いつもお世話になっているM社長の紹介で、二か所の会社を訪問させてもらいました。最初に訪問した先の会社の社長さんは最初に、「片桐さんが来てくれると聞いたのでポスターなどで顔を確認していたのですが、ポスターよりも男前ですね」と話してくれました。
議会報告書を渡して懇談に入りました。社長と話をしていて背後の本棚に目が行きました。本棚には僕と同じ趣味の作家の本や読んだことのあるタイトルの本が並んでいました。
そこで社長に「良い本が並んでいますね」と話をしたところ、机の奥から「月刊致知」を取り出して「この本を購読しています」と話してくれました。「月刊致知」を読んでいる経営者は多いのですが、皆さん、とても立派な方ばかりです。信念に基づいた経営をしているので、どの会社も業績が良いのです。
本棚にあった作家では渡部昇一さんや田舞徳太郎さん、村上信一さんなどです。渡部昇一さんの歴史に関する見解は「とても勉強になっている」と話してくれました。そして「社長業をやってきて思うことは、何歳になっても勉強をすることです。勉強をしないで成長はありません」と伝えてくれました。自らの経営理念であり、人に伝えたい言葉だと思いました。
ところでこの会社の方針として、共に成長できる会社とは取引をしていますが、利益を上げられると分かっていても信条が異なる会社とは取引をしないところも特徴です。利益を得るための取引はしない。そんなことで信条を曲げるようでは経営の土台が揺らぐと話してくれたのです。信用を大事にすることが経営の一丁目であり、一丁目を大事にすることで信用をつなげているのです。本当に素晴らしい経営方針だと思います。
一人の方が「社長は気に入った人や会社は信頼するので取引もプライベートでも付き合いをしますが、気に入らない会社や人とは話もしないのですよ。もっと上手くすれば良いと思うほどです」と話してくれました。
気に入らない会社の人が訪ねてくると不機嫌になり話もしないようです。その分、信頼関係にある会社との取引は継続的に行っているので、相手の会社が成長すると自社も成長をする、自社が成長することで取引先も成長をする関係にあるようです。
県政の話、経営の話、人生の話などをさせてもらって会社を後にしました。とても清々しい感じになりました。
続けて訪問したのがM社です。ここは後継者に社長を譲り、若い人達が主力となっていました。前社長は大所から会社を眺めているという立場で、権限は後継に指名した社長に委ね口を挟まないようにしています。「社長に譲ったのですから好きなようにしてもらいたいと思っています。あれこれ言うことは若い人にとってマイナスとなりますから、全ての権限を委譲しています。しっかりと舵取りをしてくれています」と話してくれました。
若い社長も立派な方で、「業界の情報は全て集まってきます。価格や市場の動向も分かりますよ」と自信をもって話してくれました。それだけ取引先や業界団体に信頼関係を築いているということです。
これからをリードしていく社長だと思いますから、これを機会に情報交換を行い共に発展していきたいと思っています。
- エネルギー問題に関しての勉強会に参加しました。エネルギーの分野でも新しい技術や製品が出され続けています。どの技術が次の時代の主役になるのか見極められない程です。
エネルギーを創り出すことや省エネルギーに資することなど、まだ世に出ていないものもあり、これから社会にどう受け入れられるか関心を持ちました。 - 友人との懇親会に参加しました。和歌山県の食べ物がおいしいこと。レジャー産業の拠点になり得ることなどの意見交換を行いました。和歌山県の弱点は付加価値を付けることが下手なことだと伝えてくれました。良いものを安価な価格で売るのではなくて、良いものを高い値段で売る方法があるのだから、その流通ルートに乗せることを考えるべきだと話してくれました。付加価値の高いものを売ることで地元が潤いますから、県外の事業者とも組みたいものです。