「なるほど」と思った話があります。その方は僕が紹介した飲食店が気に入ったので、会社の同僚と一緒に昼食に行こうと思い予約をしようとしてくれました。
その方はお店に電話をして「今週の金曜日、12人で昼食に行きたいので予約をお願いします」と伝えました。
そうしたところお店の方が「申し訳ございません。12名だとお店のカウンターが全て埋まってしまいます。そうなると他のお客さんに来てもらっても入れなくなりますから、その人数での予約は無理です。申し訳ございません」という回答だったようです。
この話を聞かせてもらった後、その方は「このお店は素晴らしい」と語ってくれました。
その理由は、「毎日来てくれる常連さんのことをとても大切に思っているから」というものでした。カウンターが予約で埋まることはお店にとって嬉しいことですが、そうすると常連さんが来店してくれた時に断ることになります。お店の人はそうしたくなかったのですが、そのお店の人の意図を理解し「常連さんを大切にする、やっぱり良いお店だ」と感じてくれたのです。
断られたのですが逆にお店の評価が高まったのです。損して得を取る。そんなことを思いました。断られたこの方もお店を気に入って、この先、常連さんになってくれそうです。
心のあることを感じられる断り方をすれば、その気持ちが相手に伝わるようです。
ライオンズクラブでは、平成27年度も水軒の浜に松の木を植樹しましたが、平成28年度もこの場所に松の木の植樹を計画しています。昭和初期の頃、東洋一の海岸と言われた水軒の浜に当時のような松林を蘇らせる美しい景観の再現と、地球環境問題への対応を考えての取り組みです。
そのため植樹を予定している場所の調査に出掛けました。本年度に植樹する場所は高さ8メートル、幅110メートルの斜面で、この場所に松の木を約80本植樹すること計画しています。
また本年度、昨年度に植樹した松の中で枯れているものが数十本ありました。これは今夏の猛暑と雨が少なかったことに起因していることだと思いますが、その枯れた松を取り除き、そこに新しい松を植えようと考えています。その本数が約20本と見積もり、今後計画の中に組み込むことにしています。
現場を歩いてみると成長している松もあれば枯れている松もあります。同じように植樹しても育つ松と枯れる松がある。少しの環境の違いだと思いますが自然の不思議さを感じます。水軒の浜の松林の再現のために尽力したいと考えています。
高校の同級生宅を訪ねました。この同級生の母親が緊急入院、手術をしていることからお見舞いを兼ねて訪問したものです。ただ昨日、容態に変化があり集中治療室に入ったことから病院に行けず、自宅を伺い状況を確認させてもらいました。幸いなことに症状を食い止めることができたので少し安心することができました。一日も早い回復を心からお祈りしています。
元小学校の校長先生だったUさんが「片桐君かぁ。久しぶり」と挨拶をしてくれて、その後、かつての教え子のことを話してくれました。
「○○君は県庁で偉いさんになっています。小学校の時から真面目で勉強をしていたことが印象に残っています」などの昔話をしてくれました。
先生は教え子のことを気にかけていて、見えないところでエールを贈ってくれていると思いました。エールという声援を受けたかつての生徒は、その声にならない声援に後押しされながら人生を突き進んでいくのです。応援の力はとても大きく、応援に恥じない人になるよう頑張れるのです。
そして恩師は生徒の成長、出世を心から喜んでくれています。生徒の出世を願い心から喜んでくれる存在が教師です。小学生の頃の姿が現在に被せ合わせるようにして、現在も昔と変わっていないことを伝えてくれます。こんな元先生から思われている教え子は幸せだと思います。
私達は恩師の期待に応えられる人で有りたいと思います。それが恩返しであり、成長曲線を描くことが教育の成果ですから、身を持って教育の有効性を証明したいと思いました。