和歌山県の防災対策に関する意見交換を行いました。和歌山県と市町村との連携は勿論のこと、インフラ企業との連携の必要性があります。大災害発生時に備えるには情報の連携体制と復旧の順位付けなどを事前に整えておくことで迅速で的確な対応ができることになります。備え失くして有事の現場対応はできませんから、日常からの備えがとても大事になります。
ところが人の意識とは不思議なもので、今ある課題解決や期限のある課題には向かいますが、長期的なものや期限が設定されていないものには向かわないようなっています。まずは今の課題を解決していく、その繰り返しが多いように思います。この特質は悪くありませんし、現状を前進させることに力を注ぐことは多くの場合は正解です。
ただ「近い将来発生するかも知れない」という表現の課題への対応は、現在の課題と比較すると緊急性に劣後するような感覚があります。
しかし今から備えなければならない課題であり、毎年度のように必要な予算を確保し少しずつ準備を進めていくべきことですから、今、議論を重ねることが将来への備えとなります。
和歌山県の防災の考え方と具体的対策の進め方に関して議論を行いました。今すぐに結論がでるものではありませんが、現在の課題でもあり、将来に続く課題であることを意識しながら対応を進めたいと考えています。
総合力についての意見交換を行いました。「当社の総合力を結集して」だとか「グループの資源を最大限に活用して」などの表現を用いることは多々あります。大きな組織になるほど技術や人材、資金も豊富になりますから、総合力が高まると思います。企業における総合力とはたくさんの経営資源を有していることから、それを活用することで他社よりもお客さんのためになる提案ができるということです。
材料が多ければ多いほど組み合わせの妙を発揮できますから、より良い提案ができることになります。総合力を高めるにはグループが有している技術、商品を組み合わせてお客さんが期待しているものに仕上げることです。お客さんの暮らしを全てサポートできるなら、それは提案企業の総合力が高いことを示しています。
そのためには新しいサービスの提供と共に、お客さんが望んでいる既存のサービスを継続して持ち続けることも必要となります。取り扱う商品が変わっていくのであれば同じようにサービスも変わっていきますが、既存の商品があるけれど会社にとってもう広告の必要がないのでその商品提供に関してのサービスは維持しないという姿勢であれば問題が生じます。
企業の利益を優先させるのか、お客さんの利益を優先させるのか、極端なことは誰もしませんが、両者のバランスのとり方によって働く人の立ち位置が変わってきます。お客さんと直接、接している従業員が働きやすいように、お客さんに説明しやすいような支援を経営者が行って欲しいと思います。
経営方針を変えるのは経営環境の変化に伴うもので経営者の考えによりますが、そこに心がこもっていて、将来もお客さんからの信頼を高められるような経営方針である必要があります。
総合力を高めるためには従業員の意識を高めること、直接、お客さんと接している従業員の意見を聞いて取り入れることも強く関係します。「総合力を持って・・」という言葉はよく使いますが、総合力で戦うためには組織の横の連携が必要であり、言うほど簡単なものではないと思います。
和歌山県飲食業生活衛生同業組合役員会に参加させていただきました。今年初めての役員会のため懇親会もあり、理事長を始めとする役員の皆さんと時間を共有しました。
僕からは外国人観光客の集客ための支援について挨拶を行いました。既に外国人観光客を呼び込んでいるお店もあり、「ホテルに宿泊の外国人がお店に来てくれています」という声もありました。
今後も事務局と情報の連携を図り業界発展のお手伝いをしたいと考えています。