活動報告・レポート
2017年2月10日(金)
未来会計
未来会計

会計は過去の支出を数字化することですが、違う概念として未来会計というものがあります。会計処理は既に支出をしているものを領収証に基づいて会社の会計を行い数字の確定を行います。既に支出が終わってしまっているものなので、数字の支出を変えることができない性質があります。この会計を過去会計と呼ぶことができます。

それに対して未来会計という考え方があります。これから支出をするものを経営計画や事業計画に基づいて予め予想しておくことです。まだ支出する前の段階なので不必要な支出を抑えることが可能となります。全てのことは計画を立てて実行に移します。一般的に計画にないことを実行することはありません。経営のサイクルとして、計画と実行そして検証することの繰り返しが必要です。このしくみが出来上がると利益率が確定するので、どれだけの売り上げがあれば、どれだけの利益が生み出せるのかを計算することができます。経営に携わる人は数字に強くなければなりませんし、計算できる人である必要があります。このような考え方をする税理士には、経営コンサルタントとしての役割があります。

今日懇談した税理士の話ですが、ある会社の経営指導を行ったことがあります。経営指導をした数か月後に売り上げも利益も上がったので、その会社の社長から「どうしてですか」と質問がありました。

税理士は「こんな話と指導をしました」と答えたところ、その社長は「そんな話なら私はいつも社員にしています。それがコンサルですか」と言ったそうです。

そこで税理士は「社長と同じことを言っているかも知れませんが、社長が言っても結果は出ていませんが、私が指導した後は結果が出ているでしょう。その違いがコンサルです」と答えたそうです。同じことを話しても、きちんと聞いてくれなければ、受け入れてくれなければ、計画した通りの結果はできません。社員にその計画の理念と、計画実行のためにやるべきことを伝え納得させることが大切なことで、誰が話をするかによる違いなのです。同じことを話しても伝わり方や相手が納得するかどうかは違います。

相手にしっかりと伝え、納得してもらえなければ行動に移りませんし結果はでません。社長と税理士が同じことを言ったとしても結果が違ったものになったということは、伝え方、論理性と説得力、熱意が違っていたということです。この違いがノウハウであり価値あるものなのです。

そしてやるべきことを全力でやった場合でも、途中で行き詰ってどうしようもない状態になる時があります。そんな時、神様は見てくれていて助けの手を差し伸べてくれるそうです。神様は見えませんが周囲の人を動かせてくれて、その人を助けてくれるそうです。周囲の人が助けてくれるようなら、自分は心を燃やして全力を尽くしている証拠だそうです。ですから周囲の人が助けてくれるようなら、「自分は頑張っている」と思っても良いのです。周囲が動いてくれないとすれば「まだまだ頑張りが足りない」と思って行動する必要を感じるべきです。

数字は計画と実行の結果ですが、決して機械的なものではなくて熱意と全力を尽くしているかによって左右されるものなのです。そう思うと数字は無機質なものではなくて、人の心と行動によって違いを見せてくれる温かいものに思えてきます。

税理士から未来会計と数字について、楽しくて元気になる話を聞かせてもらいました。今朝は雪でしたが、温かいものを感じました。

実行委員会

森久美子先生の和歌山市文化功労賞受賞記念式典実行委員会を開催しました。祝賀会は今月開催するため当祝賀会の進行予定とプログラムの校正、出席者の確定などを行いました。来賓の挨拶や役割のそれぞれのお願いなどを行いました。

祝賀会では森先生と交流のある舞踊家が国内とスペインから集まってくれ、お祝いの舞踊を披露してくれます。また森先生と舞踊団の皆さんからも舞踊の披露があるので、今から楽しみになります。