和歌山市内に約20人の皆さんが集まってくれて議会報告会を行いました。年末で公私ともお忙しい中、聞いてくれた皆さんに感謝しています。
今日の議会報告会では、主に議会一般質問について解説を行いました。一般質問は平日に開催していることから傍聴に来てもらえる人が少ないのです。実際に議会に来た経験のある方は少ないため、ライブ感を味わってもらえるような話にしました。参加してくれた皆さんには、質問者である僕と知事が議場で議論しているような雰囲気を体験してもらえたと思います。
会社や組織に所属している人にとって、会社内や組織内で結論が出ることは議会で議論する必要はありません。処遇面の改善や賃金交渉などは組織内で解決できる課題です。会社の経営方針も社内の議論で結論を出すことができる課題です。
でも会社の進めようとしている企業活動の結果、関係してくれる地域の環境や地球環境問題に関しては市や県、国とも関連してくることがあります。また私達が働いて企業収益を上げることが出来ればより多くの法人税などを納めることになりますから、その分、教育や福祉、道路政策などを充実させるなど還元してもらえるようにして欲しいと思いますが、それは県行政や議会と関係することになります。
政治とは税収があった分を政策としてどこにどう分配するかを決定していくものです。県では税収や国からの交付金などで予算を編成していますが、予算を教育や福祉、環境や中小企業対策、そして道路行政などに分配していきます。予算をどの分野でどの程度使うことが現在の県民生活のために、将来の県土発展のために役立つことになるのかを議論して決めていきます。
このように一企業や一組織だけで問題解決が図れない問題を議会で議論し、結論付けていくことになります。そこには企業や組織は入れませんから、県民の皆さんの信託を受けた県議会議員が当局と議論を尽くすことになります。
そのため企業や組織にとって、県民の代表である議員と連携を図ることはとても大事だと考えています。そして県民の代表である県議会議員が議会でどのような質疑をしているのかを知って欲しいと思います。
僕は平成27年4月に三度目の県議会議員に送り出してもらいました。それから7回の本会議が開催されていますが、その内5回、一般質問や予算特別委員会で質疑を行ってきました。
一般質問の中の2つを取り上げて、僕は知事とどんな議論を交わしてきたのかを説明しました。皆さんとも、とても熱心に聞いてくれました。企業や組織、そして個人にとっても関係しているテーマを取り上げたことや、これから必要になっていく課題を説明したからだと思います。
議会報告をしている時に皆さんが頷くことや関心のある表情を見せてくれたので、スムーズに、そして楽しく役立つ内容の報告をすることができました。
参加して熱心に聞いてくれた皆さんに感謝しています。
生前、とてもお世話になっていたSさんのお悔みに伺いました。奥さんが迎えてくれて「主人がお世話になって光栄です。そして主人は幸せ者だと思っています。主人が良い付き合いをしていたから、皆さんがお参りに来てくれるのだと思います。主人の使っていたものは捨てにくいのですが、ある人が『それは捨てるのではないですよ。ご主人が必要としているものを持ってきて欲しいと言っているのです』と話してくれました。ですから不要となっているものを捨てるのではなくて、天国に贈り届ける感覚で処理したいと思います」と話してくれました。
人はどれだけものを集めたか、蓄えたか競うのではなくて、人にどれだけのものを与えたのか。どれだけ親切にできたのかがその人の価値を決めてしまいます。集めたものよりも与えたものが、その後に残るものだと思います。
Sさんが周囲の人達にたくさんのものを与え続けていたから、この世を去ってもSさんの自宅を訪ねるのだと思います。Sさんとの想い出話ができた、とても貴重な時間を過ごさせてもらいました。
きれいなお花とライオンズクラブで役員として活動した結果を示す記念の盾が誇らしさと共に飾られていました。