午前中、来客があり懇談の時間を取りました。いくつかの課題について協議を行い、できることから実行していくことを話し合いました。これまで「多くの人に相談をしたことがありますが、みんな形式的な対応で親身になってくれる人はいませんでした。これまでも依頼に応じて、一緒に訪問してくれたり、協議の場に入ってくれたりするなどの姿を見て、僕の上司は『こんな人はいままでいなかった』と話しています」と伝えてくれました。
決して特別なことをしていないのですが、そう評価してくれていることは嬉しいことです。話し合いをすることで信頼が深まりますし、一緒に実践しようという気持ちになっていきます。共に行動することの大切さを感じています。
また短期的な仕事の目標だけを持っていても将来につながりません。来年度の実績も大事ですが、3年後、5年後の仕事を見つけて、交渉することも大事なことです。5年先の仕事を確保することは信頼関係が頼りです。5年先の仕事が形になるかどうかは、現時点では分かりません。しかし初期の段階から「協力して欲しい」と依頼があれば、結果は兎も角、「信頼してくれているから相談をくれた」と思い、先の見えない段階から一緒に行動することが大事なことだと思います。
このように信頼関係に基づいて、まだ公開されていない情報を把握することが将来の仕事につながります。
輸出も関係している経営者と話し合う機会をいただきました。アメリカ新大統領予定者の内需拡大の経済政策と法人税などの減税政策への期待感があることから、株式とドルが高くなっています。当たり前のことですが、円とドルの為替レートの振れ幅が大きいと経営に影響してきます。大きく振れると先行き不安も増していきます。予手レートよりも円高に振れると利益が拡大していくので「こんなに儲けていいのだろうか」と思うようです。しかし「いつ円安になるか分からない」と思うと、不安になるようです。予手レートよりも円安に振れると利益が飛んでしまうため、「今の利益を喜んでばかりいられない」のです。
生産規模が拡大しているのではなく、取引量も伸びているのでもない場合、単に為替レートの変動で利益が増えている状況にあるようです。当然、懸命な経営者は将来への備えをしています。が、ここで経営判断をすることになります。市場が縮小すると予測して「資金を留保しておくのか」、それとも市場が拡大すると予測して「利益を設備投資に向けるのか」の判断をすることになります。経営者の先見性が試されている時期でもあります。
2020年前後までは日本経済は伸びるけれど、その先は分からないというのが一般的な見方です。かつて日本の国債は生保を始めとする国内企業が購入し保有していましたが、現在は外国の投資家が保有する比率が高まっています。中でも中国の保有が多くなっていることから、市場に放出されると国際価格が下落し国内経済が混乱することも予想できます。
経済予測は自分の業界だけを見るのではなくて、世界経済の流れを見て予測する必要があります。地方の中小企業が将来の経済予測することは難しいため、人と会うことや外国の知人から情報を入手するなどの対策を講じています。
また「原価を分かっていなければ利益を得ることはできません」と経営者の姿勢を話してくれました。「原価を知らなければ取引相手と交渉もできないし、どこまで値引きができるかの線引きをすることができません。薄い利益率で取引をして従業員に対しては、『自分の給料分の利益がないよ』と指導することもできません。原価を分かっておくことが経営者にとつて大切なことです」と本質的な話をしてくれました。
戦略を語る経営者との懇談は学びと楽しい時間となります。この会社には時々訪問して経済と経営の話を交わしています。数字を見ている経営者の生きた情報が、先を見る視点を養ってくれると思います。
宮地区ふれあい食事会に行ってきました。この行事は宮地区にお住まいで、75歳以上で一人暮らしの人を対象とした食事会で、地域内でお互いに顔の見える関係になることを目指しています。顔が見える関係を築くことで、近隣の助け合い、災害時の対応などにつながります。約200人の皆さんが参加してくれた、ふれあい交流会となりました。
毎月開催している「月一会」を開催しました。地元の若いミュージシャンを応援するため、懇親会のゲストに歌手を招いてライブをしてもらっている会です。今日は12月と1月のライブ企画も検討し、年末年始を音楽で盛り上げていくことなどを協議しました。