今年も和歌山城で食博が開催されました。一昨日、関係者から「片桐さん、待っていますから来て下さいね」と連絡をいただき、午前10時に会場に入りました。既に大勢のお客さんで賑わいを見せていて、食のイベントの底力を感じました。飲食業組合の皆さんが「ジビエ鍋」を出店していたので、鍋をいただき暖まりました。今朝は冷え込みがきつかったので美味しくいただきました。
鍋を担当した方は「昨日、お店を終えてから準備と仕込みに入ったので、昨日は3時間寝ただけです」と笑顔で話してくれました。「寝不足と寒さで体がきついですからゆったりして下さい。当番は交代制ですよね」と尋ねたところ、「今日は一日私達が担当します」ということでした。
また隣に出店していたのは、いつもお世話になっているお店でした。立ち寄ると「片桐さん来てくれたのですか。ありがとうございます」と元気に挨拶をしてくれました。そして「12月10日、お待ちしています」と話してくれました。その日はイベントとして、和歌山を盛り上げるライブを実施します。今年最後の和歌山ライブなので、一年の締めくくりとして打ち上げを予定していますがその打ち上げ会場がこのお店なのです。偶然ですが、これもご縁だと思います。ご縁がつながることは楽しいことです。
食博を楽しめましたが、これも関係者の皆さんのお蔭だと感謝しています。
東京のクオリティグループが白浜町で新社屋を設けてくれました。従業員さんとその家族、新社屋に協力した方々の内覧会が開催され、お招きをいただいたので出席してきました。IT系の会社らしく、執務室はフリーアドレスとなっていて、決まった席を設けていません。パソコンで仕事をする席の前にミーティングスペースを確保するなど、コミュニケーションと発想力を重視した配置になっています。机は紀州材を活用した温かい空間を形成していて、執務室はゆったりとしたスペースを確保しています。
案内してくれた担当の方は「開発チームが会社の頭脳ですし利益を生み出してくれるチームですから、最大限の仕事環境を創り出しています」と説明してくれました。常に新しいソフトを創り出していく企業の姿勢を強く感じました。
水谷川さんが説明してくれたクラシックの楽しみ方です。クラシックは今から200年から300年前の音楽ですから、現代も演奏されているのは理由があるということです。通常、音楽が時代を超えて演奏され続けることはありません。クラシックが愛され続けているのは、楽譜にエネルギーが満ちているからだと説明してくれました。楽譜にエネルギーが満ちているから人々を魅了し、後の世の人が演奏し続けようと思うそうです。クラシックの作曲者が「後々の時代でも私の曲が演奏され続けるように」と思って作ったのではなくて、楽譜に自ら持っている最大限のエネルギーを込めたことで、時代を超えて演奏され続けているということです。
時代を超えて人々を魅了し、今も生き続けているエネルギーは凄いと思います。楽譜のエネルギーを引き出して演奏するのが現代の奏者です。200年、300年前に込められたエネルギーの塊を解き放って私達に聴かせてくれているのです。
「たった一本のヴァイオリンの世界」を楽しめるのは、作曲家のエネルギーを奏者が感じ取り、それを私達に伝達してくれているからです。時代を超えて音楽家が引き継いできたエネルギーを解放するのがクラシックの演奏なので、私達はそのエネルギーの世界に入っていけるのです。
クラシックも素敵ですし、「ふるさと」を始めとする日本の唱歌の演奏も素敵でした。フィンランドのマークさんも日本の唱歌に故郷を感じるようで、水谷川さんは日本の唱歌は「普遍的な音楽」だと紹介してくれました。
最後に「鞠と殿さま」を演奏してくれたのは、水谷川さんが話してくれた言葉から理解できます。それは「世界の都市の中で5本の指に入る好きな都市は和歌山県」だからです。
和歌山県の海と山、そこから得られる幸は「世界で最も恵まれた都市」だそうです。「和歌山県の食材は世界でもトップクラスで、その価値を和歌山県の方は気付いていないように思います」という主旨の話も聞かせてくれました。世界の都市を演奏ツアーで巡っている二人の感想ですから、和歌山県の良さを再認識しました。
成長しているIT企業の職場環境を拝見し、世界レベルの奏者の演奏を聴かせてもらった充実した一日となりました。
母親の腰が少し良くなっていることを聞きました。長年、腰痛に悩まされていますが、治療を行っている効果が少し現れているようです。これから寒さが増すので、痛みが出ないようになって欲しいと願っています。長年悩まされてきた腰の痛みが直ぐに和らぐことはないと思いますが、少しでも良くなってくれることを願っています。