活動報告・レポート
2017年2月11日(祝・土)
鳥取県からのお客さん
鳥取県からのお客さん

鳥取県から和歌山市までお客さんが来てくれました。初対面だったので、「知人から、是非、和歌山県の議員さんを紹介したいと話してくれていたので、ご縁だと思い会いに来ました」と挨拶をしてくれました。

前半は地球温暖化と再生可能エネルギーの話でしたが、後半はこれまでの人生について語ってくれました。不思議なキャリア形成をしているので、人との出会いの巡り合せを新鮮に思いました。たくさんのエピソードも聞かせてもらい楽しい時間となりました。仕事の話はその人の人生を聴くことで信頼性が高まりますし、その後、発展していく可能性が高まります。数々の話の中から特別に印象に残ったことを記します。

折角ご縁をいただいたのだから、その時間を有効なものにしなければ勿体ないと思います。有効にするためには人の話をよく聞いて、後々に電話で話ができる信頼関係を築くことです。一度会った人と信頼関係を築くためには、その時の印象を良くする必要があります。印象の良い人とは、後に何か必要なことが起きた場合に電話で連絡を取りたいと思いますから、発展性のある関係になります。

もし紹介してもらった人との時間を無駄だと思っていたら、その後の展開に発展することはありませんから、ご縁を活かせない関係になります。人にとって時間は貴重ですから、出会いを無駄にすることは本当に勿体ないことです。今日会って築いた関係を発展させることがご縁です。良いご縁をいただいたことに感謝しています。

私が20歳代の若い時、松下幸之助さんに師事していたことがあります。既に経営の神様でしたから、多くの人は意見を言うことを躊躇していました。私は若かったので、幸之助さんの意見と違ったことがあり反論したことがあります。叱られるかと思ったのですが、無名の若い人の意見を素直に聞いて「こんな意見もあるんやなぁ。勉強になります」と答えてメモをしてくれたのです。その時の経営の神様の素直な心と行動に感動しました。

後日、松下幸之助さんのところに無名ですが希望に燃える若い人がやって来ました。その若者は幸之助さんから教えを乞い、最後に「もし困ったことがあれば、○○さんを訪ねなさい。あなたにとって大切な存在になる人ですから」と話したのです。その若者は手帳に○○さんの名前を記しました。

数年後、その若者が私を訪ねてくれました。私はその若者が誰か分からなかったのですが、「『松下幸之助さんがあなたを訪ねると良いですよ』と話してくれたので来ました」と話したので、その若者に私にできることを伝えました。

そのご縁でその若者とは現在も交流が続いています。その若者のことは今では誰でも知っていると思います。名前は孫正義さんと言います。

もうひとつ松下幸之助さんのことです。松下幸之助さんは出雲市と金沢市で倒れたことがあります。その時、市民の方に助けてもらい親切にしてもらったのです。全国に松下電器のネットワークがありますが、この二つの市の松下電器のお店は、松下電器と地元資本が50パーセントの比率になっていました。そして幸之助さんは「どんなことがあっても出雲市と金沢市の販売会社の出資比率を変えてはいけない」と話していました。小さな親切がその市にとって大きな財産となっているのです。

立派な人は全て謙虚ですね。偉そうにしている人はどの世界でもトップにはなれません。謙虚な人と仕事をしたいと思いますが、偉そうにしている人とは仕事をしたいと思わないでしょう。その差が支持されるか、支持されないかの違いになるのです。

松下語録に「今やらねばいつできる。わしがやらねば誰がやる。」と言う言葉があります。これは私が松下幸之助さんに言った言葉です。幸之助さんは「良い言葉やなぁ。この言葉は使わせてもらうわ」と言ってメモしました。若い人の言葉をしっかりと聴いてくれて自分の中で取り込む姿勢は凄いと思いました。今では松下語録になっていることを嬉しく思っています。

とても勉強になった1時間30分でした。

式典

建国記念の日の今日、式典の案内をいただいていたので参加しました。講演の後、私にも挨拶の時間をいただきました。

皆さんには日頃からお世話になっています。挨拶の時間を頂戴したことを嬉しく思いますし、この国で平和に暮らしていることに感謝したいと思います。そして和歌山県で皆さんと一緒に祝日をお祝いできることを嬉しく思います。

先ほど、坂本龍馬のことが話題になりましたが、近代国家の礎を築いてくれたのは坂本龍馬が可愛がっていた紀州藩の陸奥宗光です。明治維新以降、新政府の中で活躍し、明治政府にとって何としても解決しなければならない課題が、列強との間で締結されていた不平等条約の撤廃でした。治外法権の撤廃、後の関税自主権の回復により近代国家の基礎を築きましだ、それは陸奥宗光がやり遂げたと言っても過言ではありません。坂本龍馬がやりたかったことを全て陸奥宗光がやり遂げたと思います。私達の暮らす和歌山県には誇り高い偉人がいますし、私達はその意思を受け継いでいる存在です。

今年は大政奉還から150年であり陸奥宗光没後120年の年であり、平成30年は明治維新から150年の年となりますから、近代国家を考える上で大切な年が続くことになります。明治維新、明治政府の課題に紀州藩は何も貢献していなかったと思っている人が多いのですが、そんなことはなかったのです。郷土の偉人陸奥宗光は明治政府の要職に在り、「陸奥宗光が分からなければ明治維新は分からない」と言う人がいる程です。

建国記念の日に当たり、和歌山県が近代国家の基礎を築いたことを分かって欲しいと思います。

さて時代は過ぎて現代です。世界が不安定な時代となっていることから、日本も不安定になっていると思っている人がいると思います。アメリカのトランプ大統領が誕生したことでその懸念が広がっていますが、少し安心できる話が報じられています。

その一つが「中国は一つである」という発言です。トランプ候補の時に「一つの中国は認めない」という発言がありました。一つの中国を認めないという考えを持っているなら、ここで一気に東シナ海の緊張が高まることになりましたが、一つの中国という国際的立場を継続する発言があり、東シナ海での中国と台湾の緊張は当面解かれることになります。1970年代から継続されていた安定のしくみである一つの中国をアメリカが継続させることによって、日本にとっても安堵できる結果になりました。

もう一つがトランプ大統領と安倍首相との会談の結果です。アメリカとして尖閣諸島は日米同盟の対象であることを認める発言がありました。前政権では尖閣諸島の問題にアメリカは関与しないという立場を取っていましたが、尖閣諸島が日米同盟の対象地であることを認めてくれたことは、アメリカがわが国の領土あることを認めてくれたのと等しいことです。対中国の立場を示してくれたことで、現在の状態が継続されることになると思います。アメリカとの関係を維持することで、わが国として世界の平和につなげたいと思いますし、和歌山県としてもできることがあると思います。県政はしっかりと努めたいと考えています。そして世界の平和はここに集まった私達が守ると言う気持ちを持ちたいと思います。以上、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 
懇親会

夕方からは定例の懇親会に参加しました。とても冷たい風が吹く中でしたが、参加メンバーと親しく懇談する機会となりました。次回は今月25日、片桐章浩親睦応援団による懇親会を企画してくれています。皆さんの応援に感謝しています。