暑くなってきたので髪の毛をカットしてきました。毎年夏の季節は髪の毛を短くカットしていますが、今回も短めに仕上げてもらいました。
またカットは同級生のお店に行っているので、いつも話が弾みます。世代や音楽、映画の話題で盛り上がりました。
世代としてはバブルの終盤が社会人として経験したことです。バブル全盛期の時は上の世代が社会の中心だったことから「あの頃は凄かった」という経験はしていない世代です。バブル経済という言葉は当時、あまり聞こえてこなかったのですが、土地価格が上昇し続け、「このままでは持ち家が購入出来なくなる」という声が大きかったように覚えています。ただ1983年頃にバブル経済が終わったとされていますから、社会人としてバブルに踊らされたことのない世代だと言えます。
また懇親会では先輩方にお酒の飲み方を教えられた世代でもあり、かなり飲まされたのでお酒が強くなりました。当時は、宴席の場で先輩からのお酒を断れる空気はなく、飲むことで強くなっていったと思います。社会での新しい経験をすることは大変でしたが、振り返ると良い経験をさせてもらったと思います。
映画の話題です。最近観た映画として「美女と野獣」が共通のもので、ディズニーの作る音楽と映像の世界に驚きました。主演のエマ・ワトソンの存在感が光っていました。ラストのシーンでは涙が出たということで、流石ディズニーと思わせる作品でした。
「きみに読む物語」も感動したことで一致しました。僕はDVDで観たのですが彼は映画館で観たことがあり「あの映画は感動した」ということでした。僕はライアン・ゴズリングが主演なので観たのですが、人生において大事なモノは何かを思わされました。一生、同じことを思い続けることの難しさと素晴らしさがあり、それが出来る人は幸せだと思いました。
また最も素晴らしい映画として「LA・LA・LAND」を挙げました。音楽は勿論のこと、ミュージカルの中で表現していた実現したい夢と諦め。諦めから立ちあがってからの強さ。また何が大切なモノかを考えさせられるストーリー。そして生きることは選択することであり、選択しなかったことによる実現していない物語があること。そんなことを伝えてくれたように思います。主演はエマ・ストーンで、オーディションを受けては落ち続け、夢を失いかける無名の若者役がはまっていました。最終のオーディションで合格し、その後は女優として成功するのですが、無名時代と成功後の姿の振る舞いの違いが分かり、人生の階段を登っていくとは、「こんなことなんだな」と思わせてくれました。階段を登っていく過程に不安と挫折、夢と希望があり、振り返るとそれが物語だと思わせてくれます。不安も挫折も、夢も希望もない物語は退屈で、人に語れる物語にはなりません。
振り返ると数多くの不安と挫折がありましたし、負けてしまったこともあります。それでも今ここにいられるのは、結果としてそれらを乗り越えてきたからだと思います。
不安が希望を飲み込んでしまったこともありますし、将来、何を達成したいのか分からなくなってしまった時もありました。将来に向かって真っ直ぐな直線はありませんでしたが、その時、その時を乗り越えてきたと思います。振り返ると確かに道はできていることが分かります。これから先の道は、これまでと同じようにまだ見えてきません。が、自分の選択した方向に道は進んでいくことは分かっています。そんなことが分かる世代になっているのです。
世代の出来事、音楽、映画。歴史にはならないけれど、歩いてきた道がここにあることを確かめられることは嬉しいことです。