活動報告・レポート
2017年2月4日(土)
北方領土返還に向けて
植樹

今年も和歌山市水軒の浜に松の木の植樹を行いました。松の木を定着させ成長させるためには寒い時期に植えることが必要で、今年は約100本を植えました。毎年、植樹をしていますが今回で4回目となります。過去3年間に植えた松の木の点検を行ったところ、順調に成長してくれているので安心しました。

水軒の浜植樹 水軒の浜植樹

かつて東洋一と言われた水軒の浜の松林の景観を取り戻すために地元団体を中心に植樹を続けていますが、そこに和歌山市内のライオンズクラブも賛同し協働して活動を行っています。今年は丘陵地の斜面を中心とした場所への植樹と過年度に植えたところで枯れている松があったので植え替え作業を行いました。

水軒の浜植樹

ライオンズクラブでは地球環境保全のために全国でアースデイの取り組みを行っていますが、和歌山市内のライオンズクラブは水軒の浜への松の木の植樹を実施しています。4年目に入り、過年度に植えた松と合わせるともう300本近くになっています。積み重ねてきた結果を見ることが出来るので嬉しく思える光景がここにあります。水軒の浜に植える場所がある限り植樹を続けたいと思っているので、いつか東洋一の松林を再現できる時を楽しみにしています。

またライオンズクラブの看板も植樹場所に設置しているので、私達の活動を多くの人に知ってもらい応援してもらえると嬉しいことです。

アースデイの本番は4月なので、アースデイの式典を実施し植樹した後の点検などを行う予定です。

北方領土返還に向けて
第36回北方領土返還要求和歌山県民大会

創立35周年記念第36回北方領土返還要求和歌山県民大会に出席しました。今回の会場は和歌山ビッグウエーブで2月7日の北方領土の日に向けてアピールを行いました。本日講演をしてくれた手嶋龍一さんから「どうして和歌山県は北方領土返還に向けた取り組みを熱心に行っているのですか」という質問がある程、過去から熱心に取り組んでいます。それは、北方四島はわが国固有の領土であり、戦後旧ソ連軍により占拠され、70年以上が経過している今日でもロシアによる法的根拠のない占拠が続いています。私達の世代が継続して返還を求めなければやがて歴史の中に埋もれてしまいます。この問題がわが国の思いであり世論であることを発信するために、和歌山県からも強く訴えているところです。

北方四島の返還に向けて和歌山県民の意識が高いのですが、更に意識の高揚を図り、北方四島返還実現の日までこの運動を続けていくことを宣言しました。

手嶋龍一さん

さてこの問題を考えるために手嶋龍一さんの講演を聞かせてもらいました。

アメリカトランプ大統領が入国禁止の大統領令に署名したことやメキシコ国境に壁を建設すること、日本の核武装容認発言、TPPからの永久離脱などの意味について説明をしてくれました。これらはアメリカ第一主義を宣言するものですが、これはアメリカの国益を優先させる考え方で、アメリカが世界のリーダーであることをやめることを宣言したものです。アメリカは西側諸国のリーダーで他国の平和と発展を支援してきましたが、アメリカ第一主義宣言によって他国のことよりもアメリカの利益を優先させる考えを示し、事実上リーダーであることをやめることを表明しています。

大統領就任演説で「この日からアメリカ第一だけになる。貿易、税金、移民そして外交問題に関するすべての決定はアメリカ労働者やアメリカ国民の利益になるものとする」と述べています。国益を優先することは当たり前のことですが、世界のリーダーでいようとするなら全体の利益を守るべきですから、アメリカはリーダーの立場から降りることを宣言したようなものです。

第36回北方領土返還要求和歌山県民大会

アメリカが世界のリーダーを降りるなら、日本とアメリカの関係も変化が起きると予想できます。そのため日本とロシアの関係も微妙になっています。平成28年12月15日の日露首脳会談で、「北方四島の日露両国の特別な制度による共同経済活動」をすることを決定していますが、これは日露双方の法的立場を毀損しない形式を探ったものです。

プーチン大統領は「平和条約の締結が一番大事だ」とコメントしているように、まず日露平和条約の締結があり、四島の返還はその後のことだと思います。参考までに北方領土が返還されたなら日米安保の対象となりますから、ロシアがそのことを良いと思うことはありません。

数々の問題が横たわっているので、北方四島の返還まではまだまだ時間を要しますが、これからも継続した活動が必要です。始めなければ出口に辿り着けないのです。

北方四島返還を強く意識できた大会となりました。