活動報告・レポート
2017年3月10日(金)
交流会
ライオンズクラブ交流会

和歌山県内の全てのライオンズクラブが集まる交流会が開催されました。和歌山県内のクラブとして初めての試みでしたが、とても大切で楽しい交流会になりました。和歌山県のライオンズクラブはひとつと感じさせてくれ、これから将来に向かう活動に弾みがつくものでした。クラブの用語で言うと「9R10R交流会」となりますが、要は和歌山県内全てのライオンズクラブの交流会というものです。

この企画は実行委員会を発足させ昨年にスタートさせたもので、3月10日と11日を目標として会議を重ねてきました。一つの目標に向かって実行委員会を発足させ、実行委員全員で目標に向かうことは貴重な経験となりますし、次につながるものです。

同じ目標に向かう組織は会社組織と類似していますが、利益追求ではなく報酬もない中で、同じ目標に向かって前進することは仲間意識が高まり得難い経験となります。実行委員会の一人が「同じ目標に向かって取り組めたことは得難い経験であり心に残るものです。今から感動しています」と話してくれたように、形あるものをみんなで創り上げた経験は決して買えないものです。

ライオンズクラブ交流会

そして実行委員会として準備を進めてきた結果が表れる交流会当日を迎えました。本番前に最終のリハーサルを終えて開式となりました。来賓として参加してくれた川野ガバナーは「夢と情熱」をスローガンとして活動を展開していますが、「夢と情熱」を表現する取り組みは、存在していないことを企画して実現させる今回の交流会のようなアクティビティになると思います。初めての企画で、和歌山県の橋本市から新宮市まで約250人の会員が参加してくれたのですから、夢と情熱が表れた結果以外にありません。

さて交流会でライオンズクラブが取り組んでいる「子どもの貧困」対策についても事例紹介がありました。子どもの貧困が社会問題になって久しいのですが、ライオンズクラブでは、この問題にも対応しようとしています。特に貧困の連鎖を断ち切ることを目指した支援活動の紹介があり、和歌山県においても私達がこの社会問題に取り組むことの契機となりました。

ライオンズクラブ交流会

ライオンズクラブの素晴らしいところは、東日本大震災や熊本地震、紀伊半島大水害などの巨大災害を支援していること。違法ドラッグの撲滅を始めとする青少年健全育成のための活動を行っていること。献血や糖尿病の予防などの活動で社会貢献をしていること。そして子どもの貧困やフードバンクなどの新しい課題にも挑戦していることなどが挙げられます。僕がゾーンチェアパーソンを務めた昨年度は、東南海・南海地震に備えて和歌山県南部地域の沿岸部の保育園と幼稚園に対してライフジャケットを寄贈したことも素晴らしい活動だと思っています。

これだけの活動が出来ているのは100年という歴史にも要因があります。100年間社会貢献を続けてきた歴史の中で得た経験やノウハウ、社会的信用がその組織に根付いているのです。構成する人は変わり続けていますが、100年も社会貢献活動を続けている組織は少ないと思います。本年度はライオンズクラブ誕生から100周年の年ですが、会員はここをゴールと考えていないで、次の100年に向かうスタートの年だと捉えています。次の100年に踏み出す最初の1年だと考えていることが凄いと思います。組織を次の舞台に引き上げることを目指している役員の力量は凄いと思います。

ライオンズクラブ交流会

交流会の中で凄いと思ったことの一つに、長年会員として活動されクラブ活動の経験をしている80歳以上の会員を称えたことと、本年度の新会員を紹介したことがあります。

経験者を敬い、新しい人を育成していく姿勢が見えたからです。組織には経験者と新しい人材が不可欠で、うまく新陳代謝を図る必要があります。こんなことを考えさせられた交流会となりました。楽しい時間を共有させてもらったことに感謝しています。