一般質問の日時が決定したので、皆さんから問い合わせをいただいています。今回は3月7日、火曜日の2人目で登壇するので、時間は11時前ぐらいになると思います。皆さんから応援の声が届いていることを嬉しく思います。
「一般質問の日は決まりましたか」、「インターネット中継で見ます」、「仕事で議場に行くことが出来ないので夜のテレビ中継を見ますから」、「今回も期待しています」、「私達が問題だと思っていることを聞いて取り上げてくれることを嬉しく思います」などの声を届けてくれています。
皆さんの応援に応えられるように、これから質問を作成していきます。今回は当初予算案と新政策の項目を中心に、大きな項目を5つ程度予定しています。
和歌山県でも平成29年度の新政策として子どもの貧困問題に立ち向かおうとしています。ここ数年来、課題になっている社会問題で、真っ向から立ち向かおうとしている姿勢を頼もしく感じています。給付型奨学金や子ども食堂などへの支援は、以前から訴えていたことなので実現することを嬉しく思いますし、経済格差が学力格差につながっている現状を鑑みて、公民館などを活用した学習機会と交流機会を作ることに対して支援をする施策を実施しようとすることを頼もしく思っています。
子どもの貧困対策として学力向上のために資することを政策として掲げることは先進的取り組みであり、制度を実効性のあるものにすることがとても重要だと考えています。
現段階では、公民館などを居場所とする市町村に対する支援を検討しています。国が1/3の補助、和歌山県が2/3の補助をすることにしており、導入後2年目以降は国、和歌山県、市町村がそれぞれ1/3を負担することを検討しています。
また対象者は、原則小学校4年生から6年生とし、地域の人が行う学習支援や交流活動を支援する内容になっています。
和歌山県内では、平成28年度に地域にある施設を活用して小学生を対象とした学習指導を行っています。和歌山市内で3か所、新宮市内で1か所の児童館を活用して子ども達に学習指導を行っている実績があります。概要は一か所あたり約30人の参加があるので4か所の合計は約100人から120人の実績となっています。また一か所あたり、一週間で2回実施していますから、一か月で8回、年間で約100回実施しています。その結果、多くの生徒の成績が向上していると聞かせてもらいました。
新宮市では平成27年度以前から、児童館に小学校の教師が学習指導に入っていたようですが、平成28年度から民間の人が学習指導を担ってくれています。民間のノウハウを導入したことが成績向上にもつながっているようです。
そのノウハウは、小学校低学年で勉強に躓いた子ども達は、高学年になるに連れて分からないところが増えていきます。そこで躓いた学年の単元まで遡って、その部分から学習指導を行うようにしています。今の学習しているところが分からないとすれば、どこで躓いたのかを発見し、どこから遡って勉強する必要があるのか見極めます。その結果、中学生でも小学校まで遡って学習することは珍しいことではないようです。分からないまま勉強を進めていくよりも、分からなくなった単元にまで戻って、そこから勉強して理解する方が学力向上につながるからです。
このように学習指導に当たっては、能力に応じた単元から勉強を始めること。使いやすいテキストを使用すること。子どもにもプライドがあるので単元ごとのテキストを使用することが必要です。例えば小学校6年生の生徒が小学校3年生のテキストを使うことは抵抗がありますから、そのプライドを傷つけないような学習指導を行っています。
最終的には地域の自主運営によって、子ども達の学習指導ができるようになることが理想ですが、いきなりそこに到達することはありませんから、まずは民間のノウハウを導入して実施することが大切なことです。
そして子ども達の学習指導に当たっては大学生が現場に入るケースもあるようです。地元の和歌山大学の生徒が入ることがありますが、「大学生に初めて会った」という子ども達が多いようです。子ども達は大学生を憧れのお兄さん、お姉さんと見ているようで、「僕も大学生になりたい」と思ってくれているようです。この思いが芽生えることだけでも学習効果が生じると思います。
経済問題によって学習環境が恵まれていない子ども達に対する学習指導の機会を県内に広めることを目指したいと話し合いました。
和歌山県内のライオンズクラブの交流機会を持つための実行委員会が開催されました。今回が実行委員会の最終回となり、後は本番を迎える段階に至りました。和歌山県内のライオンズクラブは、南北で大きく二つのブロックに分かれています。両地域の交流機会はそれほど多くなかったことから、会員同士お互いを知るために交流機会を設けようとしたものです。和歌山県はひとつを目指した交流会が成功するように企画を立てています。みんなの力を集めて和歌山県ライオンズ活動を盛り上げたいと考えています。
- 「プレミアムフライデーが始まりましたが、和歌山県が率先してくれなければ和歌山県内の企業は実行できません」と意見をいただきました。プレミアムフライデーが都会だけのもの、大企業だけのものにならないためにも、和歌山県が率先することが求められているという意見です。
- 「先日発表された経済指標で、和歌山県経済は全国で47位だと報道されていました。和歌山県経済は大丈夫ですか」という質問がありました。確認を急ぎますが、そうならないための政策を進めているところです。