今度の日曜日に第13回目を迎える孫市まつりが開催されます。この祭りの準備に追われている事務局を訪ねました。開催場所は本願寺鷺森別院ですが、和歌山城から南海和歌山市駅の間が行進などの舞台になります。南海和歌山市駅付近に活力を呼び戻すことも目的の一つなので、市駅の近くに孫市をアピールするためのプレハブも設置されています。
今回も野外劇の「信長軍10万を撃退せよ。雑賀孫市最強伝説」や「尻くらえ孫市」の上映、「よみがえれ孫市」のライブなどが行われます。
事務局を司っている森下さんは「市駅前から発信する雑賀孫市で和歌山市を元気にしたい」と抱負を語ってくれています。今日も孫市まつりの説明と案内をしてくれた時に、その熱意を感じました。この熱意こそ孫市まつりを継続実施している基であり、地域に活力を与えている力になっていると感じています。
熱意が人を動かす力になります。熱意なきところに人は集まりませんし、活力は生まれません。南海和歌山市駅前の再開発が徐々に実行されていますが、その基の一つになっているのが13回も続いている孫市まつりだと思います。何も熱意のないところに力を注ぐ人はいませんから、主催の孫市の会の力は大きいと感じています。
3月26日開催の孫市まつり開催を楽しみにしています。
片桐章浩を支援する会主催による議会報告会を行いました。今回が54回目となるもので、平成29年2月県議会定例会での僕の一般質問を中心に「議会報告書」を基に説明しました。
今回は、和歌山県の偉人を教育に生かす、子どもの貧困対策の推進について、障がい者の就労支援について取り上げました。またサウジアラビアから和歌山県に来てイスラムを理解するセミナーを開催したことの意義についても説明しました。
子どもの貧困対策については説明後「推進すべき」という意見をいただき、家庭環境が子どもの将来に悪影響を与えることの内容に行政が見守ることの必要性を感じてもらいました。子ども食堂や子どもカフェの支援と、経済環境に恵まれていない子ども達への教育支援についても詳しく説明しました。特に平成28年度は、民間の教育者が児童館を借りて子どもの学力向上のための指導を行っていることから、平成29年度は対象地域を拡大し、民間の力を導入しながら取り組むことを評価してくれました。
また名称についての問題の指摘もありました。「子どもの貧困対策」という呼び名は、この言葉を使用する度に違和感を覚えるので、名称の変更も考えて欲しいという意見もありました。「お手伝いを必要としている子ども対策」など思いやりのある名称にすべきだと思っています。
陸奥宗光に関しては、大政奉還150周年の今年と、明治維新150周年を迎えるに際して、故郷の偉人を教材とした教育機会の拡大と、観光へ生かすことが重要な取り組みであることを伝えました。節目の年に「何もしない和歌山県」ではいけないので、この観光施策で先行している高知県や鹿児島県の観光施策を参考にしながら和歌山県として参画することの大切さを説明しました。
そしてサウジアラビアからの日本の評価です。とても印象に残り、守るべき価値があることを説明しました。
それはサウジアラビアのヒッマ大学講師のラヤーン・アラブさんの言葉です。
「差別をしない日本という国の価値を維持することが大事なことで、差別をしない国、日本だから世界で優位性を保っているのです。もし日本が差別をする国になれば、他の国と変わらなくなり現在の優位性が損なわれるので、外国からの観光客は減少することになります。差別のない国、日本が世界で評価されていることを日本人が知って欲しい」ことを解説しました。
差別のない国として世界の国から尊敬されている日本であることを認識して、この差別をしない国の価値を守ることが現役世代の使命です。差別をしない国、公平で平等な国、日本が世界から尊敬されているので、守り抜くことで日本の価値を維持できることになります。日本人に馴染みの少ないアラブ国から、私達が守るべき大切な価値を伝えてくれています。
「差別をしない国、日本」。日本が世界に誇るべき大切な価値だと考えています。
続いて和歌山県で実施して欲しいことの意見がありました。それは健康に関することで、「焼きミカンを食べる習慣を作ろう」という意見です。ミカンの皮に栄養があることは知られていますが、みかんを皮ごと食べる習慣がないので皮ごと食べることに抵抗があります。しかし有田市では焼きミカンが食べられていると話してくれ、有田市の方々は毛細血管まで血液が行き届いているので、健康であることを伝えてくれました。毛細血管が健康なことで身体の健康につながっていることの要因は焼きミカンであり、もっと普及するための取り組みを実施して欲しいと言う意見です。
試しに、報告会内の時間で焼きミカンを作ってくれたので参加者全員で食しました。ミカンを皮ごと焼くと皮が柔らかくなり食べやすくなります。ミカンの持つ力を体内に持ち込み、健康度を高めた気持ちになりました。
人の意見は聞くこと、良いことは取り入れる姿勢を持ちたいものです。
それにしても、自分以外の人が話していることを聞くことが大事なことで、聞いたことが間違いないかどうか実践してみることが議員活動の基本だと思います。人の話をよく聞くこと、そして話の内容を検証し、良いものであれば実践すること。それが組織でも関わる人にとっても大事なことなのです。
後半は焼きミカン談義で盛り上がり、議会報告会を終えました。次回も議会報告会を計画していますし、5月は竈山神社の清掃活動を実施する計画を話し合いました。
実のある議会報告会となりました。皆さんの協力と意見提起に心から感謝しています。