活動報告・レポート
2016年12月21日(水)
バナナエフエム収録
バナナエフエム収録

バナナエフエムスタジオで番組の収録を行いました。今日、収録した番組は平成29年1月5日に放送、1月8日に再放送される予定です。

ラジオ番組では次のような話をしました。

新年にしていることとして、新しい手帳に書きこんでいる言葉について話をしました。手帳に書いている「微差は大差」、「いつもカメラが回っている。主役は自分だ」という二つの言葉を紹介しました。

「微差は大差」は、小さなことの積み重ねていくことが大きな差となっていくことを示しています。例えば、1月から12月まで一日ひとつの単語を覚えていくと、一年の終わりには365個の単語を覚えていることになります。一人の人は一日に一つの単語を覚え、もう一人の人は何もしなかったとします。そうすると一年のスタートの時は同じレベルだったものが、12月の終わりには単語力に差がついていることになります。小さなことを積み重ねていくと大きな差になっているもので、気がつけばその差は簡単に縮めることはできない程のものになっています。毎日、少しのことを実践していくことが、やがて実力を身に付けることになるのです。

「いつもカメラが回っている。主役は自分だ」。人は社会や誰かと一緒にいる時は正しい行いをするものですが、人が見ていなければ怠けたり、勝手な行いをするようになります。例えば、人が見ていなければごみを捨てる、使ったものを片付けないなどがあります。しかし自分が映画俳優になったので常に自分はカメラで撮影されていると思っていると、身勝手な行動はできなくなります。映画のカメラがまわっている時に、道にゴミを捨てる主演俳優はいません。常に見られていると思うことで、自分の行動を正しい方向に導くことができるのです。

新しい手帳には、昨年の手帳から好きな言葉を書き写しています。現在は7つの言葉を記していますが、常に言葉を見ているのでこれらの言葉が身体に刷り込まれていきます。

人は言葉で考え行動をつなげていきます。思っていることが行動になるので、正しいことを思うようにしなければなりません。ですから良い言葉を使うことや言葉の使い方を変えることが大切です。

一例として、「今日、悪いことが起きた」と言ってしまうと、自分の心が悪いことに遭遇してしまったと思ってしまいます。だから言い方を少し変えて「今日、良くないことが起きた」とすれば、「悪い」という言葉を使わない分だけ心に影響を与えなくて済みます。

このように心を変えるためには、言葉を置き換えることも大事だと思います。

映画の話として「海難1890」の沼田さんの話をしました。沼田さんは当時のイラクのフセイン大統領がテヘラン空港を閉鎖した時に、同空港にいた人物です。命がないことを覚悟した時、トルコ航空機が日本人を救出してくれたのですが、その救出された日本人の中の1人です。その時から日本とトルコの友好関係は和歌山県で起きたエルトゥールル号事件の歴史あったことを知り、和歌山県を第二の故郷と思ってくれています。

「海難1890」が完成したのは沼田さんを始めとする県内外の人の支えがあったからで、感謝とありがとうの気持ちが人を動かす力を持っていることを伝えました。後に沼田さんのご縁で文京学院大学の学生がこの事件を研究し発表するために和歌山県を訪れてくれました。その時、沼田さんから聞いて僕を訪ねてくれたのです。後に学生さんからは「和歌山県で最初に会えた人が片桐さんで良かったです」と話してくれたことも嬉しいことでした。

政治的に表現すると、「海難1890」は、当時の和歌山県内の全ての小学生、中学生、高校生に観てもらう施策を行っています。この映画観賞用の補正予算を計上して観てもらったわけです。子ども達が故郷に誇りを持つこと、自信を持ってもらえることを目指した施策だと言えます。子ども達に故郷を意識させ、先人達が行った素晴らしい歴史を知ってもらうことで和歌山県を誇りに思ってもらえたと思っています。

番組の中盤には、この映画に関わるエビソートを話させてもらいました。

このような小さな出来事が積み重なって大きな幸せの塊になります。毎日の出来事の中の小さな幸せを見つけることが大切なことだと思います。僕の場合、小さな幸せを感じたことを「三つの出来事」として書いています。小さな幸せを見つけるためには意識を向ける必要がありますから、その日の夜に「三つの出来事」を書くために自分のことも、会う人のことも意識しています。

小さな幸せを感じた時、夜に小さな幸せのことを書いている時、そして後に読み返した時に幸せを感じることが出来ます。僕の場合、小さな幸せを毎日三つ書き残していますから、もう数千の幸せを持っていることになります。これだけ持っていることが幸せだと思っています。毎日のように出会っている小さな嬉しいことや素敵な言葉は、時間と共にその感動が薄れていきます。後で振り返っても、その全てを思い出すことはできません。そんな時、幸せな出来事として書いておくと、その時の感動がパックになっているように感じ、新鮮な状態で蘇ってきます。

大きな幸せが突然現れることはありません。毎日の小さな幸せが重なって大きな幸せとなりますから、毎日を大切に生きることが私達のすべきことです。

最後に、和歌山県内の主要道路の事業化の状況や大政奉還150周年記念イベントへの参加などの紹介をして番組収録を終えました。お相手をしていただいた宇和千夏さん番組スタッフの皆さんに感謝しています。