活動報告・レポート
2017年2月28日(火)
防災用品研究会
防災用品研究会

和歌山市内で防災用品研究会を発足させています。大地震や津波に備え持ち合わせておくべき用品の研究や組み合わせ、システムを導入することを目的とした研究会です。今回が3回目の開催となり活発な意見交換が交わされました。

防災用品の研究と開発、防災システム研究と導入などに関わる深い議論を交わすことができました。以下は議論した主な内容です。

ドローンの活用を図ること。小型高性能のドローンが開発されていることから、非常時の捜索や現状確認の際に効果を発揮します。操縦者との連携を図り、緊急時に対応できるしくみを作りたいと思います。
防災ラジオの設置。防災ラジオは、災害発生時に緊急のアナウンスを行い、地元FM局などの緊急放送を受信できるラジオです。防災対策はデジタルとアナログの両方の備えが必要です。特に和歌山県は高齢社会なので、対策の多くをデジタルに切り替えることは安全確保の観点からは疑問があります。手間がかかるとしても、アナログの防災対策は必要です。
ストーンペーパーの利用。ストーンペーパーは水に強いこと、耐久性に優れていることなどから、家族間や学校と生徒との伝言板として活用できます。通信機器が通じなくなった場合に備えてメモ帳として備え付けたい用品です。
地下水利用について。和歌山市内ではJR和歌山駅とホテルグランヴィアが地下水利用システムを導入しています。これはランニングコストの低減を図ると共に、災害発生時の飲料水利用が可能となるなど、防災対策としても有効です。他府県では導入実績がありますが、和歌山県内の実績は限られたものです。最近では熊本地震発生時に、地下水利用システムを導入していた病院では、飲み水や緊急用の水を確保できたためパニックやトラブルは発生しませんでした。好事例として和歌山県でも災害対策としてシステムの導入を検討したいと思っています。
避難所で必要な表示シールの備え付けについて。トイレや飲料水などの避難所で表示が必要とされる案内を予め避難所に備え付けておくことで、非常時の対応、案内に漏れがなく適切になります。
防災士の資格取得について。防災士の資格を取得している人は避難所運営の第一次的な管理者となり得ます。地域に防災士がいることは心強いことなので、希望者の養成を図りたいものです。和歌山県で防災士の認定試験は年に一度あるだけなので、応募者全員が受講できなくなっています。受講枠の拡大や受講機会の増加を図ることなど実施できることがあります。
防災バスの導入について。災害発生時に避難所が人でいっぱいになる場合も想定できます。また逃げ遅れて避難所に辿り着けない高齢者の方々のために防災バスの導入は有効です。緊急時の避難所としても、移動用の避難所としても活用ができるので、検討したい事項です。
子ども用防災用品の開発について。日常鞄に入れておける防災用品をコンパクトにまとめて持ち運びできるようなものに仕上げることを研究しています。
避難所の表示をきめ細かくすること。特に高齢者の方々は避難所の位置が分からない場合があります。矢印での避難所までの誘導はきめ細かくしておきたいと思います。
Lアラートシステムについて。和歌山県での導入が遅れていると聞きました。実態は調査しなければ分かりませんが、そう感じる人が多いようなので調べたいと思っています。
一般質問打ち合わせ

昨日に引き続いて一般質問の質疑について打ち合わせを行いました。登壇は来月7日ですが、それほど日がないため、詰め込んで議論しているところです。偉人の顕彰や偉人に関わる教育、図書室の充実など、深い議論を交わしています。より成果を出せるようにしたいと考えています。