活動報告・レポート
2016年12月2日(金)
県議会開会
県議会開会

平成28年12月県議会定例会が開会しました。今日から20日までの会期で、今年最後の定例会となります。開会日の冒頭、知事から議案の提案と説明がありました。主な内容は次の通りです。

世界遺産追加登録について
平成28年10月24日、「紀伊山地の霊場と参詣道」の追加登録が決定しています。世界遺産ブランドを活かした観光客の誘致に努めていくことにしています。
世界津波の日について
平成28年は世界津波の日が制定されてから最初の日を迎えました。世界津波の日制定の意義を発信すると共に、防災意識の向上に努めていくこととしています。
国際交流の推進について
マレーシアとの販路拡大と観光交流、中国、特に山東省との観光交流を図ることを目指した取り組みを行っています。今後は更に、両国との各分野での交流を進めることにしています。
新政策の方針について
和歌山県まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいて5つの基本目標を達成することを目指した取り組みを行うことにしています。5つの基本目標は「安定した雇用を創出する」、「新しい人の流れを創造する」、「少子化をくい止める」、「安全・安心な暮らしを実現する」、「時代に合った地域をつくる」を柱にしています。平成29年2月県議会で関連予算の提案をする作業を進めているところです。
新長期総合計画について
平成29年度から平成38年度までの10年間の長期計画の素案まで策定できています。今議会の行政改革・基本計画等に関する特別委員会に提案される予定です。僕も同特別委員会委員として審議に臨むことにしています。
補正予算について
今議会の補正予算案は、一般会計で約116億2,600万円となっています。主なものは国の経済対策を活用した道路、河川、港湾の整備や障がい者支援施設などの防犯対策を支援する経費などです。和歌山県の最重要課題のひとつである経済対策と共に、障がい者施設の防犯体制を強化することを重要と考えています。

また開会日に早速、和歌山県議会として「平成29年度地方交付税の総額確保等を求める意見書」を可決し、国に対して働き掛けることにしました。

新政策説明会

本会議に引き続いて平成29年度新政策方針についての説明会がありました。「元気な和歌山」の実現に向けた新政策の説明と意見交換の時間となりました。

僕からは「元気な和歌山」を目指しているけれど「元気」になるような感じが薄いことを伝えました。県活力の形成の底上げにはなる政策だと思いますが、「これをやり切ることに夢を感じる」というワクワク感が不足しているように思いました。

そこで二点に絞って提言をしました。一つが公共交通のあり方です。和歌山市から大阪市内に公共交通で移動するためにはJRか南海電鉄を利用することになりますが、JR快速電車は約70分、南海電鉄特急サザンだと約60分要します。大阪市内に向けた通勤圏の中で不利な場所にあります。神戸市や京都市、大津市などと比較して移動時間が長いのです。これでは和歌山市に住居を構えるよりも、移動時間の短い京阪神に住居を構えると考える人が多くなります。

大阪市内などで勤務する若い世帯に住んでもらうために通勤時間の短縮は不可欠で、鉄道会社との連携強化の必要性を伝えました。

またJRと南海電鉄、同電鉄加太線、和歌山電鐵貴志川線の相互乗り入れに関しても課題が継続した状態が続いているので、結果を急ぎたいところです。

つまり「元気な和歌山」を目指した県政の課題が解決しない状況になっていることから、諦めムードが出ていることが危険だと考えています。スピード感を持った仕事をしなければ諦めの機運が出て来るのです。やがて話題に上らなくなれば旬を過ぎてしまっていることになり、その課題解決は自然消滅してしまいます。そうなれば復活することはありませんし、まちに活力を生み出そうとしていた力が消失してしまいます。「元気な和歌山」の後退へと導かれていくのです。この循環を避けるためにも「まちの元気」を感じられる政策を実現させるために本気で取り組むことが必要だと考えています。

もう一つが水素エネルギーの活用による都市づくりです。常温で水素が補完できることから水素エネルギーの活用は夢ではなくなっています。既に他都市では水素の活用を検討している市があり、和歌山県も水素エネルギーの活用は認識しておきたい課題です。未来を感じられるエネルギーや環境都市を目指した新政策であれば「元気な和歌山」につながると思います。計画を策定している立場の人も計画の実施を待っている人も、夢と未来が感じられる「元気な和歌山」の実現を目指したいと考えています。

津秦新駅

貴志川線に津秦新駅の建設を目指した取り組みがなされています。地元では署名活動も行われ、地元の皆さんの署名が集まり始めています。地元からの津秦新駅の声を上げようと地元自治会が中心となって活動を行っているところですが、署名が集まった段階となり、次の行動に移すための会議が開催されました。

まず署名を和歌山県と和歌山市、和歌山電鐵に届けること、そこから津秦新駅について協議する体制を確立することです。新駅建設は長期的な活動になりますから、しっかりとした体制を整えて継続した活動ができるしくみが必要です。

その第一歩となる会議が開催され、和歌山県や和歌山市、和歌山電鐵などに対して陳情を行うこととしました。

バナナエフエム懇親会
バナナエフエム懇親会

年末恒例のバナナエフエム懇親会に参加しました。ラジオのパーソナリティやスタッフの皆さんの楽しい会話とライブに大満足した懇親会でした。冒頭、山口理事長から「バナナエフエムは防災ラジオの役割を担っています」という話をしてくれました。そして「開局当時の気持ちと使命を忘れることなく、今でも毎日、防災に関するミーティングを行っています」と語ってくれました。

何とも嬉しくてジーンときました。毎日、スタッフと災害への備えを確認してくれていること、非常時にはスタッフもパーソナリティもスタジオに駆けつけて欲しいと呼び掛けている姿に感動しました。

番組は楽しく聴けますが、非常時には防災ラジオの役割を果たしてくれる頼りになるラジオです。和歌山市で放送を続けてくれていることに感謝したくなります。

バナナエフエム懇親会

懇親会のライブは盛りだくさんで、バナナバンド、シンガーソングライターのachu、天の羊、そしてスタッフによるライブを楽しみました。ライブを聴いていると、音楽の力は優しくて強くて大きいもだと思いました。年末ムードを創り出してくれるのは音楽であり、優しい気持ちにさせてくれるのも音楽です。

懇親会終了は午後10時でしたが、時間を感じさせない楽しさがありました。楽しいスタッフとパーソナリティの皆さんと一緒に年末のひと時を楽しみました。

バナナエフエムは平成29年4月で開局9周年を迎えることになります。その次の年は10周年ですから、時の過ぎる速さに驚きます。開局前夜までの苦労を知っているだけに、ここまで辿り着いていることは感慨深いものがあります。開局10周年、そこからその次に向かう地元に根ざしたバナナエフエムでいて欲しいと思います。今日の年末懇親会に参加できたことを心から感謝しています。