩です。この次に登場するバンド「さよならセブンティーン」の演奏前の時間を少しいただいて政治について伝えたいことがあります。
この中で政治に関心のある人はいますか。そうですよね。いないですよね。僕も20歳代の頃はみんなと同じように政治には関心がありませんでした。自分がしっかり生きていれば、今の生活も将来においても政治なんて関係ないと思っていたからです。自分で未来を創れると思っていたからです。みんなも大好きな音楽をやれていれば幸せだと思うし、政治なんて関係ないよと思っていると思います。でも少し違うところがあります。
もちろん、現在報道されているような政治不信につながるような問題が国政レベルではありますから、そんなことに関わりたくないと思う人もいる筈です。
でも考えてみてください。2020年の東京オリンピックの誘致、2025年に大阪で万博を開催しようとしていること。誰が決めたか分かりますか。みんなが決めたのでしょうか。みんなの意思はそこに入っているのでしょうか。残念ながら、みんなの意思は入っていません。政治で決定したものです。政治の場に参画するためには政治家にならなければなりません。誰でも議論の場に参加できるものではないのです。だから「もっと音楽を理解して音楽でまちを元気にしよう」と思っていても、政治家にその意思を伝え理解してもらえなければ、そんな街づくりは実現しません。政治とはみんなの意思を実現させるものであって、みんなの意思を反映できるように政治参加する必要があります。
ここまでのこと分かるかな。
―会場―「イェーイ」
そう分かってくれるよね。だからみんなと接点のある政治家、身近にいてくれる政治家がいることを知って欲しいんだ。政治家は信用できない。嘘をつく。そう思っているよね。
―会場―「イェーイ」。
でもそんな人ばかりでないことも分かって欲しいんだ。今日のような若い人が集まるライブハウスに来て演説をする政治家はいるか。いなかったと思います。
―会場―「イェーイ」
一緒に音楽を楽しむことのできる政治家もいることに気付いて欲しいと思う。
―会場―「イェーイ」。
音楽で盛り上がりたいなら、自分たちの意見を聞いてくれる人が欲しいなら、音楽活動を理解する政治家が必要だと思わないか。
―会場―「イェーイ」。
和歌山県には可能性があります。大阪万博、そしてリニア新幹線の開通。その次にある四国新幹線が四国から和歌山市を通って大阪に向かうルートの実現。50年先、もっと先のことも考えて、政治家は活動しています。将来の和歌山県のことを考えて、議論して、創っている役割を担っているのが政治家なんだ。その中にみんなの想いを、意思を込めたいと思わないか。
―会場―「イェーイ」。
そう。みんなの意思を伝えるのが政治家であり、実現させるのが政治だと思って下さい。
政治に参画しなければ、残念ながらみんな意思は伝わらない。だから関心を持って欲しいと思います。
今日のライブ。この後に「さよならセブンティーン」が登場します。一緒に和歌山市の夜を盛り上げよう。今日はありがとう。
―会場―「イェーイ」。「イェーイ」。
以上のような挨拶をしました。若い人たちに政治のことが伝わっていると幸せです。
挨拶の後、ライブ会場を歩くと「いい話を聞かせてもらってありがとう」、「こんな政治家がいるんだ」などの話を聞かせてくれました。
そして席に戻った時、一人の若い人が寄ってきて「今の話を聞かせてもらいました。僕も政治家志望です。ライブ会場で政治家に会えるとは思っていませんでした。ありがとうございます」と話してくれました。
僕は名刺を渡して「勉強したければ何時でも連絡して下さい。頑張ろう」と伝えました。こんなことがあるのでライブは生き物であり、楽しいのです。今日のライブ参加の機会を作ってくれた皆さんに感謝しています。ありがとう。