午前10時から正午まで議会報告会を行いました。今回は平成28年9月議会の一般質問の内容と、和歌山県長期総合計画について説明を行いました。配布資料は最近の議会報告書と長期総合計画素案の一部抜粋です。
一般質問の中から県民の皆さんからの要望を取り上げた事例として感震ブレーカーへの支援について紹介しました。感震ブレーカーのことを知っている人は少数派ですが、過去の大地震で通電火災による出火が原因で死亡者が発生していることを認識している皆さんから、「南海トラフの巨大地震に備えた対策として感震ブレーカーの取り付けの広報と支援制度を創設して欲しい」という要望をもらっていたことから平成28年6月議会と同年9月議会の一般質問で取り上げました。
6月議会の時は、危機管理監が感震ブレーカーの広報活動を行うことを約束してくれましたが、支援制度は県の制度としての必要性は低いという見解があり実現までは至りませんでした。そこで県内の市や自主防災組織、電気屋さんなどを訪問し、感震ブレーカーの必要性について話し合いました。そこで得た結論は、巨大地震に備えた防災対策として感震ブレーカーの普及は必要だということ。その中でも秋の防災訓練や今後の防災講演会などの機会を利用して広報活動を行うこと。高齢世帯を中心とした皆さんが災害発生時に自助の考え方から感震ブレーカーを導入してもらうために設置する際の支援制度を導入することが必要であることを共通認識しました。
某市は県からの防災対策としての予算措置があれば制度設計を検討したいという見解であり、自主防災組織と電気屋さんは市に対して補助制度の創設を要望していくこととしました。感震ブレーカー導入の必要性を考える市町村は県に予算措置の要望をあげることとし、県は要望を軽く扱わないで制度化を前向きに支援することになりました。
県民の皆さんの要望が実現する段取りが整ったということです。これも過去の大地震の被害状況を調査した県民の皆さんが、自分達の命は自分達で守ることを意識し、自助の観点から感震ブレーカーの導入を県と市が前向きに導入する方向で検討することになったものです。
当初、防災対策に資するものでも少額のものの導入は自分達で実施すべきと考えていた県ですが、助けを求める人の声を聞きとってくれた結果、支援制度の導入を前向きに考えてくれることになりました。県として感震ブレーカーの補助制度を前向きに考えることが大きな成果です。導入するために必要なことは市町村の認識次第ということなります。
災害への事前備えを躊躇するような余裕のある時間などありません。導入した場合に効果があると考えられる施策であれば、「予算がない」とは言えません。「予算がない」のではなくて「予算配分をしない」という考えがあるから予算措置ができないと考えます。
何故なら、これまでの事例から本当に必要だと考えるものに対しての予算配分が可能だからです。相当の大きな予算が必要な場合は別として、知事や当局が必要と考えて県単独で実施可能な施策であれば、予算措置はできる筈です。
知事が必要だと言っているけれど「予算がない」と答える所管はないと思います。県民の皆さんから支持された知事の意見は県民の意見そのものだからです。同じように県会議員も県民の皆さんに支持されて議会に送り出してもらっています。議員の意見も県民の皆さんの意見なのです。
もし県民の皆さんの求めるものが実現できないとすれば、行政機関の体質の問題でもあり現場の意見の軽視や実行力の欠如ということも考えられます。
以上のようなテーマを説明し、今後の議会活動に私達が参画することで成果が得られることを認識してもらいました。
その他の説明事項は次の通りです。
- 和歌山県内の高速道路の進捗状況と高速道路開通に伴う地域への波及効果について。
- 県内の再生可能エネルギーや海流発電、火力発電事業の事情と今後の動向について。
- 和歌山市中心部の再開発計画の現状と今後について。
和歌山ゴールドライオンズクラブによる平和ポスターの審査を行いました。担当する小学校6年生の生徒の作品から推薦作品を選ぶ作業を行いました。主に夏休みに描いてくれた作品の中から数点を選ぶ作業はとても気を使いますが、選ばなければ入賞候補作品として推薦できないため、審査担当の見解で候補作品を選びました。今後は各クラブから候補作品が出展されることになりますが、これらの作品が和歌山県代表作品になってくれることを期待しています。
和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会を開催しました。新会員推薦の件、児童虐待の研修例会訪問の件などを議題として協議を行いました。本年度の活動も少しずつ前進できているように感じています。理事会終了後、新会員の歓迎会を開催しました。クラブの話や共通の話題で盛り上がり、今後の活動が活発化していくことを期待しています。