シルバーユニオン笑の会役員会に参加しました。議題は平成28年度の活動計画と決算報告、平成29年度活動計画案と予算案の提案などでした。この会も一年を通じて充実した活動ができていることを確認しました。昨秋は防災講演会を行った後、稲村の火の館を訪ねる研修会を開催するなど、防災のために実施すべきことを意識した活動を行いました。
本年度は南方熊楠生誕150年の節目の年なので、熊楠講演会と新しくオープンした南方熊楠記念館の視察を行うことを計画しました。今日議論した案は総会での承認を得て会員に周知することになりますが、良い企画案になったと感じています。
和歌山市内の経営者との懇談の時間がありました。この会社の業績は順調に伸びているようで、「私の会社の規模であれば背伸びをして売り上げを伸ばすと無理が生じてきます。適正規模の最大値を目指しています」と話してくれました。
わが国の市場は成熟しているので、既存の商品の多くは売上規模が決まっています。業界全体の売り上げ規模が決まっているので、一つの会社が売り上げを伸ばすと他の会社の売り上げが低下するような市場形態になっています。しかも人口減少や高齢化などで市場規模が縮小していることから、一つの会社が売り上げを伸ばしても年々全体のパイが減少しているので、ある程度の売上高を達成すると後は減少していくことになります。
そのため必要以上に売り上げを伸ばすことは設備投資や要員の配置が必要となるため、利益が減少する状態に陥ります。それまで伸ばしてきた売り上げが減少していくことは危険信号なので、経営者は市場規模に応じた売上高を目指すようにしているのです。
過去からの買い替え需要から推測して、この業種なら○○憶円が天井、この業種であれば○○○億円が天井といった規模が算出されているようです。この天井を超えてしまうと経営は厳しくなることが過去の事例から予測できるようです。
ですから売り上げを伸ばせば良いというものではなくて、市場規模と業界全体の売上規模などから自社の売り上げの予想できるので、予想値の中の最大値を目指すことが経営者の役割だと話してくれました。
また東京は景気が良いと言われていますが、業種によってはもう売り上げが低下し低迷期に入っているところがあるようです。食料品でさえ売り上げが低迷していること、衣料品や靴なども売り上げは低下しているようです。買い替え需要が低迷しているので、それぞれの会社の売り上げは厳しいようです。
東京オリンピック前の今でさえ、今日懇談した経営者からすると「東京でも景気回復は果たしていない」という評価になっているようです。その理由として「大企業は賃金アップをしていますが全体の20パーセント程度です。大企業に続く60パーセントの会社では賃金が増加しているものではなく、現状維持か低下傾向にあります」と話してくれました。
大企業に続く存在の企業や地域の中小企業が元気になることが、和歌山県を元気にしてくれることになります。
- 和歌山市内の都市計画道路の進捗や将来計画に関して協議を行いました。主な幹線道路の計画は順調に進展していますが、地元の意見を聴いて計画案に反映させることが役所に求められることです。
- 県内の公立中学校の修学旅行先の選定について現状の確認を行いました。郷土の偉人である陸奥宗光の像のある外務省を訪ねて欲しいので依頼を兼ねて懇談しました。
- 海草・向陽同窓会の役員会や会合に関しての連絡をいただきました。同窓会は地元と東京にあるので、同窓会活動の活性化を狙った取り組み案を話し合いました。
- 和歌山ゴールドライオンズクラブの新年度の活動や活動目標について話し合いました。次期のクラブの役員の皆さんを支援したいと考えています。