書道教室に今夏の作品展の挨拶に伺ったところ、2017年版の美術年鑑を見せてもらいました。2017年版に「片桐章浩」の名前が掲載されていることを先生から知らせてもらっていましたが、本日、2017年版の美術年鑑を初めて見ました。自分の名前が美術年鑑に掲載されることは中々あり得ないことなので少し幸せな気持ちになりました。先生の配慮と尽力のお蔭だと感謝しています。こんな形にしてくれると今夏の作品展も「やらねば」と言う気持ちになってきます。
そして書道教室を後にしてから知人が電話をくれました。「片桐さん、ご無沙汰です。私もこの書道教室に来ているのですよ」という話でした。書道の先生から「今日、午後1時から生徒さんが来るので、時間はそれまでですよ」と事前に話があったので、午後1時前に引き上げたのですが、それなら「もう少しいても良かったかな」と思いました。このようにご縁がつながることを嬉しく思います。
教育関係者と子どもの教育に関して話し合いました。経済格差が学力格差になっているという報告があります。教育に携わっている人ですから「それは問題だと捉えています」と話してくれました。
「塾に来ることができる子どもと、そうでない子どもの学力には差があると思います。私達は、親の経済力の差で子どもの学力差が生まれないようにしたいと考えています」という考えを示してくれました。
そのために「恵まれない環境にある子どものために出張して勉強を教えています」という話をしてくれました。僕からは「それなら子どもカフェや子ども食堂などに来ている子ども達も教えてもらえますか」と尋ねると、「その分野は私達、教育者がやらなければならないと思っています。評点が4や5の生徒は自分で勉強をする術を知っています。私達が教えなければならないのは評点が3以下の子ども達です。この子ども達に勉強を教えると伸びますから、この子ども達の学力を伸ばす場面が欲しいと思っています」と話してくれました。
子どもカフェと学習塾の組み合わせを思いつきました。経済的な問題を抱えている家庭の子どもの支援方法の一つに教育があることを知りました。もし子ども達が集まれる場所があれば、そこに塾の講師を派遣するしくみを作ることができれば、勉強を教えることができます。実際に集会所などに子どもに集まってもらい、勉強を教えている事例があるようなので、この分野のしくみを考えたいと思いました。
「子ども達に生きる力を与えることが教育です。私達教育者はそのための役割を担っていると思っています。経済格差を学力格差にしないためにも、和歌山県の全ての子ども達が勉強できるしくみが必要です」と話してくれたので、「僕もいろいろな形で経済的に恵まれない子ども達の支援をしていますが、子どもの教育を組み合わせる発想はありませんでした。できれは勉強ができるしくみを一緒に考えて下さい」と依頼をしたところ「是非、やりましょう」ということになりました。
子どもの貧困問題と学力向上のためのしくみという解決すべき課題をもらいました。しくみを検討したいと考えています。
障がい者の就労支援について問題提起をいただきました。障がい者のための就労支援教室があります。社会で働くために必要な知識や技術を習得できる教室で、国や県、市からの支援があるため無償で訓練が受けられます。この制度は歓迎すべきことですが、問題があるとの指摘がありました。
それは、就労支援を受けようとする障がい者が、自宅から教室までの交通費を負担しなければならないということです。毎日、通学のための交通費を負担することは、家庭の経済事情にもよりますが、負担することが厳しい場合が多いのです。
「できるなら和歌山県として、障がい者が就労支援のための公的教室に通う場合は交通費を負担して欲しいと思います。和歌山県内では確か御坊市が負担する制度を設けてくれていますが、他の市町村ではないと思います。障がい者の社会進出を支援するための就労支援訓練ですから、利用しやすい環境を整えて欲しいと思います」という意見です。
和歌山県内で御坊市だけに就労支援ための支援制度があり、他にはないことを教えてもらいました。良い事例は水平展開したいと思いますし、和歌山県としては御坊市以外の市町村の実態を把握し、事情が許し制度化できるものであれば制度化を促進すべきだと思います。
この問題も検討すべき課題だと捉えています。