活動報告・レポート
2017年6月4日(日)
竈山神社の清掃
式典での挨拶

和歌山市内で創立24周年を迎えた団体の記念式典にお招きをいただきました。最近は子どもの貧困問題や高齢者の暮らしやすい施設の提供など、本業以外に福祉問題にも力を入れてくれています。 式典で挨拶をさせていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。

こんにちは。創立24周年の記念式典にお招きをいただき感謝申し上げます。24年も地域と共に共生を続けてきたことを心からお祝いいたします。

先の挨拶を聞かせてもらって思い出したことがあります。僕は古典に学ぶことは大事なことだと思っていますが、先のご挨拶を聞きながら十八史略という古典の一部を思い出しました。昔、中国の省を治めていた役人がいました。この省の役人は、それまで荒れていたこの省を平和で安全な省に作り上げていたので、民からとても慕われていました。ある時、この省長は人々の生活を見るために町に出ました。

そうしたところ町の人が省長に気付き、「省長が来てくれてから安心して生活ができるようになりました。省長のお蔭だとみんなが感謝しています」と伝えたのです。それを聞いた省長は安心しましたが、こう思ったそうです。

「私もまだまだだな。民に気付かれるような為政をしているようでは、一流の政治だと言えない。一流の政治は誰が何をしたか分からないようにして暮らしやすい町にすることだから」と思ったそうです。

誰がやったか分かるような政治であれば、人が変われば元に戻ってしまう恐れがあります。誰も何もしていないように思える良い変化があれば、為政者が変わっても、それが町の常識になっていますから大きく崩れることはありません。何事もなかったように豊かで安全な町にすることが一流の為政者だという例えです。

人が気付かないような支えをする、施しを行うことが大切なことだと思ってここにいる皆さんは活動していますが、この古典と通じるものがあると感じました。気付かれないで人のお役に立つこと。それが私達のすべきことだと思います。

また皆さんの団体は子どもの貧困問題、社会的ひきこもりの問題、いじめの問題などにも取り組んでくれていますが、これは国や県、市が取り組むべき課題です。これらの問題に皆さんが取り組んでくれているのは、やってあげようという形から入っているのではなくて、心から支援しようと感じていることが行動につながっているのだと思います。心で感じたことを行動に移すこと。それが皆さんもやっていることなので、素晴らしい活動になっているのだと感じています。

隣人や社会に知ってもらうことを思って子どもの貧困問題などに取り組んでいるのではなくて、誰にも知られないようにそっと活動をしていることが本当の支援活動だと思います。そんな活動ができていること、そしてこれからも続けられる気持ちが伝わってきます。

皆さんと共に子どもの貧困問題を始めとする社会の課題に向き合い活動することを皆さんに伝え、お祝いの挨拶といたします。創立24周年を心からお祝いいたします。

式典の最後に代表者からの挨拶がありました。その中で「片桐さんにはとてもお世話になっています。私達の活動に対して親身になって動いてくれています。ありがとうございます」と話してくれました。皆さんの前で紹介していただく程のことはしていませんが、内心を語ってくれたことを嬉しく思います。

竈山神社の清掃
竈山神社の清掃

片桐章浩を応援する会の活動として竈山神社の清掃活動を行いました。会として年に二度、春と秋に竈山神社の清掃を行っているもので、今回も落ち葉の清掃を中心に境内をきれいにすることかできました。

落ち葉を掃いて下にある緑の苔が見えてくると気持ちが良くなります。掃除はその場所をきれいにするだけでなく、掃除をする人の心をきれいにしてくれる作用があると感じています。

参加した皆さんも同様に「心がきれいになっていくように感じました」、「掃いていると気持ちが良くなりました」などの言葉を聞かせてくれたことからも、みんなが思っているようです。

竈山神社の清掃

清掃終了後には宮司さんが出てきてくれて挨拶をしてくれました。境内がきれいになったことへの感謝の言葉をいただきました。そして今年の春は強い風が吹かなかったことから、枯れている木の枝がそのままであると話してくれました。強い風や台風がなければ、枯れている枝がそのままの状態でいるようです。そうすると陰になり新しい枝が育たないことや、人が歩いているところに落ちてくることもあり、安全性で問題になるようです。

春の強い風や秋の台風などの天候はできれば避けたいと思いますが、宮司さんの話を聞いて、やはり自然の摂理はうまくできているものだと感じました。

暑い中の清掃活動を終えた後のお餅とお茶は格別の味わいでした。

竈山神社の清掃

ところで本年度の和歌山県の観光行政として和歌山県の偉人や歴史を取り上げることになっています。その中で神武天皇も取り上げることになっているので、竈山神社と神武天皇とその兄についての物語も制作される予定です。竈山神社の歴史を皆さんに知ってもらえることになることを期待しています。

片桐章浩を応援する会としてはこれからも、地元の竈山神社の清掃活動を続けていくことにしています。