活動報告・レポート
2016年11月21日(月)
子どもの貧困
子どもの貧困
貧困子供カフェ

全国的に子どもの貧困が問題になっています。先週、子どもの貧困に関する講演会のお誘いを受けていたのですが、議会報告会のために出席できませんでした。そうしたところ、NPO法人を設立し、予てから計画を進めてきた知り合いが「貧困子供カフェ」を設立したことを伝えてくれました。「春頃から準備を進めてきた貧困子供カフェが完成しました。支援をお願いします」と話してくれたので、子どもの貧困について調査を始めています。

それにしても、計画してから半年余りでカフェを開店させてしまう実行力は凄いと思います。この方達は従来から子どもや高齢者の方々を支援する活動を行っていますが、社会問題だと認識してから、自分達でそれを支援する体制を整えるスピードがとても速いのです。全国的な社会問題として認識され始める頃には、もう計画をスタートさせています。

今回の「貧困子供カフェ」もハード面から入り、子ども達に働く場を提供し、自分の力でお金を稼ぐことを教えようとしているのです。この取り組みが契機となり、和歌山市から子どもの貧困問題がなくなって欲しいと願っています。

この「貧困子供カフェ」は、午前から午後3時までは通常の運営体制で、午後3時から子ども達がカフェを運営することになっています。「貧困子供カフェ」の下にサブタイトルとして「放課後授業」と名付けられています。これからこの問題解決に向けての取り組みに大いに期待しています。

フードバンク

子どもの貧困と同じように全国的に問題になっているのが食品の廃棄です。一般的に、賞味期限が切れた食料品は廃棄されています。そんな食品ロスは相当の数量になっていることから、対応を検討している地方自治体が増えていると聞いています。

「和歌山県でもフードバンクの支援活動ができないものだろうか」と相談を受け、本日はフードバンクに関して調査を行いました。和歌山県庁の窓口は多岐に及んでいることが分かりました。複数の課にまたがっているということは、フードバンクが一つの仕事として見做されていないことが分かります。社会から必要とされている仕事であれば、その仕事を遂行するためのしくみや対応箇所があるのは当然のことです。

窓口はありますが、具体的な仕事を進めるためには協議箇所が複数存在していることや、責任の所在がはっきりしていない仕事は責任者がないので、事業として成功することは難しいと思います。

全国で子どもの貧困の調査や実行をしている県がありますから、先進地の地方自治体でのフードバンクの取り組みについて調査をしたいと考えています。

通学路の安全

これも全国的に、通学路の安全確保が課題になっています。和歌山市内でも通学路で安全性が疑わしい場所や、車の通行の利用が多くて、時間帯によっては危険な通学路があります。以前から改善要望をあげていたのですが、依頼をしていた当該の通学路に関しては、「平成28年度中に改善したい」と回答をいただきました。

危険な状態で放置されている通学路を生徒が少ないからという理由でそのままにしておいてよい筈はありません。通学時間帯に危険な状態に晒されている生徒が一人でもいれば、改善できるか否かの検討が必要だと思います。

この通学路の安全性を高めるために、和歌山県と和歌山市が連携して改善できることになりそうです。

同じく子どもが通学のために歩く頻度が高い道路があります。車の通行が多く危険な場所があるため、地元と協議を行いカーブミラーの設置を要望しています。難しい場所ですが、設置に向けての方向性を見つけられるようになってきました。予算や道路の形状、広さ、設置基準などがありますが、通学の主役は生徒たちです。生徒が危険な状態に晒される道路があれば安全対策を考えるのが地域の大人であり、地方自治体だと思うのです。

通学路の安全確保のための取り組みについて、関係者と有意義な協議をすることができました。