石原裕次郎さん主演の映画「黒部の太陽」を初めて観ました。世紀の大事業と言われた黒四建設に携わった男達のドラマに感動しました。黒部にこんな熱いドラマがあったのかと驚き、また頼もしく思いました。人生を掛けて黒四建設に関わった人間がいたことは素直に感動ですし、こんなドラマがあったことから現代社会があるのだと思いました。
日本社会を支えるために命を賭けた男達がいたこと。困難にぶち当たった時の人間模様は現代社会も同じで、どのようにして乗り越えたのかはとても参考になりました。
中小企業の資金調達を支援する制度に関しての説明会に参加しました。大阪市内の経営コンサルタントが和歌山市に来てくれ、経営者の方々に信用保証協会を活用した資金の借り方、借り換え方などの話を聞かせてもらいました。
平成25年12月4日に「産業競争力強化法」が成立し、過剰規制、過小投資、過当競争を是正していく方向性を導いています。そのためには中小企業の成長が不可欠であり、その支援のために収益力の向上を図る必要があります。そのためには資金調達を潤滑に進めることが必要となっています。
しかし現実は中小企業への融資は簡単ではなく、資金調達が仕事の受注や信用力の壁になっている場合があります。その解決の方法を示唆してもらいました。
中小企業では資金調達に必要な経営改善計画を作成できる人材が、ほとんどの場合は会社にいません。そのため金融機関と交渉しても必要書類を整えるのに時間を要することや、専門家に書類作成を依頼すれば経費も必要となることから、スムーズに借りられない場合が決して少なくはありません。中小企業にとって資金調達が最大の課題のひとつであることは間違いありません。
経営改善のために必要な資金を調達したい企業で次のような場合は相談に応じてもらえる可能性があります。
- 経営を抜本的に見直し、改善する意欲のある企業。
- 通常返済のためリスケジュール中で資金繰りが苦しい企業。
- 過去は苦しい業績であったけれど、現在、これからは前向きな業績になる企業。
- 借り換え後の返済ができるキャッシュフローを確保できる企業。
- 利益を見ているのではないため、減価償却費などを経費として計上している赤字企業。
- 試算表を正しく毎月作成している企業。
- 主銀行が支援に積極的である企業。
以上のような企業は経営コンサルタントに相談を行い、事業計画書を作成すれば借り換えが可能となる場合があります。現在、経営が苦しくても資金調達ができれば、それ以降の成長が見込める場合は制度活用することで資金調達の可能性があるようです。
ただ将来的には中小企業も自社で経営分析ができるように人材確保をすべきだと指摘がありました。自分の会社の収支を見て分析できなければ、いつまで立ってもお金の流れが分からないからです。お金の流れを人任せにしているようでは企業として成長することはできません。中小企業が成長していくためには、現場力と共にマネジメント力を身につけるようにして欲しいという話がありました。
国が成長していくためにも、地方が活性化するためにも、地域の中小企業の存在は大きいと思います。その中小企業を支えるのが金融機関であり、それぞれの地域の信用保証協会です。中小企業は信用保証協会と上手にお付き合いができる関係になっていきたいものです。
和歌山市内の企業が創立35周年を迎えたので記念式典が開催されました。お招きをいただき出席させていただきました。会社の代表者が話していた中に、「会社で35年と言うと古くて歴史のある会社だと思いますが、人間の35歳と言うと、まだまだこれからだと思います。35歳の人間のように成長過程の会社を目指します」という台詞がありました。
35歳はまだまだこれからです。発展途上の会社のこれからに期待しています。そんな挨拶をさせていただきました。
さて式典のゲストに地元和歌山県の歌手やマジシャンを招いての舞台がありました。社長が「地元の歌手を皆さんに知ってもらいたい」と言っていた通り、これからの更なる活躍を期待したいメンバーが集まりました。
舞台の最後は出演者全員で「世界で一つだけの花」を合唱し、社員全員が会場を囲むように歌い上げてくれました。この歌が「こんなに感動的だとは」と思うほどでした。
今日よりも明日、伸びていく企業の力を感じることが出来ました。