活動報告・レポート
2017年5月14日(日)
和歌山市観光

和歌山市の観光について意見交換を行いました。東京のクリエイター達が以前から視察と調査に来てくれていますが、中間報告を兼ねた今後の取り組みについて話し合ったものです。主な項目は以下の通りです。

和歌山市内のホテルの部屋に和歌山市内の飲食店などの案内マップを置いていないこと。和歌山市を訪れた人はホテル周辺の事情を知らないので、夜飲食に出ていくことに不安があります。知らないお店には入りにくいので食事を終えると、どうしても、夜の9時以降はホテルの部屋に戻ることになります。インターネット情報がありますが、街の情報はホテルや地元の人からのものが信頼性が高いと判断します。

ホテルの部屋に安心できる飲食店の案内チラシがあれば、それを見て街に出ていく人が増えると思います。全国の観光地と呼ばれるホテルの部屋には、飲食店マップが配備されているので、それを見て出掛ける人は多いようですし、お客さんがホテルのフロントで問い合わせる場合にも飲食店マップがあれば便利です。案内マップとインターネットを組み合わせた周辺案内が必要です。

外国人観光客は大阪で宿泊できなかった人が和歌山市内で宿泊していることもあるようです。それでは本当のインバウンドになりませんから、関西空港に降り立ったお客さんが、和歌山市を目指すような観光施策が必要です。自立したインバウンドを目指すためには、来てもらうための体験観光と情報発信、そしてリピーターになってもらえる工夫が必要です。幸い素材では和歌山県発祥のものがたくさんあります。醤油や味噌、お茶などが代表的なものですが、そんな発祥の地を体験する企画は外国人に受けると思います。

観光用に簡易な茶道体験を用意し、リピーターのために本格的な茶道体験も準備しておくことなどが課題となります。和歌山城、わかやま歴史館前では、曜日が限定されていますが茶道を体験できます。何度か外国人を案内したことがありますが、茶道体験をした人達は喜んでくれました。

この茶道体験を案内できる情報発信を強化すれば、外国人観光客を集客できる武器になります。ここでは茶道体験と共にお茶文化のルーツの解説などを行うことで和歌山の文化の深さを理解してもらえます。

外国人用の観光用のチラシは綺麗にセンスの良いものにすればお土産として持って帰ってくれます。センスの良い観光チラシをたくさん持って帰る外国人観光客がいますが、それをお土産にするためです。帰国後、友人達に旅行の話をする時には観光チラシを配布し「和歌山市はチラシにあるような街でした。日本文化としての茶道を体験することができました。ほら、こんな感じです」と話してくれることになります。勿論、和歌山市を訪れて感動体験したお客さんが自身のSNSで発信している状況を作りだすのは当然のこととして考えています。

記念品になるような茶道体験チケットの発行も考え方によっては有効です。5枚、10枚綴りの茶道体験チケットを、自宅で記念に飾りたくなるような和のイメージのものとして発行することで将来のリピーターや新規顧客開拓になり得ると思います。イメージとしては記念切手シートのようなもので、例えば5枚綴りだと6回分体験できる、10枚綴りのものであれば12回体験できるというプレミアムチケットにするなどが考えられます。

着物を着る体験も外国人には受けるようです。着物を着用して和歌山城を巡る体験観光などを用意すれば、外国人観光客向けになると思います。

事例として、東京タワーでは簡易なカツラとおもちゃの刀を用意して、富士山の写真パネル前で写真撮影できるコーナーがあると聞きました。本格的なものでなくても外国人観光客に人気だそうで、和歌山城を背景にして着物を着用して茶道体験をする。その後、お城を案内するルート設定をすれば誘客につながると思います。

以上のようなアイデアを出し合いました。まだまだアイデアは出てきたのですが、出来ることから始めようと考えています。これまでも観光施策としてたくさんの企画を実施してきましたが、人気を博し定着しているものはないようです。誘客に絶対的な効果がある取り組みは簡単ではありませんが、やってみることが第一歩です。