活動報告・レポート
2016年11月1日(火)
委員会視察二日目
成田市場

行政改革・基本計画等に関する特別委員会の二日目です。本日、午前は千葉県成田市役所を訪問し、農産物の輸出、特に空輸に関しての調査を行いました。午後からは茨城県つくばみらい市にある井関農機株式会社の「夢ある農業総合研究所」を訪問しました。

まず成田市役所を訪問し、成田空港を活用した成田市場の輸出拠点化プロジェクトについて説明を受けました。成田市場は日本最大の国際航空ネットワークを有する成田空港に近接している利点を活かして、主に関東の農作物の空輸を推進しようとしています。そのため輸出手続きのワンストップ化を図るために市場の再整備を行っています。農産物の輸出の現状は海運が中心ですが、海運は輸送が困難な遠隔地への輸出は難しいため実績は極めて少なくなっています。このように農産物は鮮度が大切であることから、検疫と通関の輸出手続きの時間を短縮することを検討しています。

成田市場は現状のままでは施設の老朽化や流通経路の変化による売り上げの減少が進展し、将来の維持管理が厳しくなる背景があります。

このように成田市場は、輸出拠点機能を持った卸売市場になることを検討しています。このための事業費は約70億円ですが、東日本の農業振興を図ることや、生産者の利益を向上させることと農産物の価格競争力を強化できれば成田市場の価値が高まることになり、将来の収益が見込まれます。

未来の農業
夢ある農業総合研究所

「夢ある農業総合研究所」は未来の農業のあり方を考えさせられました。未来というよりも近未来の農業のあり方、農業経営のあり方についても考える材料になりました。農業は小規模な米作だけでは採算性が取れないということで、将来も同じ傾向にあるということです。農業は大規模化を図るか、野菜づくりに変更するかなどの選択を迫られていると言えそうです。農地を大型化させるなら、新しい農機械を採用することで効率性、生産性が向上するので夢のある農業経営につながることになります。

生産物や地形などによりますが、採算性が確保できる農地規模は1ヘクタール以上だということです。和歌山県の農地は比較的小さい面積のところが多いので、大規模化と最先端の機械化は難しいように思うところもありました。

例えば15馬力のトラクターは約150万円ですが、そこに未来型のシステムでGPSを活用した自動運転システムを搭載するなら約300万円が必要となります。未来型のトラクターを導入するためには約450万円の投資が必要となります。これだけの初期投資をして農作業の労力を軽減したとしても、米作だけでは採算を取ることはできません。

夢ある農業総合研究所

大規模農場の事例として100馬力のトラクターは約1,000万円ですが、ここに約300万円のシステムを搭載した場合は約1,300万円となります。大規模農場用のトラクターを導入する場合も約300万円の追加費用となりますから、作業員を雇用するよりも導入して作業効率を軽減することで採算が取れることになります。農業の担い手不足に対応することや大規模農場での農作業をするためには、未来型の農機械に投資することが効果的だと言えます。

これからの農業は大規模化による農機械の自動運転化や作業記録化、情報の分析などによって作業効率化を図ると共に労力の削減と人件費の削減に向かうことになります。スマート農業という言葉で紹介してもらったシステムが主流となる日も近いと感じました。

夢ある農業総合研究所

また小規模農家は米作だけで収益を上げることは困難になるようなので、野菜作りへの転向など経営方針の変更も必要になると話してくれました。

そして農業経営者のことをアグリヒーローと呼び、井関農機ではアグリヒーロー応援プロジェクトを立ち上げ、新しい技術指導やスマート農業化を図るためのお手伝いをしているようです。

全国的に見ると未来の農業に走り出していることを知り、安全で品質の高い未来の農業が現実になる日が近いことも知りました。農業も経験に頼っている方式から、データ化やスマート化する方向に向かっているようです。