活動報告・レポート
2017年5月23日(火)
議会報告会
議会報告会

Tさん宅で議会報告会を行いました。Tさん宅では毎年5月と11月に議会報告会を行っています。地域の皆さんが大勢集まってくれ熱心に話を聞いてくれるので、この機会を楽しみにしています。平成29年2月議会の一般質問にTさんが来てくれたこともあり、議会の雰囲気を感じ取ってくれていることから、2月議会の報告を中心に説明いたしました。

【和歌山県の偉人を生かした教育や式典を実施すること】

議会では陸奥宗光元外務大臣を取り上げましたが、その理由として平成29年は陸奥宗光没後120周年の年であり、大政奉還から150周年の年だからです。この機会に陸奥宗光のことを取り上げなければ、本格的に取り上げる時期がなくなると思います。幕末から明治にかけて活躍した郷土の偉人の功績を私達が知ること、他の都市と協調して全国に発信する絶好の機会となります。

幕末に注目が集まっている今日、和歌山県が発信力を持たなければ、明治維新150周年の年も注目されない県になることを懸念しています。

これまでも多くの人から「陸奥宗光の名前は知っているけれど、学校で習った記憶がないので本当の功績を知らない」、「もっと偉人の功績を発信すべきだ」などの意見をいただいています。郷土の偉人を大切にしていないような気がして情けなく思いますし、実にもったいないことだと思います。

平成29年が大政奉還から150周年、陸奥宗光没後120周年の年であり、平成30年が明治維新から150周年の年であることを覚えて欲しいと思います。

【道路行政について】

平成29年に京奈和自動車道と第二阪和国道が開通しました。これらの道路の開通により和歌山市を中心とした交通の利便性が高まっています。直接、利用しない人にとっても、物流の迅速化につながっていますし、企業立地と観光客の増加による恩恵を受けられることになります。勿論、これらの道路を利用する人にとっては橋本市や奈良県、大阪府南部までの移動時間は大幅に短縮できる利点を享受できています。

これからの計画として、京奈和自動車道と第二阪和国道を結ぶ連絡道路があります。既に調査に着手していますが、この連絡道路の早期実現を目指すことで、将来、和歌山市と四国をつなぐ連絡道路構想の実現へと発展していきます。

これまでは紀淡海峡大橋は夢のような構想でしたが、四国新幹線と共に道路で四国と和歌山市を結ぶ計画について協議できる状況に持ってきました。道路は構想から計画までの期間も長いため、今の世代で協議し実現を目指す動きが、子どもや孫の世代で実現させることにつながります。今の世代で計画していない道路が、将来のある時点において突然できることはありません。和歌山県発展のために必要な道路を含む政策は、今この段階で計画に組み込み、検討、政府要望を行う必要があります。

和歌山県では単年度の政策も力を入れていますが、10年先の和歌山県の目指すべき姿を描いて実現に向けて走り出しています。10年先、さらにその先の目指すべき県土を描いて、今必要なことを実施しているのです。

近くの計画では、和歌山南スマートインターチェンジがあります。平成30年度に完成予定ですし、地域と高速道路を接続する県道の計画も建設工事を進めています。将来地域が発展するような道路整備計画を立て、実現に向けた動きをしているところです。

【子ども貧困と障がい者の就労支援について】

この問題も平成29年2月議会定例会で取り上げました。夢のある計画を打ち立てることは将来の夢を描くためにとても大切ですが、身近な問題を把握し対応することも、県政としてとても大切です。経済的理由によって子どもが学ぶ機会を与えられないことや、同じ環境で勉強できないことがあれば社会の問題です。

働きたいと思っている障がい者の方々が、社会で受け入れられない状況があれば問題です。障がい者の方々が働きたいと思っている場合、就労支援施設において社会で働くために必要な技術、知識を得るための機会を提供することが求められます。就労支援施設に通うために必要な交通費を自己負担しなければならないのが和歌山市です。和歌山市中心部は和歌山県内の他の市町村と比較して移動の利便性は高いのですが、障がい者にとって利便性が高いとは言えないと思います。せめて就労支援施設に通所する場合の交通費の支援を行うことで、社会参画への道の負担を軽減することが心ある政治だと思います。

現場から得られる気付き、皆さんから聞かせてもらって分かる課題。そんな諸課題を取り上げることも県政です。

以上のような項目の説明を中心に議会報告会を進めました。予定時間をオーバーして、約2時間の議会報告会となりました。皆さんから「次はいつ来てくれるのですか」、「会えて良かったです。次も楽しみにしています」などの意見をいただきました。

最後まで熱心に聞いてくれた参加者の皆さんに感謝しています。

その他
  • 夏の集いについての進捗状況の確認などを行いました。皆さんの気持ちと協力に深く感謝しています。
  • 地域開発動向に関しての確認を行いました。和歌山県にとって好ましい開発計画があることは歓迎すべきことだと思います。現在はその開発計画と周辺の景観や自然環境保全の観点から総合的に判断する時代になっています。関係する皆さんにとって最適な計画になることを願っています。
  • お世話になっている方の母親がお亡くなりになり通夜式に参列しました。昨日の朝、「入院したのですよ」と話を聞いたばかりだったのですが、夕方に変化があったようです。突然のことで驚きましたが、心からご冥福をお祈りしています。