活動報告・レポート
2017年6月13日(火)
県議会開会

平成29年6月定例会が開会しました。初日の今日は3月にお亡くなりになった故浅井議長への敬意を表しました。亡くなる一週間前まで議長の重責を務め、一年間で最も大変な2月議会を締め括ってくれました。県政を議論する場に命を懸けた議長の責任感を感じています。そして亡くなる前日、浅井議長は知事に宛てた手紙を書いていました。

その内容は「当局と議会は車の両輪である。その片方が欠けることになり知事には大変な迷惑をかけてしまうことになるのが心苦しい。お許しいただきたい」という内容だったようです。命が尽きるまで県政発展のための議論を尽くそうとした浅井議長を敬うと共に感謝の意を表します。本当にありがとうございました。後を託された私達議員が県政発展に努める覚悟です。

さて知事から今議会の議案提案の説明がありました。主な項目は観光振興と総合型リゾート施設の誘致についてです。

  • 観光振興について。平成28年度の観光客は3,487万人を超え、外国人宿泊者数は50万人を突破するなど過去最高を記録しています。本年度も「わかやま歴史物語」や日本遺産を活用して誘客を図ることにしています。
  • 総合型リゾート施設の誘致について。IRの候補地を和歌山マリーナシティに絞ることにしています。和歌山県として5月に東京で開催された「ジャパン・ゲーミング・コングレス」で和歌山マリーナシティの適地性とその周辺を取り巻く優れた観光資源のPRを行っています。和歌山県としてIR誘致に取り組み、実現させたいと考えています。
県議会開会

今日の開会日から閉会日6月30日までの期間を定例会とし、議論を戦わせることになります。

そして今回も僕は一般質問の通告を行い、6月26日の月曜日、午前11時からの登壇を予定しています。質問内容はこれから検討していくことにしています。

初日の今日、改めて思ったことがあります。県政を担う一人としての重責です。県政発展は年度単位で計れるものではなく、現在の議論が将来につながっていくということです。現在の議論こそ将来の方向性を決めるものであり、現在が駄目だからと諦めているようなら将来はないということです。現状が厳しくても、ここから将来の発展を目指すのが県政であり県行政と議員の役割です。

現在が駄目だから将来の展望はないだとか、これまでもダメだったから将来も暗いなどの意見がありますが、諦めから得られるものはありません。夢と希望から将来の果実が得られるのです。

現在議論している内容が、将来実現する時が訪れます。その時の県議会議員や県民の皆さんは、平成29年の県議会で交わされた議論のことは知らないと思います。でも現在の議論があってこそ、将来の実現可能な政策となるのです。その過程において多少の修正はあるとしても、土台になるものは現在の議論において創られます。

過去からの県政の議論が、現在において実現しているように、現在の議論が将来の和歌山県の形になるのです。何もないところから生まれるものはありません。現在、交わしている議論が将来につながることを今一度認識して県政の重責を噛みしめたいと思います。

これまで先人が築いてきた県政の歴史を、ここから更に発展させ将来の和歌山県を創り上げる。それが県政に携わる者の役割です。議場に満ちていた静かで重い空気が県政の歴史を感じさせ、議場を出てからの議論や打ち合わせがこれからの県政に空気を吹き込んでいく感じがしました。

今日この時に和歌山県議会にいたことを忘れることなく、県政発展に努めたいと考えています。